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2015年08月02日

【健康】 栄養ドリンクに頼るのは止めた方が良い。疲労回復に効く栄養とは?

滋養強壮でおなじみの栄養ドリンク

安いものから高いものまでたくさん種類があるように、「疲れた時の1本」として欠かせない存在となっています。

もし宝くじで一億円が当たったら、500円以上する栄養ドリンクを毎日1本飲もうと決めている、どうもSHIBAです(小っせぇ夢)

しかし、そんな栄養ドリンクですが、毎日飲むのは体に良くなさそうです。

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というのはアレ、全然疲労回復になっていないから。

栄養ドリンクの作用は、神経を刺激して疲れを感じさせにくくする、いわば一種の興奮剤です。

体力を回復するのではなく、残りわずかの体力を振り絞って消費するためにあるんです。

例えるなら痛み止めのようなもの。痛みを感じなくなったからといって、治癒したわけではないですよね。それと同じ。


疲労回復したければ、本来は身体を休めるのが一番。

しかし、そうとも言っていられない状況だから栄養ドリンクに頼るわけですが、
上記のとおり、ドリンクの効果が切れれば結果的に余計に疲労を感じるはずなので、
忙しい状況が終わったらしっかり休むことが望まれます。


そもそも一時的にしろ、実際に成分的な効果があるのかも怪しい。

「栄養ドリンクを飲んで元気が出た」と実感している人の半数以上は、
思い込みによるものではなかろうか?という気がします。

勘違いであれ、それでもまあ元気が出るのなら効果があるんだろうけど、身体的には疲労が蓄積されていることには変わりはないので注意が必要です。

このことから、毎日栄養ドリンクを飲む習慣は良くないと思う次第です。


疲労回復に効果のある栄養素としては、まずタンパク質

身体のいろいろな部位を作る材料として重要な栄養素です。

免疫細胞もタンパク質でできていますから、疲れから風邪をこじらせることがないよう肉や魚、卵などはしっかり摂りたいところです。

特に鶏の胸肉やササミ、マグロやカツオといった回遊魚にはイミダゾールジペプチド(イミダペプチド)という「FR(ファティーグ・リカバー・ファクター=疲労回復因子)」であるアミノ酸が豊富に含まれています。
FRとは、運動やストレスで生じた活性酸素により傷ついた細胞が発生する「FF(ファティーグ・ファクター=疲労因子)」に反応し、傷ついた細胞を修復し疲労を回復する有難い物質です。
1週間飛び続ける渡り鳥や一生泳ぎ続ける回遊魚が疲れ知らずなのは、このイミダペプチドのおかげだと考えられています。


そしてこれも重要、クエン酸

ヒトは細胞のミトコンドリアでブドウ糖をエネルギーに変換する時に、その過程の中でクエン酸を必要とします。

つまりクエン酸が無いとブドウ糖は完全燃焼できません。

また、クエン酸はかつて疲労物質と言われていた乳酸(現在ではFFの方が疲労物質として有力)の生成を抑えたり、
筋肉痛を予防する効果もあります。

クエン酸は酸っぱい成分で、レモンなどの果物や梅干しに多く含まれています。


それから、疲労回復といえばビタミンB群。

ビタミン類もブドウ糖やアミノ酸、それに脂肪酸など各エネルギー源の代謝に必要な補酵素としての役割があります。
体力をつけようといくら肉やお米をモリモリ食べても、ビタミン不足では力が出ません。

特にビタミンB1は、ブドウ糖をエネルギー源として燃焼するのにとても重要になります。


ニンニクに多く含まれるアリシンは、ビタミンB1の作用を活性化させる働きがあります。
ニンニクがスタミナ料理によく利用されるのは、このアリシンの効果によるものです。

『【健康】 にんにくに含まれる成分「アリシン」が万能薬すぎる件』 参照


こう考えると、スタミナ料理といわれる餃子は、タンパク質とビタミンB1が豊富な豚肉と、アリシンが豊富なニンニクが両方含まれていて、理にかなっていることが分かります。


疲労回復を期待するなら、これら栄養素の組合せを考えながら摂取する方が栄養ドリンクを飲むより効果的だということが分かりますね。


ビタミンCもストレスで減るのでしっかり補給したい SHIBA)