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2014年12月20日

【健康】 ああ、素晴らしき免疫細胞たち

これから貴様たちに素晴らしき免疫細胞たちを紹介をする。返事は「サーイエッサー」だ、わかったか!

あ?なにぃ?SHIBAはどうしたのかだって?

この馬鹿者がぁ!

話しかけられたとき以外は口を開くな!代わりに目を開いてよく見ろ!

あんなウジ虫ごときの名前なんぞ出すでないわ!
今日はSHIBAに代わって俺が指南してやるから覚悟しろ!

口でクソたれる前と後に“サー”と言え 分かったか、このクソ野郎!


いいか、よく聞け。我々免疫細胞は白血球に配備された軍隊だ!
外から侵入してきた外敵(細菌・ウイルス)を駆逐し、母国(身体)を守るのが使命だ!

今から免疫細胞の説明をする。手元の資料を見ろ!

免疫細胞.jpg

免疫細胞の軍隊は第一軍と第二軍とに大きく分かれている。

皮膚や粘膜といった防波堤を突破して侵入してきた外敵にはまず第一軍が当たる。

第一軍は主に「顆粒球」「単球」で構成されている。

顆粒球の主力部隊である「好中球」は敵と刺し違えて殉職するほど勇敢な戦士だ。
命を賭して戦っている好中球の崇高さは貴様のようなチェリーボーイには分からんだろうがな。

単球の「マクロファージ」も勇敢だが、こいつはさらに敵の情報を後方待機している第二軍へ連絡する通信兵でもある。

軍隊は組織だ。我々の連携が上手くいくかどうかは単球の部隊にかかっているのだ。

しかし中には組織に属さない者もいる。

「NK細胞」と呼ばれる集団だ。「NK」と書いて「ナチュラルキラー」と呼ぶ。「生まれつきの殺し屋」という意味だ。

物騒な名前だが味方にいると頼もしい連中でな。
その名のとおり攻撃力が高く、我々の指示なしで自由勝手に戦っているのが特徴だ。
テロリストと化したがん細胞をも攻撃してくれるのでいつも感謝している。
おい、貴様も感謝しろっ!

ところが見かけに反してデリケートなところがあってな。
ストレスや乱れた食生活をされると力を発揮できなくなるらしい。

さて。

第一軍の攻撃を突破してきた敵にはどうするか。

そこで第二軍の登場だ。

敵のウイルス軍はかなりやっかいでな。第一軍の武器では歯が立たない強敵だ。

しかも、次々とわが国民(正常細胞)を寝返らせて兵数を強大化しやがる。まるでゾンビだ。

一度ゾンビ化した国民は残念ながらもう元には戻せない。殺処分あるのみ。

第二軍の軍隊長は「ヘルパーT細胞」

第一軍の単球軍から援軍の要請を受けたヘルパーT細胞は即座に「キラーT細胞」軍へ出動を命令。

キラーT細胞は第一軍とは比較にならない攻撃力を持っているエリート兵だ。

ところがゾンビ化含むウイルス軍は通常兵器が効かない場合が多い。

ウイルス軍の種類は無数にあって、それぞれに合わせた化学兵器を生産しなければならないのだ。

その化学兵器は単球軍からの敵情報を頼りに設計される。

第一軍が時間稼ぎをしている間にヘルパーT細胞は化学兵器を設計し、完成した武器は「B細胞」軍に装備されるのだ。

B細胞軍はこの特殊な化学兵器で攻撃。めでたく敵を殲滅できるというわけだ。

しかも一度設計された武器はいつでも使い回しができるので、同じ種類のウイルス軍が今後侵攻してきても簡単に撃破できる。

この機能を利用したのがワクチン療法だ。



おい!貴様聞いてるのか!?

我々免疫細胞の働きが日々化学者たちに研究され、難病治療の役に立っているなんて。
くぅぅ、ロマンを感じるじゃねぇか。

おい、引くんじゃねぇ!
それにマロンじゃねぇ!ロマンだ!

おい貴様!俺を侮辱する気か?許さん。許さんぞぉぉ!


(ウジ虫 SHIBA)