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2015年11月27日

【健康】 倒れてからでは遅い!「くも膜下出血」の前兆となる症状とは

脳を覆っている3層構造の膜(軟膜・くも膜・硬膜)のひとつである「くも膜」

この「くも膜」の内部の血管できたコブ(脳動脈瘤)が破裂し、くも膜と軟膜の間(くも膜下腔)へ出血することを「くも膜下出血」といいます。

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くも膜下出血を起こすと、「バットで殴られたような頭痛」とか「ハンマーで叩かれたような頭痛」とか形容されるほど激しい痛みに襲われるのが特徴的です。

「バットで殴られた…」とか言われても、実際に殴られたことがないのでその痛みは想像できませんが、くも膜下出血には「意識障害」もあるようで、それはつまり気を失うほどだということです。


くも膜下出血は、病院へ着く前に亡くなることもあるほど緊急を要する疾患で、
よく「前触れもなく急にやってくる」と思われています。

しかし、実際には前兆の症状というか予兆があることも多いそうです。
ただ、気づきにくい症状なので知識として身につけておけば役に立つかもしれません。


そもそも動脈瘤ができてくると血圧が乱れてきます。

くも膜下出血を起こす数日前から血圧が乱高下を繰り返すことがあるとのことで、
血圧の変化はくも膜下出血の要因として考えることができます。

まあ血圧の乱高下は、くも膜下出血に限らず、あらゆる異常をきたす要因にもなりますが・・・


また、動脈瘤はいきなり破裂するとは限らず、破裂前の動脈瘤(未破裂動脈瘤 )から少しずつ出血することがあるそうです(警告出血という)

この警告出血により今までとは違う頭痛、つまり違和感のある頭痛がよくみられる症状として知られています。

この違和感のある頭痛は、急に起こること、そして繰り返し持続することが特徴です。

痛みを感じる部分は人によって違いますが、後頭部に痛みを感じることが多いようです。

今まで後頭部に痛みを感じることが無かったのに、急に後頭部の頭痛がするようになり、それも一度や二度ではないようなら「くも膜下出血」の前兆だと疑ってみた方が良さそうです。


また、前兆の症状としては、動脈瘤が出血していなくても周りの神経を圧迫刺激することで、視覚障害(二重に見える・片目の瞳孔が拡大する)があったり、めまい吐き気モヤモヤ感などがあります。

こうした症状はしばらくすると治まるので、くも膜下出血の前兆だとは気づきにくいもの。

特に「頭痛持ちの人」は、それが前兆としての頭痛だとは気づきにくいかも・・・


稀に30代のような若年層でも 、脳の中や周囲に動脈と静脈の接続異常が生まれつきあり(先天性の脳動静脈奇形)、正常な血管を持つ人に比べくも膜下出血を起こしやすいことがあるそうです。

この場合も様々な前兆としての症状がありますが、特にけいれんを起こすことが多いようです。



まとめると、

 血圧の乱れ
 違和感のある頭痛
 めまい
 嘔吐
 けいれん
 モヤモヤ感


これらの症状が数日間みられるようなら、くも膜下出血の前兆である可能性があります。


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(前兆を察知してから注意しても遅いくらいなんだけどね SHIBA)