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2016年01月21日

【健康】 にんにくに含まれる成分「アリシン」が万能薬すぎる件


にんにくに含まれている成分「アリシン」が、疲労回復・免疫力UP・殺菌効果・コレステロール値の上昇抑制・血液サラサラ効果・食欲増進など、あまりに万能すぎる件について紹介します、どうもSHIBAです。

にんにくといえば、あの特有の匂いですが、あ・・・匂いではなく臭いかな?
皆さんはあの臭い大丈夫ですか?

僕はガーリック風味、つまり薬味や風味としては好きなんですが、生そのものの臭いはどうも好きになれませんねぇ。

しかしあの独特の臭いの成分こそ「アリシン」といって秘められたパワーを持っているんです。
「臭いから」という理由だけで避けるには、とてももったいない成分です。

ninniku.jpg


にんにくには「アリイン」というイオウを含む化合物が含まれていて、このアリインにも疲労回復効果や血液サラサラ効果が期待できる成分なのですが、切ったり加熱することによって細胞が分解されると臭い成分の「アリシン」に変化します

ちなみにアリインやアリシンなどのイオウ化合物(含硫化合物ともいう)は、にんにく以外にもねぎやニラなどにも含まれています。


で、アリシンの何が凄いって、もうね、このアリシン自体いろいろな健康作用があるのに、
条件によって次々と化学反応を起こし、アリルスルフィド類メチルアリルスルフィド類アホエンスコルジニンなどに変化して、さまざまなにんにくの機能を発揮しますからね。


アリルスルフィド類・・・抗がん作用 (がん予防)

メチルアリルスルフィド類・・・抗血栓作用 (動脈硬化予防)

スコルジニン・・・血行促進作用 (冷え性対策)

アホエン・・・抗酸化作用 (かぜ予防、疲労回復、動脈硬化予防、がん予防など)



これ以上踏み込むとキリがなくなるので今回はアリシンのお話しだけ・・・


にんにくといえばスタミナをイメージすることが多いと思いますが、これはアリシンが持つ疲労回復効果によるものです。

体力をつけるには肉やお米などエネルギー源となる栄養素を摂取する必要がありますが、
これら栄養素をエネルギーに変えるための代謝、つまり燃焼するためにはビタミンB群が不可欠です。

特に糖の代謝にはビタミンB1が重要になりますが、アリシンはこのビタミンB1の働きを活性化する作用があります。
というか、実際にはビタミンB1と結合して、アリチアミン(活性ビタミンB1)を生成しているんですね。

ビタミンB1は水溶性のビタミンのため水に溶けやすく失われやすいのに対し、両社が結合したアリチアミンは脂溶性で腸管や細胞で吸収されやすくビタミンB1の働きを持続させることができるようです。

ゆえにアリチアミンは、普通にビタミンB1を摂取するよりも、吸収率・疲労回復力に共に高い効果が期待できます

あの栄養ドリンクの「アリナミン」はこのアリチアミンを製造したものなんですよ。



また、にんにくは昔から薬味として利用されているように、強い殺菌力があるのも特徴です。

サルモネラ菌やチフス菌、コレラ菌をはじめとする病原菌、さらにはピロリ菌に対しても有効だという報告もあるので注目に値します。

ピロリ菌の持つ毒素は胃酸でも消滅しないほど強力なため、胃がんの原因とされるほど。それがにんにくのアリシンによって抑えられるんだから、いかにアリシンが強力なのか分かります。



そのためふだんから風邪予防などにはもってこいなにんにくですが、その強力さゆえ、食べ過ぎや胃が弱い方は生のにんにくを食べないように注意しなければなりません

ただ加熱すれば刺激が少し弱くなることが分かっておりますので、逆に胃腸の強い味方となります。

胃液の分泌を促し腸の働きも促進します

意外なことに便秘を解消する作用もあるから驚きです。
ヨーグルトや納豆のような発酵食品でもなく、食物繊維が多いわけでもないのに・・・です。
これはアリシンが腸の働きを活性化させるため。

にんにくには食欲増進効果もあるのはご存知かと思いますが、これはこれらの理由によるものです。

胃や腸はストレスの影響を受けやすいので、ストレスが影響して胃や腸の調子が悪くなりやすい人は意識してにんにくを食べるようにしてみるのも良いかもしれませんね。


ただし何度も言いますが食べ過ぎは禁物。
1日2~3片もあれば十分だそうですよ。


(他にもアリシンはコレステロール値や血糖値の上昇を抑えるという報告もあり、いったい何者なんだ SHIBA)