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【健康】 今年話題になった健康に良い食品 <2015>

年々健康志向ブームが強まっているようですが、
今ではブームなどという一過性のものではなく、もうそういう時代に突入しているんだな、という実感を持っています、どうもSHIBAです。


今年も健康と食品に関するニュースが多くありました。

なかでも春にスタートした機能性表示食品制度は近年の健康志向の表れではないでしょうか。
ただ、定義が曖昧なのと認知度が今ひとつとあって、たいして我々の生活には影響がありません。

でもいずれは形を変えてでもそれが普通になる時代が来るかもしれないと思っています。


物議をかもしたニュースといえば、マーガリンなどに含まれるトランス脂肪酸がアメリカで全面禁止に向かったことでしょう。
「トランス脂肪酸を摂取し過ぎると心筋梗塞などの発症リスクが高まる」として大きな関心を集めました。

ただし、日本ではまだ規制には動いていません。厚労省ではトランス脂肪酸と健康被害との因果関係は分かっていないとしています。アメリカからみればホワイ!ジャパニーズピーポー!な話でしょうね。


危険な食品ではないかと問題なったといえば、ハムやソーセージもそう。

WHOのがん専門機関が発表した「ハムやソーセージなど加工肉を多く食べるとがんになりやすい」という警告。ついでに赤肉の危険性も話題になりました。
ちょっと噂が先行したところがあり、WHOも脅かすつもりで発表したわけではないと弁明。加工肉関係者にはさぞ迷惑な話だったでしょう。


逆にこんなニュースもありました。
厚労省がコレステロールの摂取基準を撤廃したことも話題になりましたよね。
食事からのコレステロールの摂取は、体内の血液中のコレステロールの量とはあまり関係ないことが分かっったというのがその理由。
決して制限なしにコレステロールを摂取しても良いという意味ではありませんが、
これからは「卵はコレステロールが高いから食べないようにしてるんだ」としたり顔で言うのはやめようね。恥をかきますよ。
人前でスマホに向かって「オッケー、グーグル」というくらい恥ずかしい。


さて。ニュースを振り返るのはここまでにして・・・

「今年注目を集めた食品といえば○○」というものを個人的な見解で3つ取り上げてみます。


◆アマニ油・エゴマ油

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どちらもαリノレン酸を多くオイル。

αリノレン酸は摂取すると一部体内で青魚でおなじみのEPAやDHAに変換されるオメガ3脂肪酸のひとつです。

コレステロール値や血圧を下げ、生活習慣病や動脈硬化の予防に良いとして注目を集めました。
さらに記憶力や学習能力を高める効果や美肌にも期待できるとして話題になりました。
体内では作ることができず食品から摂取するしかないので、アマニ油やエゴマ油が一時期食品売り場から消えたこともありました。

厚労省が推奨する1日あたりの摂取基準量は、僕の年齢だと2.2g。

小さじ1杯もあれば十分なのでほぼ毎日アマニ油を愛用しています。

ただ、「アマニ油が健康に良い」とテレビで取り上げられる度に巷の売り場から消えるため買い溜めしたこともありました。


◆ブロッコリースプラウト

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(写真はかいわれ大根だが、ブロッコリースプラウトとそっくり)


ブロッコリーがビタミンやミネラルなど栄養が豊富なのはご存知でしょう。
しかしその新芽(ブロッコリースプラウト)もまた、優れた栄養価を持っているんです。

あのヒョロヒョロとした小さな芽にはとんでもない成分が含まれていまして・・・

注目に値するのは「スルフォラファン」という成分でファイトケミカルの一種。

ファイトケミカルとは野菜や果物に含まれる化学物質。紫外線や害虫・有害物質から身を守る働きをしていて、色や香り、アクなどを形成する成分です。

ポリフェノールやカテキン、イソフラボンにリコピンなどもファイトケミカルの一種で、
どれも主に抗酸化作用が強いのが特徴です。

なかでもスルフォラファンは、とてつもなく強い抗酸化作用を持ち、がん予防に期待できるとして注目されています。
胃がんの原因となるピロリ菌の除菌効果もあるようなので、胃がんを心配している人には紹介したくなりますね。

ブロッコリーにもスルフォラファンは含まれていますが、
ブロッコリースプラウトにはブロッコリーの約20倍も含まれているそうですよ。


◆ヨーグルト


ヨーグルトに対する関心の高さは今に始まったことではありませんが、
ここへきてさらに注目度が加速しているように思えます。

ヨーグルトに含まれる善玉菌も多種多様になって、
購入側も目的別に選ぶことが出来るようになってきましたからね。

例えばダイエットが目的ならガセリ菌SP株・LGG菌、クレモリス菌FC株が含まれたヨーグルト。美肌効果を得るならL-55乳酸菌。便秘解消が期待できるビフィズス菌や、免疫力を高めて細菌やウイルスから守ってくれるのに最適な乳酸菌など。。。

いつの間にこんなに種類が増えたんだろうってくらい様々なヨーグルトが誕生しています。

自分に相応しいヨーグルトはどれだろう?と、もう美味しいだけで選ぶ時代ではなくなりました。

また腸内細菌叢(腸内フローラ)に対する研究が次々と発表され、
腸内環境の健康に対する重要度が明らかになってきています。

腸内細菌叢の構造や役割はまだまだ解析されていないことが多く、大きな可能性を秘めている分野です。


◆番外 レジスタントスターチ

レジスタントスターチは食品の名前ではありません。

「レジスタント=消化されない」と「スターチ=でんぷん」という意味で、
難消化性のでんぷんのことを言います。
 
炭水化物が好きなのに太るから困るという人に、朗報ともいうべきニュースが話題になってから注目を浴びるようになりました。

お米の主な炭水化物はでんぷんですが、炊いたお米は粘り気があって消化に良いものです。
しかし、炊いた米も冷める過程で、米の構造に一部変化が起き、消化されない部分ができることが分かっており、この消化の悪くなったでんぷんがレジスタントスターチです。

なぜ消化されないことが注目されているのかというと、でんぷんは腸でブドウ糖に分解され吸収されるものなんですが、レジスタントスターチはブドウ糖までに分解されないので吸収されません。

そのため血糖値が上がりにくいという特性があるんですね。

肥満や血糖値の高い人にはありがたいこと。
やれ、明日からはご飯を冷まして食べるぞ!と意気込みたくなる気持ちも分かりますが、
実際はそんな単純な話ではありません。

『【美容】 ダイエットに注目度高い「レジスタントスターチ」と「難消化性デキストリン」』 参照

(来年は何が注目されるかな? SHIBA)