【入浴】 子どもの入浴法 ~「おたふく(ムンプス)」の場合~
「おたふくかぜ(ムンプス)」とは、唾液腺(耳の下)が腫れるムンプスウイルスによる感染症です。
流行性耳下腺炎といいます。
唾液腺が腫れると、食事が摂りにくくなるほど痛みを伴い、多くの場合は同時に発熱します。
◆おたふくの特徴
【感染様式】飛沫感染、接触感染
【潜伏期】2週間前後
【好発年齢】5歳~小学生低学年
【症状】発熱、頭痛、嘔吐、全身倦怠感
耳下腺・顎下腺の腫脹
なかには腫れるだけで他の症状が出ない場合もあります。
しかし発症直後、特に2日目が一番ひどいといわれていますが、この状況下ではお風呂は控えましょう。
はしかや風疹と違って、おたふくは腫れに熱を持っているので、
発熱時に入浴するのは控え、逆に氷嚢や冷却シートなどで冷やしてあげましょう。
どうしてもお風呂に入りたい場合はシャワーのみで。
腫れている部分にはシャワーを当てないようにすれば可能です。
熱が下がれば今度は入浴した方が免疫力も高くなりますから積極的に入ることをおすすめします。
ですが、他の感染症の場合と同じく子どもの機嫌をみて判断しましょう。
長風呂は体力を消耗するので短時間であがること。
ごく稀に、髄膜炎や脳炎などの合併症を患うことがありますが、
だいたいは1週間ほどで回復します。
関連記事
『「子育て」としての入浴法』
『子どもの症状別入浴法』