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【入浴】 「腹部膨満感」の入浴法 ~腸内ガスの排出を促す~


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◆主な原因は腸内ガスによる鼓脹◆


腹部膨満感というのは、お腹が張っていると感じること。

お腹を膨らます原因は主に6つ。ガス、便、脂肪、腹水、腫瘍、そして妊娠によるものが考えられます。

この中でも多いのはガスによるもので、ここで言うガスとは腸内ガスのことであり、口から飲み込まれた空気や、食べた物が腸内で消化された時に発生するガスが溜まった状態を指します。
通常は腸管内のガスは腸壁から吸収されたり、ゲップやおなら排泄されますが、これらの働きが機能せずにお腹が張ることを専門用語で「鼓脹」と言います。

鼓腸は腸管内にガスが貯留する腸内ガスの他に、腸管外(腹腔)にガスがたまることで生じることもありますが、これは「気腹」といって鼓腸と分けて考えることもでき、気腹の場合は消化管穿孔など迅速な対応が必要な疾患になりますのでここでは除外します。

鼓脹の原因は主に空気の取り込み過ぎや腸のぜん動運動および排泄機能の低下によるもので、目に見える病気はないにもかかわらず鼓脹になる症状を「機能性胃腸障害」と呼びます

機能性胃腸障害とは、呑気症機能性ディスペプシア過敏性腸症候群などの総称です。

呑気症・・・食事や会話の時に無意識に大量の空気を飲み込んでいる状態
機能性ディスペプシア・・・器質的な異常が認められない(臓器や組織に病理的な問題が見つからない)が胃の不快症状がある状態
過敏性腸症候群・・・器質的な異常が認められないが腸のぜん動運動が機能せずに下痢や便秘またはガスがたまる状態



◆入浴法◆


機能性胃腸障害に共通する原因としてストレスがあります。

よって、入浴の目的はストレスの緩和消化活動の促進です。

どちらも交感神経の興奮を鎮め、副交感神経を高めることがポイント。

そのため、お湯の温度は38~40℃入浴時間は15分~20分が目安としましょう。

42℃以上のお湯は交感神経を刺激してしまうのでぬるめにします。
また、お腹の冷えは腸の活動が低下する原因になりますので、入浴時間はしっかり温まる15分~20分にします。
例えば40℃のお湯に15分間浸かると体温が1℃上がると考えられています(個人差あり)

お腹を温めることは腸の活動を高めるとして、病院などでは腹部膨満感に対する看護手段となっています。

半身浴にする場合はもう少し長めに入浴しても良いでしょう。


なお、入浴における注意点として、食後は1時間以上空けてから入浴して下さい

食後は消化活動を促進するために胃腸に血液が集まります。食後すぐに入浴すると、血液が手足など全身に拡散されるので胃腸に十分な血液が行かず、消化活動の妨げとなる原因になります。


以上、腹部膨満感の入浴法といっても、症状が鼓脹(腸管内にガスが貯留した状態)である場合に限って言及しています。
腹水腫瘍による膨満感の場合は重篤な疾患によることがありますので、医療機関を受診して下さい。

お腹の張りが鼓脹によるものかどうかを判断する目安として、お腹を叩いてみてポンポンと乾いた音がするようなら鼓脹(ガス)によるものである可能性が高くなります。



◆おすすめのアロマバス◆


その腹部膨満感が機能性胃腸障害(呑気症、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群など)によるものとすれば、ブレンドする精油にはストレスを緩和する作用のあるものが絶対必要となります。

そこに消化活動を促進する精油、体を温める精油などを症状に応じてブレンドしましょう。


●ラベンダー
リラックス効果の高い精油。鎮痛作用もあるので、お腹の張りによる痛みを軽減する効果も期待できる。

●ジンジャー
腸内ガスを排出する精油。カルダモンやクローブも腸内ガスに対するケアには向いている精油ですが、バスソルトの相性も良いジンジャーがお勧め。体を温める作用も強い。

●オレンジ・スイート
消化活動を助ける。体を温める。リラックス効果が高く安眠作用があるなど、膨満感には嬉しい作用が多くあるので使用しやすい。どの精油とも相性が良いのも◎。


アロマバスの例


腸内ガスの貯留が強い場合
 エプソムソルト(天然塩でも可) 大さじ2
 ジンジャー 2滴
 ラベンダー 3滴

(腸内ガスの排出を促し、体を温めて消化活動を助ける)
※妊娠中・敏感肌の使用は控えましょう。


膨満感により寝付きが悪い場合
 エプソムソルト(天然塩でも可) 大さじ2
 ラベンダー 2滴
 オレンジ・スイート 2滴

(副交感神経を高めながら消化活動を促進し、安眠効果をもたらす)
※妊娠中の使用は控えましょう。




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