• イベント情報
  • メールフォーム

2016年02月04日

【なるほど漢方】 生薬 「陳皮」 ~みかん風呂は冷えに効果あり~


寒い冬には最適。陳皮はみかんの皮を乾燥させた生薬の一種です。

みかんは栄養価の高い果物ですが、実の部分よりも可食部分ではない果皮の方が体に良い成分を豊富に含んでいます。

リモネンなどの精油成分、気管支を拡張させのどの調子を良くするシネフィリン、毛細血管を丈夫にして冷え性や血圧を下げたり胃に働いて消化不良を改善するへスぺリジンなど多岐にわたります。


『【健康】 「みかんは風邪予防に良い」と言われる理由』 参照

0256905cbfe0640e388d0158e18cdc16_s.jpg

これらの効能がいろんな漢方薬で利用されています。

例えば「二陳湯(にちんとう)」は胃の不快感、嘔吐、二日酔いを改善する他、痰を取る効果があるのは陳皮が持つ作用によるものです。
また、胃を活発にさせて消化不良の状態を改善する「平胃散(へいいさん)」にも陳皮が含まれています。

そんなわけですから、みかんを食べた時に皮を捨てるのはもったいない話で、
これを利用してみかん風呂にすると良いですよ。


「みかんを食べると体を冷やす」なんて言葉がありますけど、あれは実を食べた場合の話であって、みかんの皮にはへスぺリジンという逆に体を温める作用のある成分が含まれていますから入浴剤として相応しいんですね。

精油成分が湯の水面に膜を張り、温度を保つという利点もあるので寒い日にはピッタリなんです。

これはゆず風呂でも同じことが言え、冬至にゆず風呂へ入る習慣は理に適っているわけです。


『【健康】 冬至にゆず湯へ入るのは理に適っている』 参照


さて、実際にみかん風呂を家庭で楽しむためには、みかんの皮を15~20個分くらい使用すれば十分かと。

陰干しで乾燥させてハサミで小さく切って目の細かい洗濯ネットに入れて浴槽に浮かべるだけ。
別に乾燥させなくても大丈夫です。

お湯にしばらく浸けこんでおくと意外と色も入浴剤並みに出ますし、入浴剤とは違う本物のみかんの香りがしますよ(当たり前か)

みかん風呂は、へスぺリジンの血流改善作用によって冷え性肩こり腰痛に効果が期待され、シネフィリンの鎮咳作用も加わって風邪にも良いと考えられています。

それ以前にみかんの香りによるリラックス効果が高いので普通に楽しめます。
 

【健康】 ジカ熱の報道で恐れる必要はない?


どうもSHIBAです。
 
世界保健機関(WHO)が緊急事態を宣言したとしてにわかに日本でも話題になっている「ジカ熱」
 
ブラジルなどで妊娠中に発症した女性から、脳の発達が不十分な「小頭症」の赤ちゃんが相次いで生まれているとしてジカ熱との関連が疑われています。
 
聞き慣れない感染症に加え遠い国での話なので、どこか対岸の火事のように感じていたのに、WHOの言及によって急に不安に感じ始めた人も多いのではないでしょうか。
 
WHOが緊急事態宣言するのはエボラ出血熱の大流行以来ですからね。
 
つまり「日本でも流行したらどうしよう」という不安。
 

でも、こういう場合は慌てずにまず敵を知ることが大事です。

39a811519430601c8e5ae0824a0e82ad_s.jpg

 
厚労省によれば、ジカ熱とは「ジカウイルス感染症」のことで、デング熱のように蚊がもたらす感染症のようです。
 
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000109881.html
厚生労働省:ジカウイルス感染症について
 
軽度の発熱、発疹、結膜炎、筋肉痛、関節痛、倦怠感、頭痛などが主な症状。
感染してもそれほど深刻な症状ではなさそうです。
 
というか、感染しても発症しない、または自覚症状が出ないほど軽い場合も多いようです。
 

国内での感染例はまだありませんが、海外での日本人の感染例はあるんですね。
でもその感染を経験した当人のブログを読んでみたが病院へ行くほどでもなかったそうな。
 

もし国内でジカウイルスの感染者が発見された場合は隔離されるかもしれない。
でもそれは研究にはまたとない機会だからであり、しかし「隔離」という言葉が事の重大さを連想されるので大きく報道されたりするかもしれませんね。
 

そもそも一番気になるのはジカウイルスの感染経路。
 
確認されているのは蚊を媒体にした感染であって、人から人への感染は確認されていないとのこと。
 
ということは接触感染や飛沫感染、空気感染はないということでもあります。
つまり大流行はしないはず。
 
ウイルスの媒体となる蚊はネッタイシマカやヒトスジシマカが確認されていますが、ネッタイシマカは日本には生息していません。
ヒトスジシマカは日本でもみられますが、今現在はウイルスを持っている蚊はいません。
仮に海外で感染した人が日本国内に帰ってきて蚊にさされ、その蚊がたまたま他者を吸血した場合に限り感染する可能性があるということになりますね。
 
しかも今の日本は冬。蚊が飛ぶような季節ではありません。
今すぐどうこう言うような問題ではなさそうです。
 
ただ気になるのが小頭症とジカ熱の関係。
 
もし関係あるとすれば母子感染による感染だということになります。
 
今現在は人から人への感染は確認されていないということですが、小頭症と関係があるのであれば人から人への感染もあり得ることになります
 
性行為感染血液感染の可能性もあるということです。
これはかなりあり得そう。
 

まあ、仮にそうだとしても接触感染、飛沫感染、空気感染が無いのであればパンデミックになることもなさそうですが・・・
 
(SHIBA)