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2015年12月30日

「論理派は左脳型、直感派は右脳型」はウソ

自分は理屈っぽいからてっきり左脳型の人間だと思っていた、どうもSHIBAです。

よく言うじゃないですか。左脳型の人間は論理的だとか理性的だと。
対する右脳型は感覚的だとか直感的だとか・・・

でもこれ。
実は科学的な根拠は無いそうなんです。

つまり人によって右脳型も左脳型も無いとのこと。

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このような誤解が定着してしまった理由。
それは1970年代に「右脳と左脳では役割に違いがある」ということが認識されるようになったことがキッカケではないかと言われています。

ヒトの大脳には言語活動を司る部位があります。この部分を「言語野」といい、言語野が損傷を受けると失語症などの言語障害が起こります。
言語野は大脳の左右どちらかに偏って存在しているんですが、どちらに偏っているかは利き手と大きくかかわっています。

体の右半身は左脳が、左半身は右脳が司っていますよね。

右利きの人は言語野のほとんどが左脳に存在します。
左利きの人でも4割程度は左に言語野があるそうです。


右利きと左利きの人の比率はざっくり「9:1」だから、世の9割以上の人は左脳に言語野があるということになります。

左脳型が論理的だという根拠はここから来ていると言えるわけですが、逆に言えばそれぐらしか根拠がないんですね。

このように言語野には人によって左右差があり、大脳には視覚をから得た情報を処理する部位(視覚野)や耳から得た情報を司る部位(聴覚野)、思考や創造性を司る前頭前野など様々な領域が存在しています。

各領域ごとに専門分野は違いますが、それぞれの感覚から得た情報を処理し行動や判断の決定を行うために、あらゆる領域が連携しあって総合的に働いていることが分かっています。そのために左脳と右脳は均等に使われていることも。

つまり右脳型も左脳型も関係ないんですね。


ただ、能力には当然個人差があります。

その能力差は領域ごとに違っていて、それが個性になるんだと思います。

その個性の得意不得意によって右脳型・左脳型で分けたくなるんだろうけど、実際はそんなに単純ではないんだね。

で、ひとつ気になったのが、右脳を鍛える脳トレというものがあるじゃないですか。
でもこの事実に基づくと、脳トレをしたからといって右脳の能力がアップするわけではないということになりますよね。

では脳トレをしても無駄になるかといえばそうでもない。
先ほどの理屈からいえば、脳トレでは脳の左右どちらも使っていることになりますから、右脳を鍛えるという目的は果たせないかもしれないが脳全体の活性化には役に立っているんでしょう。


自分は右脳型か左脳型かなんて気にしないで、そんなもの血液型占いみたいなものだと思えば良いですよ。

あ、血液型占いも信じているなら無理かな?


(血液型による性格分類も科学的根拠が無いって知ってる? SHIBA)