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2015年05月27日

【健康】 アンチエイジングのために知っておきたい老化説

さっき何気に会社のカレンダーを見ると、
そこに平成27年(昭和90年)と表記されていて思わず目が留まりました。

何ゆえわざわざ昭和で表示したのか?というよりも
「そうかぁ。今年を昭和に置き換えると90年になるのかぁ・・・」
と何だか感慨深いものがありました。

昭和生まれの方なら分かりますよね、この気持ち。どうもSHIBAです。


人はどんなに健康でも老化し、寿命の限界は120年ほどだと言われています。

老化はなぜ起こるのか?

長い間、人類のテーマとなっていました。
今もなお解明しきれておりません。

でもいくつかは有力な説は在って、
アンチエイジングに関心のある方なら知っておいて損はないのではないでしょうか。

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●老化説1「プログラム説」

人それぞれの寿命が遺伝子で決められているというもの。

生活習慣や環境によって変化はするものの、
寿命の限界は最初から遺伝子によって決められているとすれば、これはある意味「宿命」といえますね。

テロメア説」もここ部類に含まれるでしょうか。

人の身体には無数の細胞がありますが、その一つ一つの細胞に寿命があるとしても、
細胞は常に分裂を繰り返して新しい細胞に生まれ変わっています(新陳代謝)

ただし、無限に細胞分裂ができるわけではありません。

核の染色体の端にはテロメアと呼ばれる部分があり、
これが細胞分裂のたびに短くなると考えられています。

テロメア説とは「もうこれ以上短くできないよ」という所まで分裂すると、
それ以上は新しい細胞に生まれ変わることができないというものです。


●老化説2「エラー説」

「エラー説」は、紫外線や放射線、化学物質などによって体の構成成分に劣化が起こり、その蓄積が個体の機能を破綻させるというもの。

活性酸素の発生によるものと言ってもいい。

活性酸素と聞くと何やら僕たちの身体を活性化させる良い物のような印象を持つかもしれませんが、これがかなりのク・セ・モ・ノ。

ここでいう「活性」とは「酸化」という意味です。

さまざまな原子には、それぞれ原子核の周りに電子が2個ペアになっているのが通常の安定した状態です。

惑星の周りを衛星が回っているイメージね。

この電子が原子核を中心に対になって配列されていることで安定しているわけですが、
活性酸素は電子が不対になっている特異な構造をしているんです。

なので活性酸素は安定しようと、あたりかまわず周りの分子から電子を奪うわけですが、この行為が酸化です。

酸化が進んだ細胞は機能を失いますが、それが老化を意味します。

ある細胞のDNAが酸化によって傷つけられれば、正しく細胞分裂(コピー)ができず異常な細胞を生んでしまいます(ガン細胞発生の原因になる)し、血管内のコレステロールが酸化すれば、マクロファージという免疫細胞がこれを異物とみなしどんどん食べていき、たらふく食べて死んだマクロファージの死骸が血管壁にへばり付いて動脈硬化に発展します。

それだけではありません。シミやシワ、糖尿病や認知症の原因にもなります。

活性酸素は呼吸するたび一定の割合で発生するので避けようがありません。

酸素濃度の高い環境で育てたネズミは寿命は短くなるという実験報告もあります。

しかも生活習慣によっては活性酸素の発生率はグッと上がります。大量飲酒、喫煙、ストレスなど。

最近は体内の活性酸素を追い出す抗酸化作用のある物質に注目が集まっています。


●老化説3「酵素説」


人はどんなに栄養価の高い食事をしても、酵素なくして消化や代謝はできません

例えば炭水化物にはアミラーゼという酵素、脂質にはリパーゼという酵素などが働くことで、それぞれの栄養素は吸収できるまでに分解されます。

人が酵素を使える量は決まっており、消化に多く酵素を使うと代謝には酵素を回せず、その逆もしかり。

例えば満腹になるまで食べると酵素の多くが消化に使われるので、食後しばらく身体が動きづらいのはそのためです。

酵素学では、酵素は体内で作られるがトータルでは一生で一定量しか作られないと考えられています。

なので、一生に使える量が決まっているので酵素は大切に使わないといけないらしい。

暴飲暴食は酵素を無駄使いしていることになります。

歳をとると太りやすくなるのは、代謝力が落ちているからで、これは代謝に使う酵素が歳と共に減ってきているからとも考えられます。

だからこそ、体内酵素を節約するために食事で酵素を補充することが重要になってきます。

酵素は野菜でも果物でも何にでも含まれていますが、熱に弱いので加熱調理したものでは摂取できません。

インスタントやレトルト食品ばかり食べていると酵素は減るばかり。

生野菜サラダや果物、刺身など、加熱していない食材も一定量摂取することが大切になります。

そういう意味では、漬物や納豆、味噌などの発酵食品はとても優れた食品です。




以上のことから、3つの老化説のどれが一番有力なのか考えてみるに、
おそらくどれも事実だろうとは思います(他にも老化説はある)

科学の進歩によりまだまだ新しい事実が生まれることでしょう。


僕たちにとっても健康に気を付けるとは、なかなかに頭を使うものですね。


(昭和○○年生まれと言われも90年から引き算すれば簡単に歳が分かりますね SHIBA)