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健康・入浴法

【健康】 HSP入浴法(ヒートショックプロテイン入浴法)



◆HSPとは


HSP(ヒートショックプロテイン)とは、日本語では「熱ショックタンパク質」と呼ばれるタンパク質の仲間です。

タンパク質の仲間といっても、その役割は、新しく合成されたり変性されたタンパク質を正常な構造へと構築することにあります。

リボ核酸(RNA)で生成されたばかりのタンパク質は不安定な構造をしていますが、HSPはこの未熟なタンパク質に結合して正常な構造へ構築する手助けをします。
また、正常なタンパク質が何らかのストレスにより構造が変性してしまうのを防いだりします。

そして、もう正常に機能できない、つまり修復できないと判断されたタンパク質を分解する品質管理的な役割も果たしています。


少し難しい話に聞こえるかもしれませんが、要するにHSPはタンパク質を修復したり、ストレスから防御する働きがあると思って下さい。

具体的には筋肉痛などで痛めた細胞の回復を促進したり、風邪やインフルエンザにかかりにくい体にしてくれたり、精神的なストレスに対する耐性も強くしてくれると考えられています。さらに最近では、HSPにはシワやたるみといった老化現象からも守るアンチエイジング作用もあるとも言われています。



◆HSPの産生


このようにメリットの多いHSPですが、体内でこのHSPを増やすには体にストレスをかけることが条件のようです。

余談ですが、宇宙飛行士が地球へ帰還した時に、自力で立つことができない場面を見たことはありませんか?
あれはHSPが不足しているためだという説があります。

私たちの筋肉の細胞というものは、常に重力の刺激を受けていて、それにより変性するのをHSPのおかげで変性せずに維持されていると考えれるんですね。
ところが無重力の宇宙環境に長期滞在している宇宙飛行士の筋肉は重力というストレスがかからないためにHSPが産生されません。重力に抵抗する必要が無いためにHSPが産生されないというわけです。

つまりHSPはホメオスタシス(恒常性)に必要なタンパク質であり、特別な何かをせずとも常に産生されているものだということです。

ただ、意図的にストレスをかけることでHSPを増やすことができることが分かっています。

例えば紫外線を浴びると、紫外線によって皮膚の細胞が傷ついたり炎症を起こしたりしますが、この時にHSPは産生され、皮膚にシミ形成の抑制などに働きます。
しかし紫外線によるストレスは活性酸素が発生するので、できればこのようなストレスには頼りたくないものです。

そこで、一番体にとってリスクの少ないストレスが「熱」というわけです。

入浴によって体温が上がることで、熱によりタンパク質が変性するのを防ぐためにHSPが産生されます

ついでに言えば、紫外線を浴び過ぎた時は積極的に入浴することでシミやシワの形成を減らすことにもなると考えられます。



◆HSP入浴法の効果


・細胞形成促進作用(新生タンパク質の成長や傷ついたタンパク質の修復に働く)
・免疫力の向上
・アンチエイジング作用


ストレスに強くなるので二次的に自律神経を調整する効果も期待できます。



◆入浴方法


 【HSP入浴法】

  1.入浴前に水分補給をしておく
  2.浴槽に浸かって体温を2℃上げる
体温を2℃上げるとHSPは産生される
     時間の目安は
     40℃のお湯で20分間
     41℃のお湯で15分間
     42℃のお湯で10分間

     ※炭酸系の入浴剤を使用すれば時間は短縮できる
  3.入浴後は10~15分間は保温に努める
(体を冷やさないこと)

  効果のピークは2日後といわれているので3~4日に1回の入浴で十分。



◆HSP入浴法のポイント


HSP入浴法は体温を2℃上げます。
体温が上昇することで免疫細胞が活性化され、風邪をひきにくくなったり、体力の維持に役立ちます。

そのため風邪予防や夏バテ予防などに活用できますが、気を付けなければならないのは、すでに風邪をひいてしまったり夏バテを起こしてしまっている場合です。
HSP入浴法は体力を消耗するので、体力が低下している時には負荷がかかり過ぎて逆効果になるおそれがあります。

ですので、HSP入浴法は体力に余裕のあるときに行いましょう。

なお、HSP入浴によるHSP産生のピークは、入浴してから2日後になるので毎日行う必要はありません。3~4日に1回の入浴で十分です。

ただし、4日に1回のペースでも、意味もなくHSP入浴を続けていると、そのうちに熱ストレスに耐性ができてしまいHSPが産生されにくい体質になってしまうので注意しましょう。


また、42℃であれば10分で体温が2℃上がるからといって、42℃のお湯に入浴することは個人的にお勧めしません。

というのは、42℃は「痛い」と感じる温度だからです。

ヒトの皮膚には熱感受容器があり、そこで「熱さ」を感じているわけですが、42℃以上からは痛みとして感じるので交感神経が刺激されます。

熱ストレスを与えることでHSPが増えるからといって、熱ければ良いというわけではありません。

HSP入浴法に必要なのは「体温の上昇による熱ストレス」であって「熱による痛覚ストレス」ではないんですね。
40℃~41℃であれば交感神経を刺激せずにリラックスした状態で体温の上昇を図れるので、血管に負荷がかかりにくいというメリットがあります。

心臓や動脈硬化に不安のある人は42℃以上でのHSP入浴は控えましょう。また半身浴で行ってもよいでしょう。


忘れがちなのは入浴後のケア。

入浴後は最低10~15分間は湯冷めをしないように、しっかりと保温に努めましょう


 

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