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2016年01月22日

【健康】 にんにくは大腸がんを予防する

がん予防に有効性のある食べ物は何だと思いますか?
 
いろいろ意見があるとは思いますが、アメリカの国立がん研究所が発表している「がん予防に良い食べ物」では、にんにくをダントツの一位として位置付けています(ダントツの一位ておかしな日本語やな)
 
これはもう結構前から言われていることなので、にんにくががん予防に効果があるということは周知の事実として認知されていました。
 
ただ、分からないことも多く、今も研究が進められている段階だそうです。
 
かつての研究では、がんを抑制している成分はにおいの成分で強い殺菌力のあるアリシンだと考えられてきました。
 
 

現在ではその根拠はアリシンだけにとどまりません。
 
にんにくには、他にも殺菌・抗酸化作用のあるアリインや、発がんを抑制する硫化アリル(ジアリルスルフィド)などのイオウ化合物(含硫化合物ともいう) を複合的に含むため、とても抗酸化作用が強く、がん予防に強い期待がされているんです。
 

なかでも今一番注目されているのは「S-システイン」かもしれません。
 
S-システインもアリシンらと同じイオン化合物。
アリシンとの大きな違いは無臭であるということ。
そしてにんにくにしか存在しない成分だということ。
 
S-システインには、体内をパトロールしてがん細胞を攻撃するNK細胞(ナチュラルキラー細胞)を活性化させる働きがあるようです。
 

 
そのためがんの予防、特に大腸がんの予防に効果があると考えられています。
 
また、S-システインには強い抗酸化作用があり、体内の活性酸素を除去するので、これまたがん予防の要素となっています。
 

S-システインは生にんにくを熟成させることで増大することが分かっていて、
黒くなるまで熟成させたものが「黒にんにく」です。

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マウスに生にんにくと黒にんにくを投与して、体内の活性酸素量を比較したところ、
生にんにくに比べて黒にんにくは16倍もの抗酸化力を示したという実験があるそうです。
 
熟成した黒にんにくではアリインやアリシンはほとんど含まれていないそうなので、
いかにS-システインの抗酸化力が強いか分かります。
 
しかも、S-システインは水溶性なので腸内で吸収されやすく、血液の中に入り活性酸素が悪玉コレステロールと結合するのを防ぎ、動脈硬化の予防も期待できるというから恐れ入ります。
 

・・・とはいえ。
 
このように、にんにくに大腸がんを予防する効果あるが示唆された学術文献はたくさんあるそうですが、
その作用機序まではどこまで明らかになっているのか定かではありません。
 
そのためか未だ健康食品の域を超えていないのが現状です。
 

僕の父親は直腸がん(大腸がんの一種)を経験していますので、僕も他人事ではないぞ。ということで黒にんにくをよく食べているんですが、どれだけの効果があるものか分かったものではありません。
 
いくら黒にんにくががんの抑制に効果があると分かっていても、どのくらいの量をどんなペースで食べるとどのくらいの効果があるかというのが全然解明されていないんですからね。
 
(と言いながらにんにくに頼る SHIBA)