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2017年6月

【入浴】 「腹部膨満感」の入浴法 ~腸内ガスの排出を促す~


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◆主な原因は腸内ガスによる鼓脹◆


腹部膨満感というのは、お腹が張っていると感じること。

お腹を膨らます原因は主に6つ。ガス、便、脂肪、腹水、腫瘍、そして妊娠によるものが考えられます。

この中でも多いのはガスによるもので、ここで言うガスとは腸内ガスのことであり、口から飲み込まれた空気や、食べた物が腸内で消化された時に発生するガスが溜まった状態を指します。
通常は腸管内のガスは腸壁から吸収されたり、ゲップやおなら排泄されますが、これらの働きが機能せずにお腹が張ることを専門用語で「鼓脹」と言います。

鼓腸は腸管内にガスが貯留する腸内ガスの他に、腸管外(腹腔)にガスがたまることで生じることもありますが、これは「気腹」といって鼓腸と分けて考えることもでき、気腹の場合は消化管穿孔など迅速な対応が必要な疾患になりますのでここでは除外します。

鼓脹の原因は主に空気の取り込み過ぎや腸のぜん動運動および排泄機能の低下によるもので、目に見える病気はないにもかかわらず鼓脹になる症状を「機能性胃腸障害」と呼びます

機能性胃腸障害とは、呑気症機能性ディスペプシア過敏性腸症候群などの総称です。

呑気症・・・食事や会話の時に無意識に大量の空気を飲み込んでいる状態
機能性ディスペプシア・・・器質的な異常が認められない(臓器や組織に病理的な問題が見つからない)が胃の不快症状がある状態
過敏性腸症候群・・・器質的な異常が認められないが腸のぜん動運動が機能せずに下痢や便秘またはガスがたまる状態



◆入浴法◆


機能性胃腸障害に共通する原因としてストレスがあります。

よって、入浴の目的はストレスの緩和消化活動の促進です。

どちらも交感神経の興奮を鎮め、副交感神経を高めることがポイント。

そのため、お湯の温度は38~40℃入浴時間は15分~20分が目安としましょう。

42℃以上のお湯は交感神経を刺激してしまうのでぬるめにします。
また、お腹の冷えは腸の活動が低下する原因になりますので、入浴時間はしっかり温まる15分~20分にします。
例えば40℃のお湯に15分間浸かると体温が1℃上がると考えられています(個人差あり)

お腹を温めることは腸の活動を高めるとして、病院などでは腹部膨満感に対する看護手段となっています。

半身浴にする場合はもう少し長めに入浴しても良いでしょう。


なお、入浴における注意点として、食後は1時間以上空けてから入浴して下さい

食後は消化活動を促進するために胃腸に血液が集まります。食後すぐに入浴すると、血液が手足など全身に拡散されるので胃腸に十分な血液が行かず、消化活動の妨げとなる原因になります。


以上、腹部膨満感の入浴法といっても、症状が鼓脹(腸管内にガスが貯留した状態)である場合に限って言及しています。
腹水腫瘍による膨満感の場合は重篤な疾患によることがありますので、医療機関を受診して下さい。

お腹の張りが鼓脹によるものかどうかを判断する目安として、お腹を叩いてみてポンポンと乾いた音がするようなら鼓脹(ガス)によるものである可能性が高くなります。



◆おすすめのアロマバス◆


その腹部膨満感が機能性胃腸障害(呑気症、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群など)によるものとすれば、ブレンドする精油にはストレスを緩和する作用のあるものが絶対必要となります。

そこに消化活動を促進する精油、体を温める精油などを症状に応じてブレンドしましょう。


●ラベンダー
リラックス効果の高い精油。鎮痛作用もあるので、お腹の張りによる痛みを軽減する効果も期待できる。

●ジンジャー
腸内ガスを排出する精油。カルダモンやクローブも腸内ガスに対するケアには向いている精油ですが、バスソルトの相性も良いジンジャーがお勧め。体を温める作用も強い。

●オレンジ・スイート
消化活動を助ける。体を温める。リラックス効果が高く安眠作用があるなど、膨満感には嬉しい作用が多くあるので使用しやすい。どの精油とも相性が良いのも◎。


アロマバスの例


腸内ガスの貯留が強い場合
 エプソムソルト(天然塩でも可) 大さじ2
 ジンジャー 2滴
 ラベンダー 3滴

(腸内ガスの排出を促し、体を温めて消化活動を助ける)
※妊娠中・敏感肌の使用は控えましょう。


膨満感により寝付きが悪い場合
 エプソムソルト(天然塩でも可) 大さじ2
 ラベンダー 2滴
 オレンジ・スイート 2滴

(副交感神経を高めながら消化活動を促進し、安眠効果をもたらす)
※妊娠中の使用は控えましょう。




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『症状別の入浴法』

【健康】 ビタミンCには血管を強化する働きがある



ビタミンCといえば、なんとなく風邪予防に効果があるという印象をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

これはビタミンCが持つ抗酸化作用によるもので、細胞を活性酸素から守るわけですから風邪予防どころかがん予防にもなります。

また美肌に関心のある人はご存知かと思われますが、ビタミンCはコラーゲンの生成に必要な成分なんですね。

この抗酸化作用とコラーゲンの生成促進作用により、紫外線によるシミの予防にもなるので、ビタミンCは「美肌ビタミン」とも言われています。


とまあ、ビタミンCの効果には免疫や美肌のイメージが大きいかと思われますが、実は血管を強くするという効果も見逃せません。

コラーゲンは、細胞と細胞の間隙を埋めるセメントのような物質で、皮膚ばかりでなく血管壁を形成するうえでもとても重要であり、ビタミンCはコラーゲンの生成に大きな役割を果たしているということは、ビタミンCが不足すると血管が脆くなるということになります。

ちなみにコラーゲンは骨にも多く含まれていて骨のしなやかさを保っています。しなやかさを失った骨は折れやすくなるので骨にとっても重要な存在です。

さて、血管が脆くなるとどうなるかと言いますと、血管が破れて皮下出血内臓出血を起こしやすくなってしまうことになります。

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実際のところ、血小板減少性紫斑病や眼底出血などには血管強化薬としてビタミンCが投与されることがあります。
コラーゲンのようなセメント様物質の生成を促進することで血管壁を強化すると考えられているからです。

つまり、ビタミンCは止血能力を高める働きもあることが分かります。

ちょっとしたことですぐに出血したりアザができたりする人は、ビタミンCを積極的に摂取してみてはいかがでしょうか?


 

【健康】 関節の「朝のこわばり」・・・朝になると痛みが強い理由



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関節性リウマチ
変形性膝関節症など、関節痛にみられる症状の特徴として多いのは「朝のこわばり」です。

夜中寝ている時から朝にかけて、または朝起きたばかりの時間帯に、痛みや腫れがあったり動かしにくい状態になることが多いと言われています。

日中に活動していると徐々に楽に動かせるようになっていくのも特徴のひとつで、「朝」と「日中(または夜)」とではこわばり方に違いがあるのには理由があります。


その理由の一つに「水腫」があります。

関節の関節液が溜まることで腫れたりこわばったりすると考えられているんですね。

寝ている間に溜まった水が「朝のこわばり」の原因となり、日中に活動していると楽になってくるのは、血流が良くなることで溜まっていた水が血流と共に流れていき、そのために徐々に腫れが引いていくというわけです。


関節痛の疾患をお持ちの方は「そんなことぐらい知っているよ」と思われるかもしれません。
わざわざここで言う必要もないでしょう。

しかし、関節痛の疾患を経験していない人にはそれが分かりません。

 

最近なぜか手や足などが痛み出したり、朝になると特に酷くこわばるという症状があるのに、その原因が関節ではなく筋肉か骨だろうと勘違いしてしまう人も多いのではないでしょうか?

「朝のこわばり」があるようなら一度医療機関を受診してみることをお勧めします。関節性リウマチの初期症状だったということもありえるからです。

反対に、朝と夜とでは痛みやこわばりに違いがない場合は、それは関節の疾患ではない可能性が高くなりますね。



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『【入浴】 「変形性膝関節症」の入浴法 ~温熱下膝ストレッチング訓練が有効~』

【健康】 幸せホルモン「セロトニン」を最も手軽に増やす方法は〇〇〇


不足するとうつ病の原因にもなるとして注目されているセロトニン

不足すると怒りっぽくなったりイライラする一方、すぐくよくよしたり落ち込んだりするなど感情が不安定になりやすくなるため、セロトニンの不足は神経細胞間での伝達が悪くなっていることを意味します。

そのため、現代のストレス社会において、このセロトニンの役割は精神面にとても大きな影響力があると考えられています。

心を安定させるには、セロトニンをいかにして不足させないようにするかが問題です。


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セロトニンは別名「幸せホルモン」と呼ばれる神経伝達物質で、心のバランスを整える作用があります。

必須アミノ酸の一つであるトリプトファンが体内で代謝される過程でセロトニンが生成されるということが分かっていますが、いかにしてセロトニンを効率よく生成させるかが気になるところです。


運動や食事、スキンシップの工夫により、セロトニンが増やせる方法はこれまでにいろいろ解明されてきましたが、おそらく最も手軽な方法だと思われるのが「太陽の光を浴びる」というものです。

太陽の光を浴びるとセロトニンの分泌が促進されることが分かっています。

とりわけの日光浴が一番良いと考えられます。それには2つの理由があって、ひとつは太陽の角度が低く、紫外線による悪影響が抑えられるからです(正午前後が最も紫外線量が多い)

もうひとつは、朝に太陽光を浴びることで体内時計がリセットさせるからです。
また、セロトニンは睡眠ホルモンであるメラトニンの前駆体、つまりメラトニンの材料になることも分かっており、朝に太陽光を浴びることで夜のメラトニンの分泌も活性化され、質の良い睡眠に繋がるという効果が期待されます。


もうひとつ番外で太陽光を浴びることのメリットとして、体内でビタミンDが生成させることも見逃せませんね。

ビタミンDはカルシウムの働きを助けるだけでなく、最近では免疫力を高める作用も注目されています。


朝起きたら太陽の光を浴びる。目安は30分間ほどです。

30分というと長いような気がするかもしれませんが、なにも外へ出て日光浴をする必要があるわけでなく、部屋のカーテンを開けて外の光を取り入れるだけで良いわけですから、セロトニンを増やすのにこれほど簡単な方法は他にないのではないでしょうか?


 

【健康】 「うつ病患者を励ましてはいけない」というのは間違い?


メンタルヘルスの常識の一つに「うつ病患者を励ましてはいけない」というのがあります。
 
今では多くの人が認識していることですが、実はこの常識。専門家たちに言わせてみれば間違っているようです

正確には、この言葉の持つ意味が間違って解釈されたまま独り歩きしているということらしい。

「うつ病患者を励ましてはいけない」 の真意は、元々は「むやみに叱咤激励するものではない」という意味だったというわけなんですよ。


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うつ病患者は真面目で責任感のある人が多く、自分自身を責めたり自分を追い詰めてきているような状態なので、そこへ「もっとしっかり頑張れよ」「元気出して!」という叱咤激励の意味を込めた言葉をかけるのはさらに追い詰めることになり逆効果です。

「もうこれ以上頑張れない」あるいは「元気を出したいけど出せない」というのがうつ病だからです。

そのような場合には「無理せずに休めばいいよ」「大丈夫ですよ」というような負担を軽くしたり安心させるような励まし方をするのが望ましいとされています。

つまり本来は「励ましてはいけない」のではなくて「叱咤激励するような励まし方がいけない」という意味だったものが、一律に「励ましてはいけない」という風に誤解されて認識されるようになったということなんですね。
 
・・・ということで「うつ病患者は励ましてはいけない」というのは半分は本当で、半分は間違いだったということが言えるかと思います。



ただし・・・ただしですよ。うつ病患者といっても症状の程度には個人差があったり、症状のタイプに違いがあったりと人によって様々です。

「無理せずに休めばいいよ」「大丈夫ですよ」というような言葉でさえも、場合によっては「ああ、気を遣わせてしまったな」と悪く捉えてしまうこともあるのがうつ病の複雑なところです。

これは、言葉そのものに意識がいっているわけではなくて、言葉がけをしてくる人の気持ちに意識がいっているからであり、自分がどう思われているかが敏感なまでに気になり、かけてもらった言葉の真意を感じ取ってしまうようです。

いくら優しい言葉をかけたとしても、その言葉の裏に隠された「なんとかしてあげたい」という気持ちを感じ取ってしまい、「ああ、気を遣わせてしまったな」と負担に感じてしまうこともあるということです。

このような場合は、無理になんとかしてあげようとせずに、そっとしておいてあげることも方法の一つのようです。

といっても放っておくのではなく、温かく見守ってあげるということ。
傍にいて、決して「独りではない」という状況を作り、相手が何かを求めてきた時には話を聞いて共感してあげることが大事なようです。

なにか上手な言葉をかけられなくてもいいんです。言葉よりも寄り添う

それが何よりも大切なのではないでしょうか。

 

【健康】 健康になりたければ肉も食べるべき


近年、健康の観点から長らく悪者扱いされていたフシのある「肉食」。

これまで私たちは「発がん物質がある」「腎機能を低下させる」「血液がドロドロになって動脈硬化を招く」などという理由から、様々な疾患を発病するリスクが高くなるという風に聞いてきました。
特に肉の脂、つまり飽和脂肪酸に対するマイナスイメージは強く、健康志向の人には避けられている印象があります。


ところが最近では肉食の良さが見直されている傾向が出てきました。

というのは、肉食が健康に与える良い点が次々と報告されているからです。
どうやら風向きが少し変わったような気がします。


確かに、栄養学の観点からも肉の栄養は注目に値することが分かります。

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◆タンパク質


「肉」といえば豊富なタンパク質ですよね。タンパク質と言えば筋肉や骨、血液の材料となる栄養素。

タンパク質は消化される過程でアミノ酸に分解されて腸から吸収されますが、このアミノ酸にはたくさんの種類がありまして、肉には人の体に必要なアミノ酸が揃っています。

もう少し詳しく言うと、アミノ酸の中でも体内で合成できないものを「必須アミノ酸」と言い、必須アミノ酸は体内で作り出すことができないので食べ物から摂取するしかありません。この必須アミノ酸は9種類ありまして、どれかが一つ欠けても筋肉や骨、血液が十分に合成できません。

私たちがよく食べる肉(豚、牛、鶏)には9種類全てが揃っているので、タンパク質を摂取するには理想の食品なんですね。


ただし、タンパク質は消化に時間がかかるため、これが「肉は消化に悪い」というイメージに繋がり、敬遠される要因になっているかもしれません。
しかし、よくよく考えてみますと、タンパク質を消化する消化酵素もまたタンパク質でできており、タンパク質を避けすぎると消化酵素が不十分となり、ますます消化力が低下する可能性だって考えることができるわけです。


◆脂質


肉が悪者にされる最大の理由は脂のせいかもしれません。

飽和脂肪酸はバターやラードを思い浮かべると分かりやすいですが、熱を加えないと液体になりません。常温の環境下では固まりやすいので、これが血液をドロドロにするとして敬遠されている要因ではないでしょうか。

ここで豚肉、牛肉、鶏肉に多い脂肪酸を見てみると、パルミチン酸ステアリン酸オレイン酸などが挙げられます。


パルミチン酸は飽和脂肪酸の一つですが、実は肌の健康には不可欠な栄養素なんですよ。

嘘だと思ったらその辺の化粧品やシャンプーなどの成分を見てみると良いですよ。最近ではパルミチン酸を配合した製品が増えてきているので見かける機会も多いのではないでしょうか。

パルミチン酸が肌の健康に良いとされる理由は、ビタミンAを安定させる働きにあるといえます。

ビタミンAは皮膚や粘膜を強くする脂溶性のビタミンで、パルチミン酸と一緒に摂取することで効率よく吸収されるだけでなく、肌の健康にしっかりと働いてくれるようになります。例えば皮膚のターンオーバーが正常化されたり、過剰な皮脂を抑制したり、シワの予防に効果が期待できます。

しかも肉にはビタミンAも豊富に含まれていますから一石二鳥なわけですよ。

また、パルミチン酸には抗酸化作用もあるので、動脈硬化の予防にもなるというから驚きです。まるで肉の持つイメージと反対です。


そしてステアリン酸ですが、これまた抗酸化作用があり、動脈硬化の予防に役立つと考えられています。

事実、肉食による脳卒中の発症リスクは高くなるどころか、反対に低下するということが最近の研究結果で分かってきたようです(ただし心筋梗塞のリスクは高まるという研究報告もある)

逆に安全だと思われてきた植物油であるリノール酸は、実は酸化しやすく、これが動脈硬化やアレルギーの原因となると指摘されるようになってきました。

さらにステアリン酸にはLDLを減らし、HDLを増やすことも確認されています
今後は肉によるコレステロールへの影響も見直されるかもしれません。


さて。パルミチン酸とステアリン酸は飽和脂肪酸ですが、オレイン酸は不飽和脂肪酸です。しかもオレイン酸と言えばオリーブ油の主成分でもあります。・・・と、こう聞くとなんとなく肉の持つイメージも変わってきませんか?


◆ビタミン・ミネラル


肉の栄養素で意外と認知されていないのがビタミンやミネラルも豊富に含まれていること。

ビタミンは先述のAの他にも、B群、Eなどが豊富です。

ビタミンB群は代謝に必要不可欠なビタミンであり、消化を助けたり疲労回復を促進します。

ビタミンEは脂溶性のビタミンで抗酸化作用が強く、細胞を覆っている細胞膜に取りつき、細胞が活性酸素によってがん化しないように守っています。

ビタミンCも抗酸化作用を持っていますが、ビタミンCは水溶性なのでビタミンEと同じ真似はできません(溶けてしまうから)


肉のミネラルでは鉄分が豊富。

鉄分は血液のヘモグロビンを増やして酸素を体の隅々まで行き渡らせるために必要な成分で、鉄分が不足すると貧血になります
脳が貧血を起こせば立ちくらみ、心臓が貧血になれば動悸や息切れ、筋肉の細胞が貧血になれば疲れやすくなります。

鉄分はほうれん草やひじきなど植物性の食品でも豊富に摂取できるのですが、同じ鉄分でも違いがあるため(ヘム鉄と非ヘム鉄)肉ほど吸収されません。つまり、吸収率の高いヘム鉄を多く含む肉類は貧血予防に最適な食品と言えるわけです。



このように、肉食にもいろいろと見直されて然るべき要素がたくさんあるわけで、そう考えると食卓から肉を除け者にするのは不自然だというものです。

日本人の平均寿命が長くなったのは、「和食がヘルシーだから」というよりも、そこへ「欧米の食文化が加わったから」だとも考えられますよね。

もちろん、肉食ばかりに偏ることは健康によろしくありませんが「健康になりたければ肉も食べるべき」と言えるのではないでしょうか。





 

【健康】 お勧めのアロマバス 疲れてやる気が出ない時


5月や6月といえば、なにかと気分がのらないことの多い時期ですよね。

仕事で疲れている時は特に物事に無関心になりがちになりますが、気分をアップさせるために精油の力を借りましょう。

気分を高める精油はたくさんありますが、落ち着きがない時も落ち着きたい時もどちらにも効果が期待できるベルガモットがお勧めです。

もし更年期で女性ホルモンのバランスが乱れているために気分が沈んでいるような場合には、イランイランをブレンドして気分を高めましょう。


ブレンドレシピ

 ベルガモット 4滴
 イランイラン 2滴



イランイランは香りの好き嫌いの分かれる精油ですが、抵抗さえなければ 38~40℃のお湯に15分~20分浸かってリラックスしましょう。
精油の香りでリフレッシュするだけでなく、就寝前の1~2時間前に入浴して、しっかり快眠へと繋げることで疲れが取れますよ。

 

【入浴】 「骨粗鬆症」の入浴法 ~体温を1℃上げる~


骨粗鬆症とは骨の強度が低下して骨折しやすくなる病気。

骨粗鬆症は加齢とともに増加し、さらに女性は男性の約3倍多いのが特徴です。

特に80歳以上の女性は、半数近くが骨粗鬆症ではないかと言われています。

高齢者の女性に骨粗鬆症が多いのは理由がありまして、これはエストロゲンなどの女性ホルモンと関係があります。

正常な骨は常に、破壊(骨吸収)と修復(骨形成)を繰り返す新陳代謝によって維持されています。

エストロゲンは骨形成を促進し、骨吸収を抑制する働きがあるため、閉経後の女性はエストロゲンの低下により骨粗鬆症が進行しやすいんですね。

男性も高齢化とともに骨の強度は弱くなりますが、男性は女性と比べて元々筋肉も骨も強いので女性ほど顕著ではありません。


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◆入浴上の問題リスト◆


#1 腰背部痛がある
#2 疼痛や筋肉低下により、浴室で転倒する危険性がある
#3 圧迫骨折による痛みが強く、入浴が困難である



日常生活において、骨粗鬆症を予防、療法としては食事と運動が基本となりますが、実は入浴も効果的

骨粗鬆症の直接的な改善に繋がるわけではありませんが、血行を良くすることは骨粗鬆症にとって有効です。

骨にだって血液は流れているんですよ。

血行が改善されることで、骨密度にとって重要なカルシウムなどの栄養素が骨に行き渡ります

反対に血行が悪いことによる悪影響は、骨に栄養素が行き渡らないばかりではありません。

骨粗鬆症になると、破壊された骨に貯蔵されていたカルシウムが血液中に流れ出て(骨吸収という)、
このカルシウムが血管壁に沈着し、時間が経つと石灰化してしまい、動脈硬化へと発展する危険があるんです。

そういうわけで骨粗鬆症と動脈硬化は深い関係があるそうです。



◆入浴法◆


<入浴上の問題>#1 軽い腰背部痛がある

<入浴目標> 体温を上げて疼痛を緩和する



骨粗鬆症になると約8割の人が腰や背中に痛みを自覚していると言われています。
その感じ方は人それぞれで、痛みを感じる頻度や痛みの強弱は人により違います。

骨粗鬆症は骨が弱い状態なので、少し負担がかかるだけで背骨が潰れたり(圧迫骨折)、ちょっと転ぶだけで骨折することがあり、強い痛みを感じます。

しかし骨折する前から痛みが起こる場合もあります。
疼痛の原因は破壊(骨吸収)と修復(骨形成)のバランスの乱れにあるそうです。

骨粗鬆症の場合は骨の破壊(骨吸収)が活性化されていて、これにより炎症を起こしていると考えられています。

ですから痛み止め(消炎鎮痛剤)を用いても一時しのぎでしかなく、原因である骨粗鬆症には効果はありません。医療機関を受診する必要があります。


さて、痛みが強い場合は別として、「痛みが軽い」「時々痛むことがある」というような場合は、入浴して体を温めることは疼痛の緩和に効果があるとされています。

体が温まることで血行が促進され、栄養が患部に行き渡りやすくなるので、シャワーのみで済ますのではなく、しっかりと浴槽に浸かりましょう。

また、体が温まることは女性ホルモンであるエストロゲンを活性化することにも影響します。

体を冷やすとエストロゲンは減少するらしいので、「冷え」は骨粗鬆症の大敵です。

女性は更年期になると自律神経が乱れやすくそれにより冷えが起こりやすく、また骨粗鬆症になりやすい。
これらはエストロゲンの低下と密接な関係にあるということがよく分かりますね。


入浴の目標は体温を1℃上げること

体温が1℃上がると、血管の内皮細胞からNO(一酸化窒素)が産生されて、これが血管拡張に働いて血行が促進されることが分かっています。

体温を1度上げるには全身浴の場合、41℃のお湯に約10分入浴することが目安となります(40℃なら約15分)

半身浴にする場合はこれにもう5~10分足して下さい。


ここで入浴剤としてお勧めしたいのがバスソルト

バスソルトが骨粗鬆症に効果があるというエビデンスは確立されていないので、あくまでも提案という形になりますが、バスソルトに使用される天然塩やエプソムソルトにはマグネシウムが豊富に含まれており、マグネシウムはカルシウムやリンと同じくミネラルの一種で骨の成分となります。つまりマグネシウム不足は骨粗鬆症の原因となるんですね 。

血液中のミネラルが不足してくると、骨に蓄えられているミネラルが血液中に放出されて体内のミネラルバランスを保とうとしますので、マグネシウムもカルシウムと同様に、不足すると骨の中のマグネシウムを溶かして血液に流れ出てしまいます。
そこでバスソルト。マグネシウムは経皮吸収されるので、バスソルトはマグネシウム不足を防ぐ効果が期待できるというわけです。

しかもバスソルトによる効果は、単に骨の成分であるマグネシウムを補うということだけでなく、マグネシウムが持つ血行促進効果も期待できます。

冷えの改善と共にエストロゲンの分泌を助けることにもなりますよね。

『【入浴】 バスソルトとは』 参照


また、エストロゲンは睡眠不足だと分泌が低下することが分かっています。

ラットを使った実験で、睡眠不足が骨粗鬆症の発症と関係しているという研究結果があります。
ヒトについてもいずれは同じ研究結果報告がされることでしょう。

ですから、規則正しい時間に入浴することもポイントですよね。

そして規則正しい時間に就寝することで睡眠不足を解消。

快適な入浴は質の高い睡眠への誘因になりますから、入浴と睡眠はセットで考えると良いと思われます。

さらに、睡眠中は成長ホルモンが分泌される時間帯でもあります。

成長ホルモンは傷ついた血管や骨の修復をする役割があることも見逃せません。

快適な睡眠は、朝の目覚めにも影響しますからね。

実は起床後も入浴がおすすめ。といっても日光浴のこと。

朝陽のシャワーをいっぱいに浴びてビタミンDを活性化しましょう。

ビタミンDはカルシウムの吸収を高めるので骨にとって大事な栄養素です。



<入浴上の問題>#2 疼痛や筋肉低下により、浴室で転倒する危険性がある

<入浴目標> 安全に入浴する




骨粗鬆症が骨折の最大の危険因子であることは広く知られています。
特に気を付けなければならないのは転倒です。

大腿骨の骨折は寝たきりの原因になりますし、転んだ時に手をつくと手首の骨が折れやすいので、転倒事故の予防は重要です。

浴室は転倒事故の発生場所になりやすいので、脱衣所や浴室には手すりを付けたり、滑り止めのマットを敷くなどの工夫が必要になります。

浴室の腰掛イスは、丈の低い物よりも高い物を使用しましょう。深くしゃがみ込むと背骨に負荷がかかるので、高さのあるイスは姿勢が安楽になるだけでなく骨折の防止にもなります

また体を洗うときは、長めの柄のついたボディブラシを使用すると楽に背中が洗えますよ。

なるべく無理な姿勢をとらないことが転倒や骨折の予防になります。


見落としやすいのが室温の変化。

特に冬場に多いのですが、温かい部屋から寒い脱衣場・浴室へ移動することで起こるヒートショック現象

ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が乱高下することです。
失神心筋梗塞などを起こしかねないとても危険な現象です。

このような形で転倒するとほぼ間違いなく危険な転び方をしますので、骨折リスクはかなり高くなります。

寒い日は入浴前にあらかじめ脱衣場や浴室を暖めておくようにしましょう。



<入浴上の問題>#3 圧迫骨折による痛みが強く、入浴が困難である

<入浴目標> 安静第一



骨粗鬆症の特徴として圧迫骨折を起こしやすいことがあります。

圧迫骨折は「折れる」というより「潰れる」という表現が合う骨折の仕方をします。
とても痛いです(痛みを感じない場合もある)
数週間は絶対安静です。

圧迫骨折を起こしたらしばらくはお風呂に入ってはいけません

最初が肝心で、ここで無理をしたら完治が遅くなりますので注意して下さい。

しかし困ったことに、圧迫骨折はぎっくり腰と似ているので皆さん結構間違えるようです。
どちらも症状は表面に出ず、腫れがあったりするわけでもないので、過去にぎっくり腰を経験している人だと「またか」と勘違いしてしまうらしい。

ぎっくり腰は1週間で痛みがひくことが多いのに対し、圧迫骨折は3~4週間は痛みが持続するものなので、ぎっくり腰だと思って放置していると大変なことになるので注意しましょう。

圧迫骨折をした場合は浴槽浴は諦めて、清拭足浴(足湯)で過ごしましょう。



◆おすすめのアロマバス◆



女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が低下すると骨粗鬆症のリスクが高まることから、エストロゲン様の作用のある精油を中心に鎮静・鎮痛作用のある精油をブレンドするのが基本となるかと思います。

エストロゲン様の作用がある精油は複数ありますが、なかでもエストロゲンと似た作用のある「スクラレオール」を成分に持つクラリセージは、鎮静・鎮痛作用も併せ持つのでPMSや更年期障害にも効果が期待できる精油の一つです。

クラリセージとブレンドするのに相性が良いのは柑橘系と樹木系です。

基剤には天然塩かエプソムソルトを用いてバスソルトにしましょう。


アロマバスの例


疼痛がある場合
 エプソムソルト(天然塩でも可) 大さじ2
 クエン酸 大さじ2
 クラリセージ 2滴
 サイプレス 2滴

 (樹木系のサイプレスにもエストロゲン様の成分がある。ミネラルの吸収を促進するクエン酸を加えてみる。これはバスソルトのマグネシウムの経皮吸収を促進するという意味ではなく、経口摂取したミネラルの吸収率を高めるのが目的)
 ※妊娠中の使用は控えましょう。



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『症状別の入浴法』



 

【健康】 6月7日は「緑内障を考える日」

 
6月7日「緑内障を考える日」なんですってね。ご存知でした?
 
なんでも「6(りょく)7(ない)」という語呂から6月7日に制定されたようですが、緑内障の何を考えるんでしょうかね?


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ところで緑内障のこと、どれだけ認知されているのでしょか?
 
意外と知られていないような気もしますが、失明の原因の第1位の疾患だということで、今は緑内障と関係がないという人でも無関心ではいられないはずの疾患です。
 
国内では40歳以上の20人に1人が緑内障であると言われていますが、自分が緑内障だと気付いていない「隠れ緑内障」はかなりいると考えられています。
 
それには理由があって、緑内障の特徴として高い眼圧が視神経を圧迫して障害をおこすことが挙げられますが、実は日本人の緑内障患者の多くは眼圧が正常値であるために見過ごされやすいからです。つまり、眼圧検査で「異常なし」と判定されても緑内障を発症している可能性があるということです。
 
普通の人であれば正常値な眼圧でも、緑内障の人にとっては高いというわけですね。
ですから、緑内障を診断するには眼圧検査だけでなく眼底検査、視野検査も必要になります。
 
 
さて、そんな失明の恐れもある緑内障ですが、少しでも早期発見するために覚えておいた方が良いのが自覚症状。
典型的なのは視野の一部が見えなくなる視野欠損だそうです。
 
視野の一部が見えないことに気が付けば緑内障を疑う必要があるということですが、困ったことに私たちは両眼で物を見ていますから、片方の目に視野の異常があっても、もう片方の目が補ってしまうので視野の異常になかなか気付かないという問題があります。
 
しかも一度失われた視野は元に戻らないというからたちが悪い。
 
そういうわけで、結局は眼科健診を受けるのが一番の予防策になると思われます。
 
 
ということで・・・
要は定期的に眼科検診を受けてもらう契機として「緑内障を考える日」があるんでしょうね。

 
 
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【入浴】 子どもの入浴法 ~「プール熱(咽頭結膜熱)」の場合~


夏に流行する夏風邪のひとつ「プール熱(咽頭結膜熱)」

アデノウイルスによる急性の感染症で、主に6月~8月にかけて子どもを中心に流行します。
流行のピークが夏場であり、プールを介しての感染が多いことからプール熱と呼ばれていますが、ウイルスが原因ですので夏以外でも感染することがあります。

アデノウイルスは感染力が強く、子どもから大人に感染する場合もあり、大人にとっても注意が必要な感染症です。

主症状は咽頭痛(のどの痛み)、結膜炎(目の充血)、発熱なので、「咽頭結膜熱」とも呼ばれています。


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◆プール熱の特徴

【感染様式】 飛沫感染、接触感染

【潜伏期】 5~7日間

【好発年齢】 幼児~学童

【症状】 発熱、結膜炎(目の充血)、のどの痛み




1.お風呂には入れるのか?



入浴できるかどうかの判断ですが、高熱の場合は入浴は無理ですが、微熱程度の場合は元気があるかどうかで判断しましょう。

熱でフラフラしたり、食欲がないような場合は控えた方が良いでしょう。
でも元気があるようならお風呂でサッパリして、しっかりと睡眠する方が好ましい場合もあります。

ただし、入浴も体力を消耗するので長湯はいけません。

なにより湯冷めをしないように気を付けることが一番重要です。

入浴後は水分補給することも忘れないようにしましょう。



2.お風呂で感染するのか?



「プール熱」と呼ばれるように、衛生状態の悪いプールの水を介して、口や鼻、目に感染するので、お風呂でも感染する可能性はあります

そのため、他の家族にうつらないように、お風呂はシャワー浴を勧めるところも多いようです。

もし、浴槽浴をするのであれば入浴の順番を最後にすると良いでしょう。

それよりも、タオルやバスタオルの使用は共有しないようにする方が感染予防になります。
使いまわしをすると、間接的にうつる可能性があるからです。

衣類などに付着したインフルエンザウイルスの生存期間が8~12時間なのに対して、アデノウイルスは8~10日間生き続けるとも言われています。

これでは洗濯したくらいでは死滅しませんね。洗い流すという感じです。
それだけアデノウイルスの感染力は強力だということが分かります。

また、石けんの共有も感染する場合があるようです。




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