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2015年11月07日

【入浴】 子どもの入浴法 ~「風疹」の場合~

風疹は「3日はしか」とも呼ばれます。

はしかと共通点が多いが「3日程度で自然と治る」からそう呼ばれています。

しかし、すぐ治るからといって侮れないのが風疹です。

風疹とは風疹ウイルスによるものですが、これといった治療法もなく、解熱して安静にするなどの対症療法しかできません(それだけにワクチンによる予防が重要になっている)

咳やくしゃみ、会話などから飛沫感染でうつり、
1人の患者から5~7人に感染していると推定されているほど感染力が強いんですよ。

悪化するとごく稀ですが、血小板減少性紫斑病(3000人に1人)、脳炎(6000人に1人)などの合併症を併発することもあるのが特徴です。


風疹といえば子どもの病気と思われがちだが、
数年に一度は予防接種歴のない成人の間でも流行しています。

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◆風疹の特徴

【感染様式】飛沫感染、接触感染

【潜伏期】14~23日

【好発年齢】5~15歳

【症状】リンパ節腫脹、発熱、発疹



さて、お風呂ですが、入浴は熱がなければ問題はありません

ただし湯はぬるめにしないと発疹の影響でかゆみを感じるかもしれません。

体を洗う時も皮膚を刺激しないように、手で洗うくらいが安全策となります。

長湯はせずサッとあがるようにして下さい。


「風疹の人のあとのお風呂に入ったら感染するのか?」と気にする人がいますが、
風呂で感染する可能性は相当低いと思いますよ。

そもそもウイルスは湿気の多い環境では弱いものです。


関連記事

『「子育て」としての入浴法』

『子どもの症状別入浴法』

 

 

【入浴】 子どもの入浴法 ~「はしか(麻疹)」の場合~

一度罹ったら二度と罹らないといわれる「はしか(麻疹)」

しかしその感染力は強力で、年間数十人がはしかで命を落としている(かつては数千人だった)というくらい重い病気です。

はしかは様々な症状があります。

まず原因は麻疹ウイルスによる感染症です。

症状としては鼻水目の充血高熱、そして赤い発疹がみられます。

初期症状はかぜに似ているから、気付かないうちに感染が拡がってしまうおそれがあるのは、はしかに限らず小児ウイルス感染症の特徴でもあります。

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◆はしか(麻疹)の特徴

【感染様式】空気感染、飛沫感染、接触感染

【潜伏期】7~14日

【好発年齢】6ヶ月~3歳(1歳代が最も多い)

【症状】鼻水、咳、目の充血、発熱
    発疹(耳の後ろ、顔、全身へと拡大)
    コプリック班(口腔内ほほ側に小さな白い斑点が出る)




かぜと比べて症状が重いので入浴の判断は慎重に。

高熱時は体力の消耗が激しいので安静が保てる環境が必要です。

発熱時の入浴は控えましょう

ただし、こまめに水分補給をして、スキンケアに配慮する必要があります(発熱による発汗や発疹もあるから)

体を拭くかシャワーだけにして、皮膚を清潔に保ちながら様子をみましょう。


一般に、熱が下がって発疹が消えてくる回復期になれば入浴は大丈夫といわれています。

しかし、熱が下がったとしても子どもが元気であることが入浴OKの判断材料にして下さい。

最初のうちは疲れさせないために短時間で済ますようする気配りも肝心です。


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