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【入浴】 「椎間板ヘルニア」の入浴法 ~痛みを緩和する方法~


背骨にある椎間板の髄核が圧力を受けて突出し、これが神経根を圧迫するのが椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアには腰椎椎間板ヘルニアと頸椎椎間板ヘルニアがあります。

腰椎椎間板ヘルニア・・・腰部の背骨にある椎間板が変性して神経を圧迫し、様々な症状を引き起こす。
頸椎椎間板ヘルニア・・・首の頚椎にある椎間板が変性して神経を圧迫し、様々な症状を引き起こす。


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腰椎椎間板ヘルニアの場合、主症状は腰痛坐骨神経痛です。坐骨神経とは腰の骨から足に伸びている神経で、基本的には片側の臀部から太ももを通って足先にまで痛みやしびれを感じます。ヘルニアが背骨の真後ろに突出した場合は両脚にしびれが起こります。
他の症状としては、筋力低下、知覚障害、排尿障害、排便障害などを伴うこともあります。

頸椎椎間板ヘルニアの主症状は手足のしびれです。ちなみに頸部痛だけでは椎間板ヘルニアとは診断されません。



◆入浴上の問題リスト◆


#1 疼痛やしびれにより入浴について不安がある
#2 痛みによる姿勢や歩行への影響のため、転倒する危険性がある


椎間板ヘルニアの治療方針は急性期においては安静が基本となっていますので、入浴も控えた方が良い場合もあります。自分で判断せず、必ず医師の指示に従って下さい。
慢性期においては、入浴してみて問題があれば控えれば良いでしょう。患部の組織に酸素と栄養を運ぶためにも 、できれば入浴して血行を促進することが望まれます。



◆入浴法◆


<入浴上の問題>#1 疼痛やしびれにより入浴について不安がある

<入浴目標> 効果的な入浴ができる



腰痛には入浴を控えた方が良い場合と、積極的に入浴した方が良い場合とがあります。

一般的に、入浴を控えた方が良いのは「ぎっくり腰」のような急性の腰痛や、椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症といった炎症を伴う腰痛の場合です。
このような患部に熱を持っている状況でお風呂に入ると症状が悪化することが多いので、入浴はしばらく経って痛みが落ち着いてからになります。

反対に、積極的に入浴した方が良いのは慢性的な腰部痛(一般的な腰痛)の場合で、原因が冷えによる筋肉のこわばりや血流障害によることが多いので、お風呂で体を温め、筋肉をほぐしたり血行を改善することで回復を促進します。

椎間板ヘルニアの場合は、炎症を伴うので急性期には安静にすることが優先され、入浴は控えた方が良いことが多いようです。
ただし、症状の程度によっては入浴も問題ないことがあるので、必ず医師に相談してから判断しましょう。

知覚障害を伴っている場合も、患部を温めたり冷やしたりすることは良くないとされていますので、必ず医師に相談して下さい。

回復期になれば、むしろ積極的に入浴して血流を促すことが望まれます。


問題は、慢性期です。
椎間板ヘルニアを発症してから少し日が経過して、激しい疼痛やしびれは落ち着いたものの、まだ少し症状が残っていたり、ある姿勢になると痛みを感じたりするような状況では入浴してよいものかどうか判断に迷います。

このような時は、入浴してみて「症状が悪化するようならやめる」というスタンスで構わないと思います。
症状の進行や回復には個人差がありますので、少しお風呂に入って様子を見てみるしかありません。

問題がないかぎり、入浴して患部を温めて筋肉の緊張をほぐしたり、血液や体液の循環を促して患部組織へ酸素や栄養を供給したり老廃物(発痛物質含む)を流したりする方が回復を早めることが期待できます

ただし、患部を長時間温めたり熱い温度で温めると炎症反応を生じさせかねないので、温度はぬるめで入浴時間もほどほどにしておきましょう。

具体的には、40℃前後で15~20分

これ以上の温度や入浴時間は避けた方が良いでしょう。

最初はぬるめの湯に浸かり、徐々に温かくすると刺激が少なくて済みます。

炭酸ガス系の入浴剤を使用すると、より効果的です。

炭酸ガス系の入浴剤には血管を拡張させる働きがあるので、少しぐらいぬるめでもしっかり血行を促進して、患部組織に酸素が運ばれます。


『【入浴】 家庭でできる「炭酸風呂」』 参照


なお、腰椎椎間板ヘルニアの場合、前かがみになると痛みやしびれを感じる傾向があります。

浴槽で体育座りになった時に痛みを感じるような場合には、湯船用の腰掛を使用して姿勢を正しながら入浴することをお勧めします。


入浴後はストレッチで筋肉や関節をほぐすと良いでしょう。



<入浴上の問題>#2 痛みによる姿勢や歩行への影響のため、転倒する危険性がある

<入浴目標> 足浴で安全に血行促進ができる



痛みが強く浴室で転ぶ危険性があるような場合は、足浴(足湯)をしてみると良いでしょう。

入浴できなくても、せめて足浴をすることで血液循環の改善と、副交感神経を優位にして、入眠効果をも高めます。

副交感神経を刺激することは腸のぜん動運動を活性化することでもあります。

実は腰椎椎間板ヘルニアと便秘は密接な関係にあり、ヘルニアが大腸を支配する神経を刺激して排便障害を起こすことがあるんですね。

このような場合には、便秘に効果がある天然塩、またはエプソムソルトをお湯に小さじ1混ぜてバスソルトにして足浴すると良いでしょう。


『【入浴】 「便秘」の入浴法 ~お腹を温めリラックスする~』 参照



◆おすすめのアロマバス◆


椎間板ヘルニアの症状は基本的に神経痛なので、抗炎症作用、鎮痛作用、血行促進作用のあるものが選ばれます。


●ローズマリー・カンファー
抗炎症作用のほか、筋肉弛緩作用もあるので腰痛全般に最適な精油。肩こりや筋肉痛にも効果があります。



アロマバスの例


★疼痛、しびれが強い場合は足浴
 炭酸ガス系の入浴剤
 ローズマリー・カンファー(ローズマリー・シネオールでも可) 1滴
 ユーカリ・シトリオドラ(レモンユーカリ) 1滴

 (レモンユーカリの主成分であるシトロネラールにも抗炎症作用と鎮痛作用がある。)
 ※妊娠中・授乳中の使用は控えましょう。高血圧の人には向いていません。


全身浴ができる場合は
 重曹 大さじ2
 クエン酸 大さじ1
 ローズマリー・カンファー(ローズマリー・シネオールでも可) 2滴
 ユーカリ・シトリオドラ(レモンユーカリ) 1滴
 レモン 3滴

 (重曹とクエン酸を混ぜることで炭酸風呂になる。代わりに炭酸ガス系の入浴剤を使用してもよい。レモンには体液の循環を促進し、老廃物の排泄をスムーズにする働きがある)
 ※妊娠中・授乳中の使用は控えましょう。高血圧の人には向いていません。



関連記事

『【入浴】 「腰痛」の入浴法 ~腰痛にもいろいろある~』
『【入浴】 「坐骨神経痛」の入浴法 ~冷えと血流の改善を優先する~』

『症状別の入浴法』



 

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