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2017年2月

【健康】 花粉症と風邪の見分け方


今年も花粉症の季節がやってきました、どうもSHIBAです。

僕の場合、程度は軽い方だとは思うのですが、毎年この時期になると鼻水や目のかゆみに悩まされます。

でもこの時期に具合が悪くなると、それが花粉症のせいなのか、それとも風邪をこじらせたためなのかが判断できなくなることってありませんか?

くしゃみ、鼻水、鼻づまりの3症状だけなら風邪でも起こりえますが、僕なら「今の時期ならまあ花粉症だろうな」と考えると思います。
しかし体がだるくなったり頭痛を伴ったりすると「あれ?やっぱり風邪かな?」と迷いがちになります。

発熱があれば大方は風邪で間違いないとは思うのですが、花粉症の場合でも微熱程度とはいえ発熱することがあるというから、熱は判断材料にはなりません。

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◆くしゃみ、鼻水、鼻づまりの3症状の違い


くしゃみ、鼻水、鼻づまりの3症状は、花粉症にも風邪にも生じますが、それらの性質には違いがあるのをご存知でしょうか。

例えば花粉症の場合のくしゃみは風邪の場合と違い「連続で出る」「一日に何回も立て続けに出る」のが特徴です。

花粉症の鼻水はさらさらとして水っぽい特徴があり、風邪の場合のネットリ感(粘性)のある鼻水とは違います

もっとはっきりしているのは鼻づまりで、風邪の場合の鼻は左右同時に詰まることはないので、両方の鼻が詰まればそれは花粉症です


これら3症状でもこのような違いがありますが、加えて目のかゆみや目の充血を伴えば花粉症だということになります。

ただし、気を付けなければいけないのは、目のかゆみや充血のみの場合(鼻の症状がない場合)には、花粉症以外の可能性もあるので注意しましょう。



◆花粉症の場合には入浴で症状が悪化することがある


昔は風邪をひいた時の入浴は体に良くないと考えられていましたが、現在では湯冷めさえ気を付ければ入浴は効果があると考えられています。

つまり風邪気味の場合は入浴は体に良い。

しかし花粉症の場合は、人によっては入浴すると反対に症状が悪化するという話をよく耳にします。

これは、入浴するとリラックス効果により副交感神経が優位になりますが、くしゃみや鼻水は副交感神経が優位なときに起きやすいからだと考えられます。

とはいえ、アレルギー症状は免疫系の乱れが原因なので、お風呂でゆっくり温まることは有効なはずなんですね。


よくアレルギー症状とは「免疫機能の過剰反応」だとか「免疫力が高すぎる」などと言われることがあります。

しかし実は、免疫機能には免疫反応を促進する作用と抑制する作用の両方があり、それによって正常にコントロールされているのですが、アレルギー症状とはこの抑制する作用がうまく働いていないために起こる症状なので、アレルギー症状とは免疫機能の過剰反応なのではなく正常に機能していないことが原因と考えるべきなんですね。免疫力が高すぎるんじゃなく、反対に低下していると考えるべき。

そして、免疫系のバランスは自律神経系のバランスとも密接な関係にありますので、冷えやストレスを抱えている人には入浴はアレルギー症状を緩和する効果が期待できます。

もし、入浴後に症状が悪化するような場合には「温冷交互(交代)浴」を試してみて下さい。

温冷交互浴とは熱いお湯と冷たい水(温度差30℃くらい)を交互に浴びて身体を刺激する入浴法

「冷水を浴びる ⇒入浴⇒冷水を浴びる⇒入浴⇒冷水を浴びる」を繰り返し、最後は冷水で終わること。

交感神経と副交感神経を交互に刺激することで自律神経がのどちらかに偏ることなくバランスが整われます。

「自律神経を鍛える」という意味もあります。

この温冷交互浴は、アレルギー疾患なら全般的に効果が期待できる入浴法なので覚えておいて損はありません。



◆花粉症と風邪の両方の予防にユーカリオイル


花粉症と風邪の両方をまとめて予防するならアロマ精油(エッセンシャルオイル)ユーカリがお勧めです。

ユーカリには抗ウイルス作用を持つ成分が含まれていて、鼻やのどの調子を整える働きがあります。

このユーカリを使用したアロマバスに浸かり大きく深呼吸すると、鼻にツーンときて効果を発揮します。

ユーカリのアロマバスは、湯船のお湯にユーカリの精油を3~5滴垂らして混ぜるだけ。

すっきり清涼感のある香りなので、気分をリフレッシュしたいときにも適しています。

なお、同じユーカリでも、ユーカリ・ラディアータはユーカリ・グロブルスとと比べて刺激が弱くマイルドなのでアロマバスにはユーカリ・ラディアータの使用をお勧めします。


●ユーカリ・ラディアータ
軽くすっきりとした香り。インフルエンザ・風邪の予防から花粉症の症状緩和に使用される。刺激性があるので敏感肌の人は注意が必要。



関連記事

『【健康】 「花粉症」の入浴法 ~症状を緩和する入り方~』

 

【入浴】 ジグザグ気温による「春バテ」を改善する入浴法



最近は春なのか冬なのか分からない天候の日々ですが、まあ一応春なんでしょうね、どうもSHIBAです。

こんな寒暖差の激しい三寒四温の時期は「春バテ」になりやすいので注意が必要です。

春バテの症状は、疲れやすいだけではなく、肩こりや頭痛、手足の冷え、そして風邪もひきやすくなります。


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◆春バテの原因は自律神経の乱れ


季節の変わり目は体調を崩しやすいその原因は「自律神経の乱れ」と考えられています。

なんでもかんでも自律神経の乱れが原因だとする風潮は好きではありませんが、この場合も多分に漏れず、寒暖差の影響が自律神経の乱れに大きく関係しているようです。

自律神経系には交感神経と副交感神経があり、体温や血圧、消化活動などのコントロールを司っています。

例えば暑い時は発汗して熱を放散したり、寒い時は反対に皮膚の血管を収縮して体熱を保とうとします。

しかし、寒い日と暖かい日が毎日交互したり、一日の間でも朝晩とお昼での寒暖差が激しい場合は、自律神経の切り替えが追い付かず乱れてしまいます。



◆改善の基本は規則正しい生活習慣


さて。自律神経系のバランスを整えるには規則正しい生活習慣をおくることが基本となります。

例えば起床・就寝時間を規則正しくする。リズムを守ることで少しでも自律神経の乱れをなくすこと。

食事の時間もなるべく規則正しく。1日3食。

3食を勧めるのは腸に刺激を与えるため。

実は内臓の働きをコントロールしているのが副交感神経。

腸が働くことで副交感神経が刺激されますし、血流も良くなりますよね。


入浴もまた春バテの改善にはとても効果が期待できます。

ひと口に自律神経の乱れといっても、自律神経系のバランスは内分泌系(ホルモン)や免疫系のバランスとも密接な関係にありますので、
自律神経系のバランスが乱れるとホルモンバランスの異常を起こしたり、免疫力が低下して風邪をひきやすくなります

ホルモンバランスの異常とはセロトニン(幸せホルモン)やドーパミン(やる気ホルモン)の分泌が低下することで、不安になったり落ち込みやすくなります。これがいわゆる「春うつ」です。

セロトニンやドーパミンを作る酵素の働きが低下する要因のひとつに「冷え」が指摘されていて、自律神経系のバランスが乱れていると血流が悪くなり、その結果冷えを感じやすくなりますから改善法としては身体を温めてあげることだと言えます。

そして免疫力もまた体温の低下と共に弱くなります
入浴でしっかり温まって、免疫力を維持するようにしましょう。



◆春バテの入浴法


寒暖差の激しいジグザグ気温では交感神経が優位な状態、つまりストレス状態が続きますので疲れがたまりやすくなります(暑い・寒いはストレスになる)

交感神経は細動脈を支配していて、交感神経が刺激されると細動脈が収縮して皮膚の毛細血管の血流が悪くなり「冷え」を感じるようになります。


以上のことから入浴法のポイントとしては「しっかり温まること」

単純なことのように思えるかもしれませんが、単に体温を上げるというわけではなく、「冷え」の改善に主眼を置くことが重要です。

そのためには、ただ体温を上げるのではなく、リラックスすること。

38~40℃のお湯に浸かると副交感神経が優位となり、交感神経の支配から解放された血管が弛緩し、皮膚血管の血流が改善されます(42℃以上のお湯は交感神経を刺激するので逆効果になる)

入浴により副交感神経が刺激されることで、それまで交感神経優位だったストレス状態(緊張状態)が緩和されて自律神経系のバランスが整われます。

内分泌系(ホルモン)と免疫系のバランスもまた、自律神経系のバランスが整われることと身体が温まることの相乗効果で正常な働きを取り戻すことが期待できます。


半身浴でも構いませんが、お腹をしっかりと温めるようにして下さい
副交感神経を刺激すると胃腸の働きが促進されること、多くの免疫細胞が腸に宿っていることなどがその理由です。


最適な入浴剤としては、血行を促進する炭酸ガス系の入浴剤も効果が期待できますが、何より大切なのは心地良いと感じられること。

好きな香りの入浴剤を選ぶとかスキンミルクのような肌触りの良い入浴剤、人によってはひんやりミント系の入浴剤が心地良いと感じる場合もあるでしょう。

特にアロマバスがお勧めです。

お気に入りのアロマ精油(エッセンシャルオイル)を数滴(目安は3~5滴)を湯船に垂らして、お湯をかき混ぜて浸かるだけで心地良い香りに包まれますよ。

浸かりながら大きくゆっくり深呼吸すると、そのアロマの持つ効能がより得られやすくなります。


どのアロマを選ぶかは自分にとって心地良い香りかどうかで判断して下さい。
アロマにはそれぞれの持つ作用に違いがありますが、自分の肌に合うかどうかの方が大切です。

といっても、どのアロマから試せばよいか分からない人は、以下を参考にしてみて下さい。
何れも脳の扁桃体を刺激し、心を安定させる働きのあるアロマです。


●カモミール・ローマン

青リンゴのような香り。肌に優しく、子どもと一緒に入浴する場合にもお勧めです。副交感神経を優位にする作用があります。

●ラベンダー

アロマの中でも特に肌に優しいので入浴には最適。ラベンダーの香りが苦手な人はオレンジやベルガモットをブレンドしてみるのも一つです。

●ネロリ

香りの特徴を説明するのは難しいですが、セレブな気分になるとよく言われるようです。イライラな気分も落ち着かせてくれるアロマです。高価なのがネック。

●マージョラム

緊張や不安を解消するアロマの中でも人気が高いことで知られています。血管拡張作用があるので、低血圧の人は血圧が下がることで倦怠感を感じることがあるので注意。



◆春バテを予防する入浴法


春バテを予防するには自律神経の働きを鍛えること。疲れをためこまないことです。

そのためには「温冷交互(交代)浴」、そして「HSP(ヒートショックプロテイン)入浴法」が適しています。


  【温冷交互(交代)浴】

  1.40~42℃のお湯に3分浸かる
  2.浴槽から出て、冷たい水シャワーを手足に10~20秒かける


  1と2を数回繰り返します。
  なお、最後は水で終わるのが鉄則です(皮膚が引き締まり保温効果になる)




  【HSP入浴法】

  1.入浴前に水分補給をしておく
  2.浴槽に浸かって体温を2℃上げる
体温を2℃上げるとHSPは産生される
     時間の目安は
     40℃のお湯で20分間
     41℃のお湯で15分間
     42℃のお湯で10分間

     ※炭酸系の入浴剤を使用すれば時間は短縮できる
  3.入浴後は10~15分間は保温に努める
(体を冷やさないこと)

  効果のピークは2日後といわれているので3~4日に1回の入浴で十分。


 

【健康】 シャワー浴のメリット。 浴槽浴よりもシャワー浴が適しているのはどんな場合?


入浴には体を清潔にする、爽快感やリラックス感を得る、血行を促進する、疲れを回復する・・・など、様々な効果があります。

しかし、湯船に浸かる浴槽浴と、シャワーだけで済ますシャワー浴とでは、その効果の違いがはっきりとしています。

浴槽浴には例えば「温熱効果」「水圧効果」「浮力効果」の3大効果がよく知られていますが、これらの効果はどれもシャワー浴では不十分で、浮力効果にいたってはシャワー浴には完全に無関係です。

はたして浴槽浴とシャワー浴とでは、どちらの方が健康に良いのか?という疑問は昨今よく話題になりますが、言うまでもなく浴槽浴にはシャワー浴では得られない効果が数多くあり、比較するようなことでもありません。

・・・と、簡単に結論付けてしまってはシャワー浴にはメリットが無いように思われてしまうので、ここでは「どんな場合にシャワー浴が適しているか」を紹介致します。


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◆こんな場合にはシャワー浴がオススメ!



●この後に仕事や勉強など頑張らなければいけない場合

入浴後も仕事や勉強を続けなければならない時、もしくは朝風呂の場合は、42℃のシャワーや湯船で短い時間サッと刺激してあげると身体がシャキッと目覚めて効果的です。

これは熱めの温度により交感神経が刺激されるからで、ヒトは自律神経が交感神経優位になると緊張状態となり集中力が高まります。

反対に、湯船でゆっくり温まってしまうと、気持ち良くなって副交感神経優位となり、リラックス状態となってしまい、仕事や勉強の前には適していません。


●眼が疲れている場合

疲れ目を感じる時は、浴槽浴でも良いのですが、温かいシャワーを目元に当てると効果があります。

ただし、ぬるいと効果がみられなかったという報告があり、少し熱めの方が期待できそうです。

眼精疲労の場合も同様です。

目を温めるだけでなくシャワーが目の周りのツボを刺激しますからマッサージ効果も得られます。


●歯周病が気になる場合

歯茎にシャワーを当てると、その刺激が歯茎の血行を良くし、歯周病の予防になると期待されています。


●口内炎がある場合

シャワー浴のついでに、口の中をよくゆすぎ、口内を清潔にしておくことはとても大切なことです。


●鼻血が出ている場合

鼻血が出ている時に入浴すると逆効果になるので、通常は時間を空けてから入浴するべきですが、時間が無い場合はシャワー浴にすると良いでしょう。


●便秘の場合

本当は浴槽浴の方がお勧めですが、時間が無い場合はシャワー浴時にお腹にシャワーを当ててあげると良いでしょう。
強めの水圧で、お腹に熱いシャワーとぬるいシャワーを交互に当てるとより効果が見込めます。


●痛風発作時

痛風をお持ちの方は、無症状である中間期(間欠期)は入浴した方が良いとされていますが、痛風発作時は基本的には入浴は厳禁です。
痛風発作時はぬるめのシャワーで我慢しましょう。


●低血圧の人

低血圧の人は朝の目覚めが悪いことが多いとよく言われています。

副交感神経優位の睡眠状態から交感神経へのスイッチの切り替えがうまく働かないために脳への血流が悪いということが考えられますが、これは低血圧が原因というより、自律神経の機能の問題だと言えますね。

このような朝は、熱めのシャワーで交感神経を刺激すると効果が期待できます。


●気管支喘息があり、入浴すると喘息発作が出る場合

気管支喘息の場合、入浴で寛ぐことが副交感神経を優位にし、喘息発作を招く怖れがあります。
事実、喘息の発作はリラックスしている時に起こりやすいものです。
リラックスした状態は筋肉が緩むので、さらに気道が狭くなるからです。

風呂上りに休もうとしている時に、決まって苦しくなりやすいのはそのためです。

こんな場合はシャワー浴でもかまいません。ただし、湯冷めには注意しましょう。


●帯状疱疹で、二次感染のおそれがある場合

皮膚に破れた水疱があったり、びらん、潰瘍がみられる場合の体の保清は、シャワー浴となります。

皮膚病変には石けんを使用せず軽く洗浄し、消毒後、医療機関で出された外用薬を塗布しましょう。

頭部や顔に皮疹がある場合は石けんを使用せずに洗浄しましょう。


●思いっきり泣きたい時


健康と何の関係があるんだ?と思われるかもしれませんが(笑)

涙には浄化作用といってストレスを緩和する効果があるんですよ。「泣くとすっきりする」というのは本当です。

とはいえ、大声で泣きたくでも人目が気になるもの。そこでお風呂です。

布団の中で泣くよりお風呂で泣いた方が人目も気にならないし、
声が出てもシャワーの音で誤魔化せるし、なんたって泣いたあと顔を洗って出てこられる利点がありますよ。


●発熱(高熱時)の場合

風邪のひき始めや微熱程度であれば入浴は問題ありません。

子どもの場合は、「熱があるかないか」よりも、「元気があるかどうか」「食欲があるかどうか」で判断しましょう。

ただし、高熱時は体力の消耗が激しいのでシャワー浴か体を拭くだけにして、皮膚を清潔に保ちながら様子を見ましょう。

おたふくなど炎症部位がある場合は、腫れているところにはシャワーを当てないようにして下さい。


●痰が絡んでいる場合

シャワーの湯を上から口の中に注ぎこみながらうがいをすると、通常のうがいよりも痰を切りやすくなります。


●運動の直後に入浴する場合

運動直後の入浴は良くないとされています。

それは、運動ですでにエネルギーを消費しているわけですから、すぐに入浴するとさらに体力を消耗してしまうからです。

そのため、運動後の入浴は1時間空けるのが良いとされています。

どうしても汗を流したいという場合はシャワー浴が適しているでしょう。


●浴槽に浸かると胸やけがする場合

その胸やけ、逆流性食道炎かもしれません。
浴槽浴による水圧によって胃内圧が上昇して逆流している可能性もありますので、この場合はシャワー浴に切り替えてみるのも方法のひとつです。



・・・と、ここまで徒然なるままに書き出してみましたが、

きっとまだまだシャワー浴の利用法があると思います。

書き足すことがあれば追記します。
 

【入浴】 「閉塞性動脈硬化症」の入浴法 ~足浴によるフットケア~

 
閉塞性動脈硬化症とは、動脈の血管の壁にコレステロールなどが付着して、動脈そのものが狭くなったり詰まってしまい、血液の流れをふさいでしまう病気です。
動脈硬化が進むことで生じますが、これが冠動脈で起これば狭心症や心筋梗塞、脳の血管で起これば脳梗塞になるわけですが、閉塞性動脈硬化症は主に下肢、つまり下半身の動脈に起こります。「足梗塞」と表現するとイメージしやすいかもしれません。
 
閉塞(血管が詰まること)を起こすと、その先の組織に酸素や栄養を送り届けることができなくなるので、当然さまざまな障害が現れます。
 
初めのうちは足が冷たく感じたり、足の血色が悪くなったりしますが、症状が進展すると最終的には足に潰瘍ができたり壊死に至ったりします
 
 
高血圧などの生活習慣病や喫煙の習慣が閉塞性動脈硬化症の原因として挙げられます。
 
加齢や肥満も危険因子となりますが、特に
 
・高血圧、脂質異常症の場合は通常の2~3倍
・糖尿病、喫煙者の人は通常の4倍
 
も発症リスクが高くなるとも言われています。
 
 


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◆入浴上の問題リスト◆

 
#1 動脈閉塞による冷感やしびれを感じる
#2 高血圧などの基礎疾患がある
#3 皮膚の局所において炎症症状がみられる
 
入浴には血管拡張作用があるので血流の改善が期待できますが、閉塞性動脈硬化症とは基本的に動脈硬化症なので、狭心症など他の動脈硬化症を併発することも多く、場合によっては入浴(全身浴)は心臓に負担がかかるので注意が必要になることもあります。
そのため下肢の閉塞性動脈硬化症には温熱療法として足浴(足湯)が有効とされています。
 
 
 
◆入浴法◆
 
 
<入浴上の問題>#1 動脈閉塞による冷感やしびれを感じる
 
<入浴目標> 早期の対応により血流が改善される
 
 
閉塞性動脈硬化症の治療には早期発見、早期治療が大切とされています。
初期症状である足のしびれや冷感を感じる場合は、早期の診断が求められますが、症状が坐骨神経痛にも似ているために自己判断しがちなので注意が必要です。
 
症状が軽い段階では、足浴(足湯)による温熱療法が有効です。
それも炭酸浴による足浴。
 
炭酸浴は血管拡張作用が高く、通常の入浴よりも血流が4~5倍にもなるという研究報告があります。
 
足浴には、足の清潔を保ちながら、血管拡張作用による血流の改善が期待できます。
 
また、炭酸浴には組織への酸素の供給を促進する作用が高く、これが血行障害への治療などにも応用できるとして、最近は人工炭酸泉による治療効果への研究が進んでいるようです。
 
 
 【閉塞性動脈硬化症の足浴法】
 
  37~38℃ 15分間
  39~40℃ 10分間
 
 
血行障害への温熱療法としてホットパックがよく用いられますが、血流が閉塞している局所においては熱が放散されず火傷を生じる危険性があるのに比べ、炭酸浴による温熱作用は安全性が高いという利点があります。
 
ただし、効果の持続性はないので、フットケアの一つとして行いましょう。
 
 
ちなみに足浴後にしびれを感じる場合があるようです。
 
血栓が詰まって症状が悪化している可能性もありますが、血流は悪化する過程だけではなく、改善される過程でもしびれを感じることがあります。
 
正座から立ち上がろうとした時のしびれをイメージすると分かりやすいかもしれませんが、それまで血の流れが滞っていた場所の血行が急に良くなった場合に、ジンジンと感じることがあるのと同じです。
 
 
 
<入浴上の問題>#2 高血圧などの基礎疾患がある
 
<入浴目標> 原疾患の治療、改善を行うことで閉塞状態を進展させない
 
 
閉塞性動脈硬化症の危険因子として、高血圧や糖尿病といった疾患が根本的な原因となることがあります。
 
このような場合、原疾患に対する治療や改善が必要となります。
 
高血圧や糖尿病には血圧のコントロールも大切で、入浴においては血圧の急上昇を防ぐため38~40℃の湯温を守りましょう。
また、心臓への水圧負荷の小さい半身浴がお勧めです。
 
入浴前後の水分補給も重要で、体内の水分が不足すると血液の濃度が増して血栓が詰まる危険性が高くなります。
 
 
 
 
 
 
<入浴上の問題>#3 皮膚の局所において炎症症状がみられる
 
<入浴目標> 皮膚の清潔を保ち、病変を観察した時は医師に知らせる
 
 
入浴でも足浴でも、血行促進することは疼痛を緩和し、感染を予防することでもあります。
血液には、酸素や栄養を運ぶ働きだけではなく、発痛物質を流したり、白血球(免疫細胞)の活性化を促進したりする役割もあるからです。
 
浴後は足をしっかりと乾燥させましょう。ただし、下肢の循環状態が悪化してくると皮膚が乾燥しがちになりますので、この場合は保湿ケアが重要となります。
 
爪の手入れも気を配り、深爪が原因で細菌が入り感染するということがないようにしましょう。
 
足の病変をよく観察し、白癬、カンジダやタコ、うおの目などを発見した場合は医師に報告するようにしましょう。
 



関連記事

『症状別の入浴法』


 

【健康】 最近多い「男性の冷え性」とは


冷え性といえば「女性の悩み」というイメージがありますが、最近は男性にも冷え性で困っている人は多いようです。

冷え性というのは、一般的には自律神経のバランスが乱れることで血流が悪くなって、特に手足の先に冷えを感じる症状のことを言います(他のタイプもある)

でもどうしてここ近年、男性の冷え性が増えてきているのでしょうか?

その理由は、男性が優しくなったせいではないか?と言われています。

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おそらく男性にも、以前から冷え性の人はたくさんいたかもしれないのです。本人が気付いていないだけで。

というのは、かつての男性に多い冷え性とは、ビールなどに代表される冷たいの飲み物を好む習性が男性にはあり、内臓は冷えているが筋肉量が多く、基礎代謝が活発なために手足はポカポカしているので、自分が冷え性であるとは気付かないタイプの「内臓型冷え性」だったと思われます。別名「隠れ冷え性」というくらいですから、本人も冷え症を自覚しにくい傾向にありました。

女性が男性よりも冷え性が多いのは、筋肉量が男性よりも少ないので基礎代謝量も低い。つまり熱が作られないからだと考えられているんですね。


ところが近年の男性は、以前よりも女性化しているというか筋肉量が少なくなっているのかもしれません。

特に体を動かす機会の少ないオフィス生活、デスクワークが中心の男性にはその傾向が強く出ているように思います。

昔よりもエアコンが充実している環境ですから、冬でも冷たい物を摂る男性は多いですよね。それが冷えを助長しているとも知らず。

しかも今の男性は昔よりも抗ストレス力も弱くなっているような気がします。


なかでも一番の原因は「姿勢の悪さ」にあるという指摘もあります。

姿勢の悪さから梨状筋と呼ばれるお尻にある筋肉がこわばって、そのために坐骨神経が刺激され自律神経を乱し、脚全体の筋肉の血流が悪くなって冷え性に進展すると・・・こう考えられているようです。


これらの症状に心当たりのある男性は、まず冷たい物を控え、筋肉を動かすこと、例えば運動でなくてもストレッチをするだけでも効果は得られるので、生活習慣の見直しをする必要があります。

熱の材料となるタンパク質も意識して摂ると良いそうです。

血行を促進するには入浴が効果的ですが、入浴だけでは効果は一時的になるので、入浴は睡眠と合わせてセットで考える必要があります。

就寝の1~2時間前に入浴すると、質の高い睡眠へと繋げることができ、自律神経の乱れも整われていくと考えられています。


『【健康】 「冷え性」の入浴法 ~誤解だらけの冷え性対策~』 参照

 

【健康】 梅干し1日1個で、冬は風邪予防!夏は熱中症予防!

 
毎年夏と冬に梅干しを1日1個食べるようにしています、どうもSHIBAです。
 
そのおかげか、ここ2年半ほど全く風邪をひいていません。
 
夏と冬に梅干しを食べるようにしているのは、夏は熱中症予防のため。冬は風邪予防のためです。


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熱中症対策で一番注意しなければいけないのは脱水です。
 
暑い時のヒトの体温調節は発汗によって行われています。
かいた汗が蒸発する(気化する)ときに、皮膚表面の熱が奪われることで体温は下がりますが、脱水状態になると汗がかけなくなってしまい、熱が体内にこもって熱中症を起こしてしまいます。
 
そのため、熱中症対策として水分の補給が重要であることは当然ですが、水分補給と併せて電解質(主にナトリウム)の補給も重要です。
 
血液のナトリウム濃度は一定に保たれているので、水分のみを摂取するとナトリウム濃度が低下してしまうのでヒトの体をナトリウム濃度を一定に保とうとして汗を大量にかきます(余分な水分を排出してナトリウム濃度を保つため)
 
しっかり水分を取っているのに脱水になるのはこのタイプです。

 
また、ナトリウムが不足すると、神経や筋肉に悪影響が出て、脚がつったり、力が入らない(しびれ)状態になります(「熱けいれん」という)

 
そういうわけで、熱中症予防には水分補給だけでなく電解質(主にナトリウム)も必要です。
 
近年は食塩の摂り過ぎが問題になっていますが、大量に汗をかくような時期は反対に不足しないように気を付けなければなりません。
 
味噌汁を飲む習慣も水分と塩分(ナトリウム)を効率よく補給できるので優れものでオススメですが、
梅干しにはさらに夏バテ防止も期待できるのが魅力です。
 
梅干しに含まれるクエン酸には疲労回復作用があるので、熱中症だけでなく夏バテの予防にもなるんですね。
 
 
冬の寒い季節においては、風邪の原因となる病原菌たちが増殖しやすい環境ですが、体力が落ちたとき、抵抗力が低下した時に免疫力が弱まり風邪をひきやすくなります。
 
ここでもクエン酸による疲労回復作用が免疫力を維持することになりますので、梅干しには風邪予防にも効果が期待できます。
 
 
また、クエン酸には殺菌作用があり、口内をきれいに殺菌することで、病原菌(歯周病菌含む)たちがのどの奥に感染するのを防ぎます。
 
時折、「梅干しの殺菌作用はたいして効果が期待できない」という噂がされることもありますが、梅干しが持つ殺菌作用の真骨頂は、だ液の分泌を促進することにあると思います。
 
だ液にはリゾチームという殺菌作用のある酵素が含まれていて、だ液の分泌が少ないと歯周病の原因になると言われるほどです。
 
ちなみに食事の時よく噛んで食べることも、だ液がたくさん分泌されるので、消化に良いだけでなく、風邪予防にもなりますね。
 
 
まあ、そんなわけで夏と冬には梅干しを1日1個食べていますが、このおかげかどうかは立証できませんけど熱中症や風邪とは今のところ無縁ですよ。
 

 

【入浴】 「脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)」の入浴法 ~生活習慣と洗髪方法を見直す~

脂漏性皮膚炎とは、皮脂の分泌が盛んな場合に起こる炎症、湿疹のことで、かゆみを伴ったりフケが出たりします。
 
皮脂の分泌が多い頭皮や顔のTゾーン、わきの下、太ももの付け根などによく起こります。
 
好発年齢は幼児20代以降の成人で、それぞれ原因は違ってきます。
 
幼児の場合は生まれて2週間~4週間に多くみられ、代謝が活発で皮脂の分泌も盛んなうえ、皮脂腺の発達が未熟なために詰まりやすく、そのために炎症を起こしやすいようです。
軽症な場合は成長と共に治っていきますが、アトピー性皮膚炎に変化する場合もあります。


『【入浴】  「アトピー性皮膚炎」の入浴法 ~掻痒感の軽減を優先する~』 参照
 
 
成人における脂漏性皮膚炎の原因は、マラセチア真菌と呼ばれるカビの一種が皮脂をエサとし、その時に分解して出た遊離脂肪酸が酸化されて毛穴が詰まったり、汗に混じった脂肪酸が皮膚を刺激すると考えられています。
つまり、マラセチア真菌の増殖が原因となります。
 
皮脂分泌は男性ホルモン(テストステロン)が司っているため、成人の脂漏性皮膚炎の原因は皮脂をエサとするマラセチア真菌によるわけです(男性ホルモンは女性にもあります)
 
マラセチア真菌はカビの一種ですから、高温多湿の環境を好み、梅雨の時期などに増殖しやすいという特徴があります。
症状がニキビと似ているため間違えやすいかもしれませんが、皮膚科へ行かないで自己判断をしていると悪化する可能性があります。

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◆入浴上の問題リスト◆
 
 
#1 入浴しても湿疹が治らない
#2 洗髪するとかゆみを感じたりフケが出る
 
脂漏性皮膚炎を悪化させる因子には皮脂の過剰分泌やストレス、脂っこい物の摂り過ぎなどがあります。
お風呂に入ることで皮脂を洗い流し皮膚を清潔にすることや、浴槽に浸かってリラックスすること、そして温まることで血行を促進して脂質の代謝を促進するなど、入浴には様々な効果が期待できます。
しかし、最終的には体質を改善しない限り、症状は繰り返されると考えられます。
 
 
 
◆入浴法◆
 
 
<入浴上の問題>#1 入浴しても湿疹が治らない
 
<入浴目標> 生活習慣の改善と併せて行う
 
 
マラセチア真菌によって分解された脂肪酸を放置していると脂漏性皮膚炎が悪化します。
 
そのため入浴によって皮膚を清潔にすることはとても大切で、ストレスを緩和したり血行を促進するなど、入浴には脂漏性皮膚炎にとってとても効果が期待できます。
 
ところが、処方された抗真菌薬を使用しているにもかかわらず、入浴しても症状が良くならない。あるいは、反対に湿疹や炎症が悪化してしまうという場合もあります。
 
抗真菌薬でも副作用として搔痒感や接触性皮膚炎になる場合もありますので、まずは医師に相談することをお勧めします。

 
それから入浴法の前に生活習慣の見直しをしましょう。
 
たとえどんなに入浴によるケアにによって症状が良くなったとしても、生活面に問題があればそれを改善しないことにはまた悪化を繰り返すので、生活習慣の改善は必要条件となります。
 
 
・脂っこい物、甘い物、辛い物の食べ過ぎ
  【根拠】 皮脂の過剰分泌の原因になる
・ストレス
  【根拠】 自律神経系やホルモンのバランスが乱れる
・便秘
  【根拠】 腸の運動が悪くなり、腸から血中に有害物質が吸収されやすい
・ビタミンB群(特にビタミンB₂)の不足
  【根拠】 脂質の代謝が悪くなる
・睡眠不足や疲労の蓄積
  【根拠】 免疫力が低下する
・運動不足
  【根拠】 汗や皮脂が汗腺や皮脂腺に詰まりやすくなる

 
入浴には上記の問題に対して、皮脂を洗い流し、自律神経系やホルモンのバランスを整え、老廃物を流し、代謝を良くし、免疫力を高め、発汗する作用がありますが、全て入浴で解決できるわけではなく、生活習慣の改善も併せて行うことが重要です。
 
 
入浴法としては、ぬるめの38~40℃のお湯に15~20分間の入浴が目安です。
 
リラックスしてしっかり温まることが目的です(熱めのお湯は皮膚と交感神経を刺激するので逆効果となります)
 
リラックスすることの重要性は、脂漏性皮膚炎がストレスによる影響が大きいことからも明確です。
 
ストレスによって自律神経系やホルモンのバランスが乱れることが、どうして脂漏性皮膚炎の原因となるのか?
 
それはストレスによって自律神経が交感神経優位に傾くと、ストレスに対抗するホルモンであるコルチゾールが副腎皮質より分泌されますが、このコルチゾールには男性ホルモン(テストステロン)の分泌を増やす作用もあるので、そのため皮脂の過剰分泌に及ぶというわけです。
 
さらにストレスの慢性化による免疫力の低下はマラセチア真菌の増殖を許してしまいます。
 
 
また、しっかりと発汗する習慣を身に付けることも重要です。
 
運動不足で汗をかく習慣がないと、皮脂も詰まりやすくなり、そこにマラセチア真菌が増殖する原因となります。
カビは湿気のこもったところが好きなので、入浴で発汗して、毛穴に詰まった古い皮脂はしっかりと出してしまいましょう。
 
 
 
<入浴上の問題>#2 洗髪するとかゆみを感じたりフケが出る
 
<入浴目標> 正しい洗髪を行う
 
 
頭皮湿疹は脂漏性皮膚炎によくある症状で、大粒のフケが出ることがあります。
 
頭皮湿疹への対処は、洗髪を丁寧に行うことです。
 
ところが「しっかりと洗髪していてもかゆい。フケが出る」というようなことがあります。
 
このような場合はいくつか確認すべきポイントがあります。

 
・お湯の温度はぬるめにしましょう。

・シャンプーは低刺激性のものを使用しましょう。

・爪を立てないで、頭皮を傷つけないよう優しく洗いましょう。

・整髪剤やカラーリング剤が刺激の原因になる場合もあります。

・1日に何度も洗髪をする必要はありませんが、中には2回洗髪することで症状が緩和される人もいるようです。ただし、皮脂欠乏性による頭皮湿疹だった場合は皮脂の洗いすぎになってしまうので逆効果になります。

・シャンプーやリンスのすすぎ残しも原因となります。

・洗髪後はドライヤーで完全に髪を乾かしましょう。濡れているとカビが繁殖しやすい条件となります。


 
シャンプーを変えたり正しい洗髪を行っても同じ症状が続く場合は医師に相談しましょう。



◆おすすめのアロマバス◆


成人の脂漏性皮膚炎の場合、入浴する時にはマラセチア真菌の増殖を抑える作用のある精油はもちろん、マラセチア真菌のエサとなる皮脂の過剰な分泌を抑えるための精油を用いたいものです。
皮脂の過剰分泌の要因であるストレスを緩和する精油も有効です。

また、脂漏性皮膚炎は女性よりも男性が多い理由として男性ホルモンとの関係が示唆されていますが、女性においても
月経前(生理前)には女性ホルモンのバランスが乱れるために、皮脂の分泌が増えて脂漏性皮膚炎になることがあるようです。イライラしやすくなったりしてストレスの影響を受けやすいのも関係があるのかもしれません。
このような場合は、女性ホルモンのバランスを整えてくれる精油をブレンドしてみるといいでしょう。

精油は直接浴槽に垂らすより、基剤で希釈して用いましょう。
ただし基剤にキャリアオイルを使用する場合は、どのキャリアオイルでも良いわけではありません。
酸化しやすいオイルはかゆみの原因になりますし、酸化しにくいオリーブ油でもベタつきやすく脂性肌には向いていません。
脂性肌にはサラサラしたオイルが向いていますが、しかしそれ以前に油はマラセチア真菌のエサとなってしまうという話もあります。
そこでお勧めは
ホホバ油
ホホバ油はサラサラしていて、皮脂の分泌バランスを整える働きがあると言われています。そしてなにより、主成分はワックスでありマラセチア真菌のエサとなることはありません。


アロマバスの例


皮脂の分泌が過剰な場合
 ホホバ油 小さじ2
 
シダーウッド 2滴
 パルマローザ 2滴
 ゼラニウム 2滴

 (皮膚を引き締める精油たち。またどの精油にも抗真菌作用があり、特にシダーウッドはマラセチア真菌に強い。)
 ※妊娠中・授乳中・乳幼児の使用は控えましょう。シダーウッドを
ティートゥリーに替えても可。


月経前に症状が表れたり悪化する場合
 ホホバ油 小さじ2
 
クラリセージ 2滴
 サイプレス 3滴

 (女性ホルモンのバランスを整える相性の良い組み合わせ。月経前の不快な気分をクラリセージが抑え、皮脂の分泌過多をサイプレスが抑える)
 ※妊娠中・授乳中の使用は控えましょう。敏感肌の人はサイプレスを
ゼラニウムに替えても可。炎症の程度が強いときはカモミール・ジャーマンを1滴加えてもいいですよね。


肌が乾燥しているのに脂漏性皮膚炎になる場合、またはしっかり洗って皮脂を落としているのに脂漏性皮膚炎になる場合①
 天然塩 大さじ2
 
ラベンダー 2滴
 サンダルウッド 2滴

 (幼い子の肌にも優しい組み合わせ。サンダルウッドは保湿に働き、ラベンダーが免疫を強化し、皮膚のターンオーバーを正常化させる)
 ※妊娠中・授乳中の使用は控えましょう


肌が乾燥しているのに脂漏性皮膚炎になる場合、またはしっかり洗って皮脂を落としているのに脂漏性皮膚炎になる場合②
 天然塩 大さじ2
 
ローズウッド 1滴
 フランキンセンス 2滴

 (乾燥肌の改善に効果が期待できるだけでなく、荒れた皮膚状態の正常化を促進する。スキンケアの定番ブレンド。しかも抗真菌作用あり)
 ※妊娠初期の使用は
控えましょう。炎症の程度が強いときは天然塩に
カモミール・ローマン1滴に替えると、炎症を抑えつつ保湿に作用します。


乾燥しているのに湿疹が出る理由は、マラセチア真菌だけではなく正常な皮膚を守ってくれている他の
常在菌までもいなくなってしまっていることが考えられます。しかも乾燥すると皮膚バリア機能も免疫機能も低下するためにマラセチア真菌の増殖を許してしまうようです。
ここは発汗作用のある
天然塩を使用して毛穴に詰まっている皮脂を出してしまう方が良さそうです。毛穴に詰まっている皮脂がマラセチア真菌のエサとなっている場合が考えられますからね。



【アロマバスの注意点】
・人によってはアレルギー反応が出る場合があります。
・精油によっては皮膚や粘膜への刺激が強いものがあります。パッチテストを行ってから使用しましょう。



(最終更新日:2017/4/5)



関連記事

『症状別の入浴法』

 

【入浴】  「アトピー性皮膚炎」の入浴法 ~掻痒感の軽減を優先する~

 
アトピー性皮膚炎には、アトピー素因に伴うアレルギー炎症を起こすアレルギー的要因と、皮膚のバリア機能の低下に伴う刺激性皮膚炎を起こす非アレルギー的要因があると考えられています。
 
 
●アレルギー的要因
 ・ダニ ・ハウスダスト ・食べ物 ・花粉 ・カビ(真菌) ・ホルムアルデヒド など
 
●非アレルギー的要因
 ・洗剤(シャンプー、ボディソープなど) ・ストレス ・掻破 ・接触刺激 ・細菌 など
 
 
アトピー性皮膚炎の患者の多くはアトピー素因を持っており、アレルギー性鼻炎や気管支喘息などを合併することが多く、IgE抗体を産生しやすい体質であったり、親にも同様の傾向があるといった遺伝子要素も関係していると指摘されています。
 
皮膚バリア機能の低下も重要な病因であり、角質層の保湿成分が少なくなって皮膚が乾燥した状態は、アトピー素因を持たない人であっても軽微な刺激にも容易にかゆみを誘発しやすく、ましてやアトピー素因を持っている人はさらにアレルゲン(抗原)による炎症も起こしやすいので、アトピー性皮膚炎とは強い掻痒がある湿疹を主症状とします。
 
つまりは、免疫機能の異常と皮膚機能の異常とが組み合わさったものがアトピー性皮膚炎です。
 
そのため、アトピー性皮膚炎のメカニズムはとても複雑であり、患者によっても原因や増悪因子が異なるので、個々の患者によって治療法は違っていたり、症状も増悪と寛解を繰り返し、治療は長期に及びます

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◆入浴上の問題リスト◆
 
 
#1 入浴するとかゆみを感じる
#2 風呂上りにかゆみが増強する
#3 ジュクジュクした部分が気になって仕方がない
#4 ステロイド外用薬の効果があまりなく、汗をかくと症状が悪化する
#5 自分に相応しい入浴法が分からない
 
お風呂に入ると掻痒感が悪化するという人もいますが、入浴は様々な刺激物や汗、汚れを除き皮膚を清潔にするために必要です。
入浴で症状が悪くなるとすれば、それは入浴方法が間違っているからです。
アトピー性皮膚炎の患者による入浴の経験談も人によって様々な意見があるのは、それだけアトピー性皮膚炎の病因や増悪因子が人それぞれだからであり、原則的には自分にとっての増悪因子をできるかぎり見つけてこれを除去するとともに、スキンケアと合わせて対処する必要があります。
直ぐに良くなる症状ではないので、まずはかゆみに対する問題への優先が高くなります。
 
 
 
◆入浴法◆
 
 
<入浴上の問題>#1 入浴するとかゆみを感じる
 
<入浴目標> 搔痒感を軽減する
 
 
アトピー性皮膚炎の寛解には、体質の改善や皮膚バリア機能の正常化が求められますが、入浴においてはかゆみの要因となる危険因子はできる限り除去し、まずはかゆみを最小限に抑えることが優先されます。
 
お風呂に入るとお湯ですら刺激になるというような場合は、自分の入浴習慣を見直してみましょう。
 
一番風呂に入ってはいませんか?
塩素は除去していますか?
 
アトピー性皮膚炎とは無縁の人でも、一番風呂に入るとお湯がなんとなくピリピリ感じたことがあるかもしれません。
 
その刺激の原因は塩素であることが多いものです。
 
ご存知のとおり水道水には消毒のために塩素が含まれていますが、その影響で皮膚の弱い人には刺激と感じることがあります。
 
入浴剤にこだわるよりも塩素の除去の方が重要で、そのためにはビタミンC(アスコルビン酸)を約1g浴槽に投入するだけでビタミンCと塩素が酸化還元反応を起こし、塩素を除去できます。
 
アスコルビン酸の原末は薬局、ドラッグストア、通販でも手に入れることができます。
 
なお、浴槽のお湯だけでなく、シャワーのお湯(水)もまた塩素を含んでいると思いますが、
シャワーヘッドを塩素除去ヘッドに買い替えてみることも手段のひとつです。
 
 
湯船の塩素を除去したとしても、皮膚にアレルゲンを付着したまま浸かるのはよろしくありません。
 
浴槽に浸かる前には、アレルゲンを落とすためにぬるめのシャワーを浴びるようにしましょう。
 
浴槽の温度と入浴時間の目安は、37~39℃のお湯で約15分間としましょう。
 
40℃ですら人によっては刺激となるくらいアトピー性皮膚炎患者には熱めのお湯は危険因子となります(皮膚の乾燥の程度によっては40℃でも可能)
 
入浴時間は、10分間でも体が温まるようならそれでも構いませんが、冷え性を伴う場合は15分間を目安にしましょう。
 
アトピー性皮膚炎患者には冷え性を伴っていることが多く、冷え性は皮膚血管の血流が悪くなりやすいことからも分かるように、冷えはアトピー症状を悪化させる要因となります。
 
体を洗うための石けんやボディソープ、シャンプーは無添加・無香料のものが基本です。
どの製品が肌に合うかは個人差があるので自分で試すしかありません。
何も使用しないという選択肢もあります(ただし、この場合は殺菌効果はありません)
 
洗い残しもかゆみの原因になります。すすぎが足りないと石けんなどの成分が刺激となる場合もあるからです。
 
 
 
<入浴上の問題>#2 風呂上りにかゆみが増強する
 
<入浴目標> 保湿ケアで乾燥から守る
 
 
入浴によって角質層が必要以上に流れ落ちてしまうと、皮膚バリア機能が悪化します。
 
皮膚バリア機能が低下すると皮脂膜・NMF(天然保湿因子)・細胞間脂質などの保湿成分を失いやすく、肌が乾燥して細胞間に隙間ができてしまうので、少しの刺激にも敏感になってしまいます
 
入浴後にかゆみが増強する場合は、アレルゲン(抗原)の影響ではなく、入浴中に角質を落とし過ぎたためと考えられます。
 
さすがにこれは無いと思いますが、例えば体を洗うときにゴシゴシこすったり、ナイロンタオルを使用すれば当然角質は落ちてしまいます。
シャワーの水圧が強いだけでも落ちやすいものです。
 
 
浴槽に浸かる時間も長くて15分間としたのは、それ以上の長湯は角質をふやけさせてしまい、ちょっとした刺激でも剥がれちてしまいやすくなるおそれがあるからです。
 
風呂上がりの時点ですでにかゆみを感じる場合は、その部分に冷たいシャワーを当ててから浴室を出ると良いでしょう。
 
 
重要なのは入浴後の保湿ケアです。
 
できれば入浴後5分以内に行うことが求められます。
 
入浴直後は肌が潤っているように思えても、すぐに乾燥して肌の水分は入浴前より失われた状態になるからです。
 
そうは言っても5分以内じゃ汗がひかないよ・・・という場合にも風呂上がりの冷たいシャワーは有効でしょう。

 
 
 
 
<入浴上の問題>#3 ジュクジュクした部分が気になって仕方がない
 
<入浴目標> 殺菌とともに正しいスキンケアができる
 
 
皮膚のpHは弱酸性に保たれたりすることで皮膚上に存在する常在菌のバランスが保たれています。
 
しかし皮膚のバリア機能が低下したり、汗をかく習慣がなかったりすると、皮膚のpHは弱酸性を保てなくなり弱アルカリ性に傾きます。
そうなるとアルカリ性を好む悪玉菌の黄色ブドウ球菌が増殖し、黄色ブドウ球菌が出す毒素によって炎症反応が起こります。
 
肌のジュクジュクした部分は黄色ブドウ球菌が繁殖していることを意味します。
ですので、この部分はしっかり殺菌する必要がありますが、洗うときに石けんなどを使用すれば殺菌はできるものの角質は落ちやすくなります。
 
できれば皮膚を刺激することなく殺菌したいものですが、そこで殺菌効果のある入浴法としてクエン酸風呂が知られています。
 
クエン酸とは梅干しや柑橘類などに含まれる成分としておなじみの物質で、皮膚からも吸収されるという性質を持っているため、クエン酸風呂に入ることで肌を一時的に弱酸性にし、悪玉菌を殺菌する効果が期待されています。
 
アトピー肌の人の肌はアルカリ性に傾いている場合が多いので、クエン酸風呂は症状を緩和すると考えられているわけです。
 
 

 
ただし殺菌効果は一時的なもの。
 
殺菌すると善玉菌も殺菌されます。そしてその後、善玉菌と悪玉菌のどちらの繁殖が優勢になるかは、どちらが繁殖の好条件を満たしているかによります。
殺菌をしたとしても、ターンオーバーの乱れや汗腺機能の低下が改善されていなければ、悪玉菌が繁殖しやすい条件であることには変わりません。そのうち再び黄色ブドウ球菌が繁殖することになるからです。
 
また、皮膚の奥で増殖している菌までは殺菌できません。皮膚バリア機能低下が激しいほど生き残る菌が増えることになり、再度増殖することになります。
 
アトピー性皮膚炎の症状は増悪と寛解とを繰り返すというのはそういう理由によります。
 
殺菌や消毒を繰り返していると菌も耐性を持つことがあり、肌を悪玉菌が繁殖しにくい環境にするためにスキンケアをしっかりと行うことが求められます。
 
ただし、だからといって神経質なまでの洗い過ぎは、善玉菌を含む全ての菌を除去するだけでなく、皮膚バリア機能をも悪化させるので逆効果となります。
 
清潔さを維持することは重要なことですが、適切な殺菌とスキンケアを心がけましょう
 
 
 
<入浴上の問題>#4 ステロイド外用薬の効果があまりなく、汗をかくと症状が悪化する
 
<入浴目標> 原因を理解し、汗腺機能を正常化する
 
 
ステロイド外用薬は免疫機能の異常を抑える一般的な治療薬です。
 
ステロイド外用薬の効果がいまいちだという場合には、いま一度シャワーでしっかりと患部を洗ってから塗布してみましょう。
ステロイドを塗布するときに以前に塗布したステロイドがまだ皮膚に残っていると薬の効果は発揮しません
 
それでもステロイドで効果が弱い場合はマラセチア真菌(カビの一種)が原因である可能性があります(もしくは他の要因と両方)
 
マラセチア真菌は汗や皮脂を栄養とするので、半身浴やサウナをするとかいた汗によってかゆみを感じる場合(かつステロイド効果が弱い場合)はマラセチア対策も試してみると良いかもしれません。
 
入浴は全身浴にして、体を洗うときは抗カビ成分を含んだ石けんやシャンプーでマラセチア真菌を退治し、入浴後には保湿して、その他の時間帯にはステロイド外用薬を塗布するなどして複合的に改善を図ってみましょう。
 
マラセチア真菌が増える原因として、汗や皮脂のかき過ぎが考えられますが、意外にも汗腺機能が低下していて汗をかかないことも原因となりえます。
それは、汗をかかないということは、汗や皮脂が分泌されても皮膚表面に出ずに中で詰まっている状態であり、特にマラセチア真菌はカビの一種なので、このような毛穴や汗腺の中に詰まったジメジメしたところを好むからであり、お風呂や台所のような水回りにカビが繁殖しやすいのと同じです。
 
マラセチア真菌が皮脂をエサとして分解した際に生成される過酸化脂質(油汚れと同じ)は毒性があるので炎症の原因となります(脂漏性皮膚炎

『【入浴】 「脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)」の入浴法 ~生活習慣と洗髪方法を見直す~』 参照
 
 
しかもアトピー素因を持つ人にはそれだけでは終わりません。
マラセチア真菌が作るタンパク質にはヒスタミンが含まれているという研究報告があり、このヒスタミンが汗に混じることでアレルギー反応を起こしてしまうようです。
 
 
さらにこのヒスタミンがアセチルコリンによる発汗を抑制しているとも考えられていて、そのためかアトピー性皮膚炎患者は汗腺機能が低下していることが多いようです。 そしてまたマラセチア真菌が増殖するという悪循環を招きます。
 
ヒスタミンが原因であれば、通常の治療には抗ヒスタミン薬が用いられますが、抗コリン作用を伴わない抗ヒスタミン薬でなければ汗腺機能は低下したままになります。
 
その点、入浴では副交感神経を刺激するのでアセチルコリンによる発汗を促進することができます。
 
 
というわけで、このような場合の入浴に求められる効果といえば「発汗」ですよね。
 
カビ菌は毛穴や汗腺の中に潜んでいることが多いわけですから、汗をかくことで追い出すことができます。
 
汗をかくと炎症がひどくなるという人でも、入浴中であればすぐに洗い流せるので、敢えて入浴中に汗をかくようにしましょう。
 
そこでバスソルトがおすすめです。
 
バスソルトは塩のもつ浸透圧の影響で、通常のお湯の約4倍も汗をかくとさえ言われるほど発汗作用があります。
ただ単に汗をかこうとお湯の温度を高くするのは、アトピー性皮膚炎には逆効果になりますからね。
お湯の温度を高くすることなく効率よく発汗できる入浴法がバスソルトです。
 
そして入浴後はドライヤーで完全に髪を乾かしましょう。頭皮が濡れているとカビが増殖しやすくなります。
 
 
 
 
<入浴上の問題>#5 自分に相応しい入浴法が分からない
 
<入浴目標> 体質を改善できる
 
 
原因や症状によって治療法が違ってくるように、入浴法もいろいろあるかと思います。
 
そうは言っても自分にとっての増悪因子が特定できていないうちは、アレルギー対策を重視すればよいのか、それとも乾燥肌対策を重視すればよいのか分からないかもしれません。
 
とりあえずアトピー性皮膚炎にとって効果が期待できる共通の入浴法として、温冷交互(交代)浴があります。
 
 
温かい湯と冷たい水を交互に浴びる入浴法です。


  【温冷交互(交代)浴】

  1.40~42℃のお湯に3分浸かる
  2.浴槽から出て、冷たい水シャワーを手足に10~20秒かける


  1と2を数回繰り返します。
  なお、最後は水で終わるのが鉄則です(皮膚が引き締まり保温効果になる)


 
 
42℃のお湯はアトピー性皮膚炎にとって刺激となる場合もあるので、最初は40℃から始めてみても良いでしょう。
 
特に心臓や身体に不安のある人は絶対に無理せず、徐々に慣らすようにするようにしましょう。
 
この温冷交互(交代)浴は、交感神経と副交感神経を交互に刺激することで自律神経系のバランスを整えるという効果があります。
 
自律神経系のバランスは免疫系のバランスや内分泌系(ホルモン系)バランスと密接な関係で影響し合っています。

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そのため、自律神経系のバランスが正常化は、免疫系のバランスにも好影響を及ぼします。
また、ホルモンの分泌も正常化するので、副腎皮質から分泌されるコルチゾールも適正に働くようになります。
コルチゾールとはステロイドホルモンの一種で、いわば自前のステロイド剤なので、抗炎症性作用があるため免疫機能の異常を抑制する働きがあります。
 
つまり、自律神経系のバランスが崩れているために免疫機能が異常を起こしたり、ステロイドホルモンが働かないために免疫機能の異常を抑制できずに炎症を起こしたりしている状態がアレルギー体質だとも言えるんですね。
 
さらに、自律神経には汗腺機能を調節する役割もあります。要は汗腺機能を鍛えたかったら自律神経を鍛えるしかないわけです。
 
 
温冷交互(交代)浴には冷え性の改善にも効果があります。
 
 

 
温冷浴によって血管が拡張したり収縮したりすることで血行が促進されるので、皮膚のターンオーバー(新陳代謝)が活発となり、皮膚バリア機能の回復及び乾燥肌の改善が期待できます。
 
このように、温冷交互(交代)浴はアトピー性皮膚炎にとって最適な入浴法だと考えられます。
 
そこに、自分の症状に合わせて、
 
例えば、ジュクジュク肌がひどい場合はクエン酸風呂での温冷交互(交代)浴を試してみるとか、汗がかゆみとなる場合はバスソルトで温冷交互(交代)浴を試してみるなど、何か工夫をしてみると良いかもしれませんね。
 
 
「風呂に入ると症状が悪化する」と簡単にあきらめずに、いろいろ試して前向きに過ごしていきましょう。
 
そもそも入浴にはストレスを軽減したり感染を予防する効果があります。
それに入浴は症状の改善に重要な保湿ケアの前に必要でもあります。
 
 
症状をよく観察したり原因を特定出来たりすることで、きっと自分に相応しい入浴法が見つかるはずです。



◆おすすめのアロマバス◆



アトピー性皮膚炎をケアする精油を選ぶ際は、アトピー性皮膚炎に効果のある薬理作用のある物に注目しまします。
その薬理作用とは、抗アレルギー作用、抗ヒスタミン作用、抗炎症作用、抗掻痒作用、抗菌作用、保湿作用、瘢痕作用などが挙げられます。

自分の症状に応じて、自分の症状に必要な薬理作用のある物を選ぶと良いでしょう。
ただし、どの精油を選ぶにしても、必ずパッチテストを行ってから使用しましょう。


アトピー性皮膚炎のケアとしてアロマバスに向いている精油

●ティートゥリー
抗菌作用の精油でも筆頭レベル。特にブドウ球菌に強い殺菌力を発揮する。それでいて皮膚への刺激はソフト。

●カモミール・ジャーマン
カモミール・ローマンと同様に抗アレルギー作用があるが、こちらの方がより高い抗掻痒作用があり、かゆみが強い場合に有効。免疫系を強壮するオキサイド類が多く含まれ、ステロイドによる免疫力低下時にも効果を発揮する。

●ラベンダー
抗炎症作用も抗菌作用もあるが、不快感を鎮める作用が期待される。

●ゼラニウム
抗菌作用があり、皮脂のバランスやホルモンバランスを整える。そのためどんな肌にも合う万能スキンケア精油。


これらの精油を混ぜる基剤としては、ヨーロッパでは月見草油がアトピー性皮膚炎の治療に用いられているようですが、
ホホバ油も評判が高くお勧めです。

ホホバ油のワックスエステルという成分は、人間の皮脂の構成に近いため浸透しやすいという特徴があります。自然界でワックスエステルを含んでいる植物はホホバだけらしい。しかも他の植物油と違い酸化しにくい特徴がある(これ大事なポイント)
 
皮脂の分泌を調整する作用があるため、バリア機能の低下したアトピー肌には最適なオイルだと言えます。
ただし、このホホバ油に関してもパッチテストは行ってから使用して下さい。


アロマバスの例


かゆみが強い場合
 ホホバ油 小さじ2
 
カモミール・ジャーマン 1滴
 ティートゥリー 2滴
 ラベンダー 2滴

 (ジャーマンだけでなくティートゥリーにもかゆみを抑える作用がある。ラベンダーがかゆみによる不快感を和らげてくれる)
 ※妊娠中・授乳中の使用は控えましょう


ジクジク感が強い場合
 ホホバ油 小さじ2
 ティートゥリー 3滴
 パルマローザ 3滴

 (ジクジクするのは黄色ブドウ球菌が繁殖しているからで、この2つの精油は免疫力を高め、かつ菌を退治する作用がある。また一時的に殺菌できても皮膚バリアが修復されていないと再び菌が繁殖するので、そこでパルマローザの瘢痕作用が期待できる)
 ※妊娠中の使用は控えましょう


ステロイド外用薬が効かなくなってきた場合、またはステロイド外用薬に頼りたくない場合
 これは提案ですが、ヨーロッパアカマツ(パイン)という精油が免疫抑制作用があり、ステロイドのような働きがあると言われています。実際、この精油をホホバ油などと合わせて軟膏として塗布することで症状が緩和したという経験談をよく見かけます。アロマバスとしてではなく、風呂上がりの保湿ケアとして使用してみてはいかがでしょうか。


寛解中のケアとして
 症状が治まっている時は皮膚を保護するような入浴にしたいものです。
 ホホバ油 小さじ2
 カモミール・ローマン 1滴
 ゼラニウム 3滴
 ※妊娠中・授乳中の使用は控えましょう



(最終更新日:2017/4/1)


関連記事

『症状別の入浴法』