• イベント情報
  • メールフォーム

2015年09月05日

【健康】 睡眠薬代わりに酒を飲んで眠るのは健康的にアリ?ナシ?

最近は歳のせいか夜更かしすら出来なくなった、どうもSHIBAです。

でも昔は、なかなか寝付けない体質だったので、
酒でも飲んで寝た方が良いのかな?と考えたことが時々ありました。

僕はふだん、酒を飲む習慣が無いので、酒を飲んでコロッと眠る人が羨ましく思ったものです。

797fdaf9a682c8b378a4a8f6b10aef63_s.jpg

でも待てよ・・・

だからといってアルコールを睡眠薬代わりに飲んで眠るのって、健康的に良いことなのかな???

気になりますよね。


実はこの行為。「アリ」か「ナシ」かと問われれば、「ナシ」が正解みたい。


確かにアルコールは睡眠誘因剤にはなります。いわゆる寝酒ってやつ。

睡眠潜時を短縮できるので、不眠症のため「どうしても寝つかない」「困っている」場合なら睡眠導入を優先する意味では効果があるでしょう。

でも寝酒のメリットはそれぐらいかも?


その理由は「アルコールの飲んで眠ると睡眠の質が低下する」との研究報告があるからです。

眠りの質とはノンレム睡眠(深い眠り)とレム睡眠(浅い眠り)のバランスが関係していると考えられます。

人は眠りにつくと、まずはノンレム睡眠の状態から始まり、その後レム睡眠と交互に繰り返します。

アルコールを飲んでから眠ると素早くノンレム睡眠(深い睡眠)へと誘われますが、どうも睡眠の後半はレム睡眠(浅い睡眠)が中心となるようです。

その傾向は少量のアルコールであればあまり無いようですが、摂取量が多くなればなるほど影響が強くなるようです。

そのため浅い眠りの時間が多くなり、しかも途中で覚醒しやすく、疲労が溜まっている時は疲れがなかなか取れないことになります。


不眠症にとっての睡眠潜時短縮はメリットだとしても、途中で目が覚めてしまっては同じこと。

しかも、飲み続ければ酒に対する耐性がついてしまい、何れは飲酒量を増やさないと眠れなくなってしまいますからね。
そうやってアルコール依存症になってしまうこともあるでしょう。

さらにアルコールが持つ利尿作用にもより、
何度もトイレに行くことになれば熟睡なんてできません。


不眠症の場合は、結果的にはより不眠症を助長させてしまうかもしれないということ。
こうなれば睡眠潜時が短くなることも、もはやメリットとは言えなくなりますよね。


また、酒飲みはよくいびきをかくイメージがありますが、
それはアルコールの筋弛緩作用によるもので、上気道(のど)の筋肉が緩むことが原因です。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)との関係も指摘されています。


何度も言うように、これらの影響は飲酒の量にもよります。

少量の飲酒であればさほど気にすることでもないと思いますので、
寝酒はほどほどにしておくのがよろしいかと。


関連記事
『【健康】 「不眠症」の入浴法 ~就寝の1~2時間前に入浴する~』


(飲まないと寝られないという時点で依存症だよね SHIBA)