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健康・入浴法

【入浴】 「緑内障」の入浴法 ~水はけを良くして眼圧を下げる~


緑内障とは眼圧が上がることで視神経が圧迫され、視野が狭くなる病気です(眼圧が正常でも発症することもある)


眼圧が上がる原因は、主に目の水分(房水)の量が増えすぎることにあります。

房水とは虹彩の裏側にある毛様体から分泌される液体のことで、房水は瞳孔を通って前眼房に流れ、排出路である隅角(ぐうかく)を通って虹彩付着部にあるシュレム管に吸収され眼球外に排出されています。

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正常な場合は房水の分泌量と排出量が一定に保たれているので眼圧が安定しているものですが、房水の出口にある隅角(ぐうかく)が塞がると眼の中の房水が過剰となり眼圧が上がります。

このように隅角が塞がることで緑内障になるタイプを「閉塞隅角緑内障」といいます。

つまりは
「房水が排出できない = 眼圧が上がる = 視神経を圧迫、傷つける = 視野が狭くなる」 というのが閉塞隅角緑内障。


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緑内障には他にも種類がありますが、いずれにしても視神経が傷つくことで発症します。

一度傷ついた視神経は元には戻らず、手遅れになると失明にもなるので、早期発見によって進行を遅らせることが肝心だといわれています。

特に急激に眼圧が上がることで発症する「急性緑内障発作」では、頭痛や吐き気、ひどい場合は冷や汗も伴い、「片頭痛かな?」と見過ごしてしまうと失明してしまう危険性の高くなりますので、すぐに眼科で処置してもらう必要があります。



◆体質別の入浴法


緑内障の治療は薬物療法やレーザー療法、手術療法がありますが、私生活においても自分でできる対処法はいくつか存在します。

なかでも入浴は緑内障にとって効果があると考えられています。

例えば緑内障の人には末梢血管の循環が悪いと言われ、冷え性の人が多いようです。
血流が悪いと視神経の細胞にも栄養が行き渡らなくなるので血流を改善することが優先されます。


『【入浴】 「冷え性」の入浴法 ~誤解だらけの冷え症対策~』 参照


また、むくみやすい人も要注意。むくみやすいということは、水はけが悪いということで漢方でいうところの「水毒」にあたります。

余分な水分を排出することで眼圧は上がりにくくなりますから、入浴による発汗作用、または浴槽浴による水圧効果などはむくみ対策として期待できます。
入浴自体に利尿作用がありますからね。それに冷え性からくるむくみもありますので、冷え性と併せて改善しましょう。


『【入浴】 「脚のむくみ」の入浴法 ~炭酸泉が効果あり~』 参照


さらに高血圧も緑内障の危険因子と考えられています。

高血圧と眼圧に直接的な関係は認められてはいませんが、緑内障患者には高血圧を持っている人が多いという報告があります。

なぜ高血圧との関係が医学的に説明されていないのに緑内障になるのかといえば、これは交感神経と関係しているとも考えられます。

例えば自律神経の交感神経が優位になると血管は収縮します。そのため血圧は上がります。
いつも緊張やストレスにさらされている人は交感神経が優位になりやすく、結果として高血圧になりやすい。

また、交感神経が優位な場合、瞳孔は散大になりがちです(逆に副交感神経が優位だと瞳孔は縮小する)

実はここが問題で、瞳孔が大きく開くということは、虹彩筋は縮んで短く太くなっている状態です。

この太くなることが隅角の隙間を狭くする要因となるわけです。もともと狭隅角の人は塞がってしまうことも。

これにより眼圧が上がって緑内障になる・・・というわけです。

高血圧だから緑内障になるというよりも、ストレスによる自律神経の乱れが高血圧や緑内障を引き起こしているとも考えられるんですね。

そういう意味でもリラックス効果のある入浴は有効です。

リラックスすると副交感神経が優位になり、ストレスが解消され、眼圧を下げることになります。
また副交感神経優位によって血管は拡張されますので、血流も改善され視神経にも酸素や栄養が行き渡ります。


『【入浴】 「高血圧」の入浴法 ~安全な入浴法と症状別の工夫~』 参照


加えて低血圧もまた緑内障の危険因子となります。

血圧が低過ぎることも血流が悪くなる原因となりますので、血圧は高すぎても低すぎても緑内障にはよくありません。



◆入浴時に意識すること


上記のように、低血圧の場合を除くいずれの危険因子を持つ体質の場合でも、基本は38~40℃のぬるま湯でなければなりません。

副交感神経が優位になるような入浴によって、冷え性やむくみ、高血圧などが緑内障の要因になることを防ぐためです。

湯船に浸かるときは、のんびりリラックスすることを心がけましょう。

入浴剤には血行促進効果の高い炭酸ガス系がお勧めです。
生薬入り薬用剤ならば、これまた血行促進作用のあるトウキやセンキュウなどが配合されたものがお勧めです。

また、湯船に浸かりながら目の周りをマッサージすると効果があるかもしれません。
なぜなら目の周りには「攅竹(さんちく)」「 晴明(せいめい)」「太陽(たいよう)」といった眼圧を下げるツボがあるからです。


なお、注意すべき点があるとすれば、シャワー時は長い時間頭を下に向けて洗髪しないこと
長時間下を向いていると眼圧が上がりやすいからです。


このようなわけで、入浴は緑内障にとって効果があると考えられます。

ただし手術療法を受けた場合は、術後数日間は入浴も洗顔も禁止されていますので医師の指示に従ってください。



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『症状別の入浴法』



 

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