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2015年10月

【健康】 お風呂の長湯はなぜいけないか

仕事で疲れた時、「ゆっくり風呂でも入って疲れを取ろうかな」と思うことは多いでしょう。

お風呂には疲労回復の効果がありますからね。よく分かります。

で、湯船にゆっくりと1時間・・・

って、浸かり過ぎじゃあ!

ゆっくりにも程があります。

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お風呂というのは基本的に長湯はNGです。

これまでいろいろな症状別の入浴法を紹介してきましたが、
長湯をすすめたことなんてあったかな?たぶん無いと思う。


ありがちなのは、温泉へ行った時に、大概の温泉は美肌やアトピーに良いなんて謳っているもんだから、これはせっかく温泉に来たんだからガッツリ浸かっておかなきゃ勿体ないといって長湯すること。そんな経験ありませんか?

いくら肌に良い湯だとしても長湯をすれば逆効果になります。
長湯をすると肌の角質層が剥がれ、皮脂は失われ、余計に肌が荒れたり乾燥肌を助長します

それ以前に、長湯は身体に負担をかけてしまいます
「のぼせ」は長湯による原因が多いことからも分かると思います。

だから温泉や銭湯などの温浴施設では「3回に分けて入浴しましょう」などといった分割浴を提案しているでしょ?


お風呂の事故といえばイメージしやすいのがヒートショック現象

急激な温度の変化で、血圧が急に上がったり下がったりすることで心臓に負担がかかり、最悪の場合は死もある危険な現象です。

「私は半身浴だから心臓も安心。何時間でも長湯できます」とか言ってる人。
半身浴でも長湯をすれば同じことですよ。

長湯によって怖いのは脱水です。
長湯でかいた汗により、血液の水分が失われドロドロ血液(粘度が高くなる)になり、これが脳梗塞心筋梗塞を起こす要因となります。

どうしても長湯をしたいのであれば、
短めの入浴と休憩を繰り返す分割浴をすればトータルで長湯をしたことと同じ効果が得られますよ。

 

大村智教授の偉大な業績で感じたこと

どうもSHIBAです。

ノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智教授の業績って、
知れば知るほど偉大だと感じずにはいられません。

寄生虫によって引き起こされるオンコセルカ症(河川盲目症)という感染症の治療に関する発見が評価されたとのことですが、

・・・オンコセルカ症?なにそれ?

と多くの人が思ったことではないでしょうか。

日本ではなじみのない疾患名ですが、それもそのはず。

その99%がアフリカでの発症によるもので、主に熱帯地域に多くみられる疾患のようです。

詳しいことは知りませんが、年間1800万人が感染しているとか言われていますが、
大村さんたちが開発した薬のおかげで多くの人がこの病による失明から救われているそうですね。


このノーベル賞受賞の報道を見て感じたのは、
単に日本人の受賞ということで手放しに喜ぶのではなく、
世界にはまだまだ知らない疾患、難病がたくさん存在しているということ。

そして、今も世界のあちらこちらでそんな病に苦しんでいる人、闘っている人がいるということ。

大村さんがノーベル賞を受賞したことで、
「将来いろんな分野で活躍するであろう学生や子供たちが勇気づけられる」ことだとあちらこちらで報道されていますが、それだけでは一面的だなと感じました。

大村さんは「何かやらねば」と思ったそうですが、
これはもう純粋に「何かのために役立ちたい」という使命感がこの功績を生み出したんでしょうね。

テレビを通じて見てとれる大村さんの言動や振る舞いから、その人柄が凄く感じられますよ。

アフリカで沢山の子供たちに囲まれながらピースサインをしている写真がとても印象的です。

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(素敵な人なんでしょうね SHIBA)
 

【健康】 え?水風呂に筋肉疲労回復は無かった?

水風呂が苦手の、どうもSHIBAです。

サウナ後の水風呂は癖になる、という声をよく耳にします。
僕も同じ気持ちを享受したいなぁと思って試してみるんですが、う~ん。やっぱり苦手。

でもあれ。気持ち良さそうで羨ましいなぁ。。。


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このようにサウナ後の水風呂は水風呂の魅力のひとつですが、
筋肉疲労の回復に効果があるというのも水風呂の魅力のひとつでした。

でした?

そう「でした」
過去形です。


これまで水風呂には筋肉痛や筋肉疲労に効果があると考えられていました。

野球の投手が試合後、肩に氷水の入った袋を当てて冷やしている姿を見たことはありませんか?

一般的に炎症を起こした部位は冷やした方が良いと考えられています。

水風呂に筋肉疲労の回復効果があると考えられていたのは、
おそらくそういう理由からだと思うんですよね。


しかし海外の研究によれば、運動後に水風呂に入っても筋肉の疲労回復効果は無く、
あるとしてもそれはプラシーボ効果(思い込み)でしかない
ということです。

理由は分かりませんが、実験の結果からは水風呂による効果は無かったそうです。

筋肉痛を軽減する効果くらいはありそうなものなんですがね。

まあ、でもプラシーボとはいえ、効果があると実感している人にとってはそれはそれで良いのかも。

 

(知らない方が良いこともあるよね SHIBA)

【健康】 タバコと一番関係の深~い病気ってな~んだ?

禁煙して5年目、明らかに5年前と比べて健康になっていると実感している、どうもSHIBAです。

これから話す内容はタバコを吸う人には面白くないかもしれません。
いや、それどころかタバコなんて吸いたくなくなるかもしれないような話です。。。。

まあね。喫煙経験者としてタバコは「百害あって一利なし」とまでは言いませんが、
それでも一利に対して百害ぐらいはあるだろうから止める方が賢明でしょう。


『【健康】 タバコは吸うからイライラするんだよね』 参照

0b918dda2e312b7ebd3b31ed2d9d1df2_s.jpg【健康】 タバコと一番関係の深~い病気ってな~んだ?

タバコが万病の元であることは間違いない。

しかし、そんな中でも一番影響のある病気って何だろう?と考えたことはありますか?

一般的にすぐ思いつかれるのは「肺がん」かもしれませんね。

でも喫煙者の言い分としてこういう意見があろうかと思います。

「タバコを吸っていなくても肺がんになる人はなる。吸っていてもならない人はならない」

よく耳にするこのセリフ。
実はこの言い分は正解ではあります。

しかしタバコが肺がんの危険因子であることは間違いありません。
ただ、肺がんの危険因子がタバコ以外にもたくさんあるというだけです。

なので、タバコを吸わなくても別の要因で肺がんになる時はなるんです。
だからといって「タバコは問題ない」という理屈にはなりません。

タバコが肺がんによろしくないのは、有害物質を含んでいるからです。
タバコの煙を吸うと、この煙は人体にとって有害ですから、体内の白血球(免疫細胞)たちはこれを除去しようとして活性酸素を作り出します。
活性酸素は白血球(免疫細胞)の武器だと思って下さい。

活性酸素には、
有害なものを攻撃するプラスの面と
正常な細胞をも攻撃するマイナス面があります。

タバコによって生じた多量の活性酸素が一定の割合で正常な細胞を傷つけてしまうわけです。
そして傷ついた細胞のなかには、がん細胞に変異してしまうものがあると言われています。

そんな訳で、活性酸素を作り出すタバコはがん細胞の危険因子である。

ということは、これはなにも肺がんだけに限らず、喉頭がん、食道がん、胃がんや肝臓がんなど、
タバコはあらゆるがんの危険因子でもあるんです。


また、タバコによる活性酸素は動脈硬化の危険因子でもあります。

動脈硬化は、血管壁に付着したLDLコレステロール(悪玉)は活性酸素によって酸化されることによって増悪しますから、
この状況を放置していると脳卒中(脳梗塞など)や虚血性心疾患(心筋梗塞など)へと発展してしまいます。

がん同様、動脈硬化の危険因子にタバコは大きな関係があるんです。


さて。

本題は「タバコと一番関係の深い病気は何か」ということなんですが・・・

これは正解ではないかもしれませんが、何か一つ挙げろと言われれば、
「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」ではないでしょうか。

別名「タバコ病」とまで言われるくらいタバコとは密接な関係にある病気です。

近年急増中で注目すべき疾患でして、WHO(世界保健機構)の統計では、COPDは死亡順位の第4位なんだそうですよ。

日本ではまだあまり知られていないかもしれません。日本での死亡順位は9位ぐらいかな?

ただ、日本ではこのCOPDに対する認識が世界と比べて弱いので、
COPDが正しく診断されていない可能性もあり、隠れCOPDが多いと言われています。


ところで慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは何ぞや?ということなんですが、

タバコの煙を主とする有害物質によって生じる疾患で、かつて慢性気管支炎、肺気腫と呼ばれていた2つの疾患を総称したものです。

COPDは進行すると慢性の呼吸不全となります。そうなると酸素ボンベなしでは生活が困難となります。

COPDの何が凄いって、一度発症してしまうと根本的な完治ができず元の健康な肺には戻せないということですよ。

では予防方法は何かといえば、これはもう禁煙でしかありません。

「なんだそれ。そんなことかよ」と思われるかもしれませんが、
それだけこの疾患はタバコの影響が強いんですよ。

だってこれ「タバコ病」ですからね。


関連記事
『【健康】 「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」の入浴法 ~口すぼめ呼吸でゆっくりと~』


(その咳、痰、息切れはCOPDではありませんか? SHIBA)