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【入浴】 子どもの入浴法 ~「プール熱(咽頭結膜熱)」の場合~


夏に流行する夏風邪のひとつ「プール熱(咽頭結膜熱)」

アデノウイルスによる急性の感染症で、主に6月~8月にかけて子どもを中心に流行します。
流行のピークが夏場であり、プールを介しての感染が多いことからプール熱と呼ばれていますが、ウイルスが原因ですので夏以外でも感染することがあるのが特徴です。

アデノウイルスは感染力が強く、子どもから大人に感染する場合もあり、大人にとっても注意が必要な感染症だと言えるでしょう。

主症状は咽頭痛(のどの痛み)、結膜炎(目の充血)、発熱なので、「咽頭結膜熱」とも呼ばれています。


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◆プール熱の特徴

【感染様式】 飛沫感染、接触感染

【潜伏期】 5~7日間

【好発年齢】 幼児~学童

【症状】 発熱、結膜炎(目の充血)、のどの痛み




1.お風呂には入れるのか?



入浴できるかどうかの判断ですが、高熱の場合は入浴は無理ですが、微熱程度の場合は元気があるかどうかで判断しましょう。

熱でフラフラしたり、食欲がないような場合は控えた方が良いでしょう。
元気があるようならお風呂でサッパリして、しっかりと睡眠する方が好ましい場合もあります。

ただし、入浴も体力を消耗するので長湯はいけません。

なにより湯冷めをしないように気を付けることが一番重要です。

入浴後は水分補給することも忘れないようにしましょう。



2.お風呂で感染するのか?



「プール熱」と呼ばれるように、衛生状態の悪いプールの水を介して、口や鼻、目に感染するので、お風呂でも感染する可能性はあります

そのため、他の家族にうつらないように、お風呂はシャワー浴を勧めるところも多いようです。

もし、浴槽浴をするのであれば入浴の順番を最後にすると良いでしょう。

それよりも、タオルやバスタオルの使用は共有しないようにする方が感染予防になります。
使いまわしをすると、間接的にうつる可能性があるからです。

衣類などに付着したインフルエンザウイルスの生存期間が8~12時間なのに対して、アデノウイルスは8~10日間生き続けるとも言われています。

これでは洗濯したくらいでは死滅しませんね。洗い流すという感じです。
それだけアデノウイルスの感染力は強力だということが分かります。

また、石けんの共有も感染する場合があるようです。




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