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2015年06月26日

【美容】 肥満を招く意外な3つの習慣(後編)

前編は
『【美容】 肥満を招く意外な3つの習慣(前編)』


【朝食抜き】

これもイメージとは逆かもしれませんね。
カロリーが増えていないんだから痩せそうなものですが・・・

しかしネットで調べたところ「朝食を抜くと太る」と言われている理由はいくつかあります。

なかでも一番多そうな意見は
「朝食を抜くことで空腹感を覚え、そのぶん昼食時に食べ過ぎるから」
といった感じ。

ん~。なんか説得力に欠ける感じかな。

確かにその傾向はあるだろうけど、なんで昼はたくさん食べるものと決めつけるのかな。
朝食を抜いた人はみな昼にドカ食いするとは限らないでしょうに。
では昼にドカ食いしなければ痩せられるのでしょうか???

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朝食を抜いた時の影響については、アメリカの複数の大学が研究の結果、肥満と関係があったと報告しています。

なので朝食抜きは肥満と関係あるのは事実でしょう。

問題はその理由です。


ひとつ言えるのは人の身体の体内時計は、朝食を食べることからスタートすること。

朝食を食べることで脳が目覚め、脳から胃腸へ連絡が行きます(脳相)

そして腸が活動し始めることで本当の意味で1日の始まりです。

いわば朝食はリセットボタンです。エンジンのスタータと言ってもいい。

人は何か食べると胃腸で食べた物を分解・消化をしますが、その時に消費するエネルギーが食事誘発性熱産生といいます。
食事をすると身体が温まるでしょ?あれです。


ちなみに起床時は体温が低い状態なので、朝食を摂ることで体温が上がり血流が良くなります。
冷え性なのに朝食を食べないという人は、朝食を摂るようにするだけで少しは改善されるかもしれません。

というわけで、食べる行為自体もカロリーを消費するんですよ。

食事をするとカロリーを摂取して増えますが、それと同時に少しは消費もしているわけです。

腸が働くことで分解・消化・吸収をする態勢が整いますからね。

朝食を抜くと身体のシステムが起動しないまま。ということになるんですよ。



あ、同じ食後のエネルギー消費でも朝食と夕食では差があります。

朝食で摂取したカロリーは1日の内にすべてエネルギーとして代謝されますが、
夕食で摂取したカロリーはエネルギーとして代謝し切れずに脂肪になりやすい
ものなんです。

ここで「あれ?夜は代謝が盛んなはずでは・・・?」と感じられるかもしれませんが、
食べた物がいきなり代謝されるわけではありません。

その前に消化・吸収する必要があるわけで、だから寝る前の数時間前までに夕食は済ませないといけないわけで。

夕食が遅くなればなるほど消化し切れなくなります。いわんや夜食をば。

食べてすぐ寝てしまうと消化作業は止めて、代謝の時間帯になりますからね。これは太る。

そう考えると、

前日の夜に食べ過ぎた場合はエネルギーが消費し切れず余っていることがあるので、
この場合には朝食は抜いたほうが良いとも考えられます。

ちょっと視点を変えてみると面白いのですが、

朝食を抜いている人には夜食を食べている人が多いとか、夜更かしなどして就寝時間が遅くなり朝起きれずに朝食を抜いている人が多いということも考えられます。

ということは、

「朝食を抜くと肥満になりやすい」という研究結果の裏にはこういう背景が隠れている可能性もあり、
朝食を抜くこと自体が肥満の原因になるというよりも、不規則な生活が問題だともとれますよね。

結局これも時間栄養学みたいな話になりますが、生活のリズムが乱れることが肥満の原因と考えられそうです。

これは睡眠不足と同じ理由だと言えますね。


【早食い】

早食いが肥満の原因となる理由は、実ははっきりしていません。

よく言われているのは「食べるのが早いと満腹中枢が刺激されるまでに食べ過ぎてしまうから」という意見が多いようですが、早食いする人は皆大食いとは限りません。

また、同じ摂取カロリーでも早食いの人の方が太るという研究結果もあり、
この結果からは「早食い = カロリー過多」とは言えません。

おそらく咀嚼と関係しているのではないでしょうか。

よく咀嚼することで腸を刺激します(これも脳相という)

つまり腸の消化・吸収作業が活発になると。

まあ、咀嚼回数が多いと食べる時間もゆっくりになりますからね。
その分、消化・吸収活動が増加するとも考えられます。

「おいおい、変に吸収されない方が痩せるんじゃねえの?」と思ったアナタ。
「脂肪の吸収を抑える○○」なんて商品に騙されちゃいけませんよ。


『【健康】 「脂肪の吸収を抑える?」甘い言葉の疑問』 参照


(早食いはなかなか直らないけどね SHIBA)

【美容】 肥満を招く意外な3つの習慣(前編)

どうもSHIBAです。

肥満を招く習慣というものは、過食や偏食、夜食や運動不足などいろいろありますが、
ちょっと意外と思われるかもしれない「肥満を招く習慣」が3つあります。

それは

・睡眠不足
・朝食抜き
・早食い



心当たりのある人も多いのでは?

これら3つの習慣には、それぞれちゃんとした理由があります。



【睡眠不足】

今では結構知られていることではありますが、まだまだ認識されていない事実かもしれません。

「寝る = 太る」イメージがありますが、実は逆で、睡眠不足は肥満の原因となります。

理想の睡眠時間は、いろいろな説がありますが、7~8時間の睡眠が定説。

少なすぎても多すぎても肥満の原因となります。

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睡眠不足が肥満の原因となる理由として、よく挙げられるのがホルモンバランスの乱れ。

そのホルモンとは「レプチン」「グレリン」

レプチンは食欲を抑えるホルモン、グレリンは逆に食欲を増進するホルモンと言われ、
睡眠不足になるとグレリンの分泌が増え、レプチンが減少するという研究報告があります。


 レプチン・・・痩せるホルモン 睡眠不足で減少

 グレリン・・・太るホルモン 睡眠不足で増加


ということになります。


もう一つ、よく挙げられる理由は、「睡眠不足だと起きている時間が長いので食べ過ぎる傾向がある」というもの。

試しに「睡眠不足 肥満」で検索してみるとよく分かりますが、
まあ、だいたいこの2つの意見がほとんどです。


でもね。

これらの理由だけではどうしても説明のつかないこともありまして、

それは何かと申し上げますと、

睡眠時間が長ければ長いほど痩せなければならないことになってしまうからです。

睡眠時間が長い方がレプチンが増え、グレリンが減るのであれば、寝れば寝るほど痩せるはずですよね。

でも実際はそうはなりません。
睡眠時間7~8時間、これより少なくても多くても肥満になることの説明がつきません(睡眠不足だとレプチンが減少するのは間違いありませんが)

また、「睡眠時間が少ないとそのぶん起きている時間が長いので食べ過ぎる」と言うのであれば、起きている時間が少なければ食べなくなるということになるのか?


このレプチン理論(勝手に命名)や過食論については、間違ってはいないんですが、これっておそらく結果論だと思うんですよ。


実はもっと簡単に説明のつく理由がありまして・・・


時間栄養学では「20:00~4:00」は「吸収と代謝の時間」と考えられています。

つまり夜中は基礎代謝が活発になる時間なんです。

起きている時の方が代謝が活発だと思われるかもしれませんが、夜寝ている時に基礎代謝が活発になります。

試しに就寝直前と起床直後の体重を比較してみると分かりますよ。

また、寝ている間に成長ホルモンが分泌が活発になり、傷ついた皮膚や血管の修復などを行っています。

新陳代謝ホルモンとも言うべき作用があるわけですが、新しく細胞を作るので当然そこにはエネルギーの消費が必要です。
成長ホルモンの分泌もまた基礎代謝が活発になる要因でもあります。

なので睡眠不足だと成長ホルモンの分泌がされないので、痩せないばかりか、肌荒れや動脈硬化の原因にもなりますよ。


『【美容】 ダイエットで意識しなければならない習慣は「食事」「運動」そして「○○」 (後編)』 参照


つまり、睡眠不足が肥満の原因となる理由は、「代謝が活発でなければならない時間帯に代謝が不十分にしか行われないため」なのではないでしょうか。

代謝が活発な時間帯は「20:00~4:00」だというからには、それ以上の時間寝ようと、また昼寝しようと代謝が活発にはなりません(時間帯が違うので)

前述のレプチン理論では寝過ぎや昼寝でも痩せることになってしまいますから、
睡眠不足が肥満の原因となる理由は「基礎代謝が十分に行われないため」ということで説明がつきますね。

ガッテンして頂けましたでしょうか?(パクリ)


『【美容】 肥満を招く意外な3つの習慣(後編)』 へ続く


(カロリー制限して運動もしているのに体重が減らないという人は睡眠不足ではありませんか? SHIBA)