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2017年02月24日

【入浴】 ジグザグ気温による「春バテ」を改善する入浴法



最近は春なのか冬なのか分からない天候の日々ですが、まあ一応春なんでしょうね、どうもSHIBAです。

こんな寒暖差の激しい三寒四温の時期は「春バテ」になりやすいので注意が必要です。

春バテの症状は、疲れやすいだけではなく、肩こりや頭痛、手足の冷え、そして風邪もひきやすくなります。


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◆春バテの原因は自律神経の乱れ


季節の変わり目は体調を崩しやすいその原因は「自律神経の乱れ」と考えられています。

なんでもかんでも自律神経の乱れが原因だとする風潮は好きではありませんが、この場合も多分に漏れず、寒暖差の影響が自律神経の乱れに大きく関係しているようです。

自律神経系には交感神経と副交感神経があり、体温や血圧、消化活動などのコントロールを司っています。

例えば暑い時は発汗して熱を放散したり、寒い時は反対に皮膚の血管を収縮して体熱を保とうとします。

しかし、寒い日と暖かい日が毎日交互したり、一日の間でも朝晩とお昼での寒暖差が激しい場合は、自律神経の切り替えが追い付かず乱れてしまいます。



◆改善の基本は規則正しい生活習慣


さて。自律神経系のバランスを整えるには規則正しい生活習慣をおくることが基本となります。

例えば起床・就寝時間を規則正しくする。リズムを守ることで少しでも自律神経の乱れをなくすこと。

食事の時間もなるべく規則正しく。1日3食。

3食を勧めるのは腸に刺激を与えるため。

実は内臓の働きをコントロールしているのが副交感神経。

腸が働くことで副交感神経が刺激されますし、血流も良くなりますよね。


入浴もまた春バテの改善にはとても効果が期待できます。

ひと口に自律神経の乱れといっても、自律神経系のバランスは内分泌系(ホルモン)や免疫系のバランスとも密接な関係にありますので、
自律神経系のバランスが乱れるとホルモンバランスの異常を起こしたり、免疫力が低下して風邪をひきやすくなります

ホルモンバランスの異常とはセロトニン(幸せホルモン)やドーパミン(やる気ホルモン)の分泌が低下することで、不安になったり落ち込みやすくなります。これがいわゆる「春うつ」です。

セロトニンやドーパミンを作る酵素の働きが低下する要因のひとつに「冷え」が指摘されていて、自律神経系のバランスが乱れていると血流が悪くなり、その結果冷えを感じやすくなりますから改善法としては身体を温めてあげることだと言えます。

そして免疫力もまた体温の低下と共に弱くなります
入浴でしっかり温まって、免疫力を維持するようにしましょう。



◆春バテの入浴法


寒暖差の激しいジグザグ気温では交感神経が優位な状態、つまりストレス状態が続きますので疲れがたまりやすくなります(暑い・寒いはストレスになる)

交感神経は細動脈を支配していて、交感神経が刺激されると細動脈が収縮して皮膚の毛細血管の血流が悪くなり「冷え」を感じるようになります。


以上のことから入浴法のポイントとしては「しっかり温まること」

単純なことのように思えるかもしれませんが、単に体温を上げるというわけではなく、「冷え」の改善に主眼を置くことが重要です。

そのためには、ただ体温を上げるのではなく、リラックスすること。

38~40℃のお湯に浸かると副交感神経が優位となり、交感神経の支配から解放された血管が弛緩し、皮膚血管の血流が改善されます(42℃以上のお湯は交感神経を刺激するので逆効果になる)

入浴により副交感神経が刺激されることで、それまで交感神経優位だったストレス状態(緊張状態)が緩和されて自律神経系のバランスが整われます。

内分泌系(ホルモン)と免疫系のバランスもまた、自律神経系のバランスが整われることと身体が温まることの相乗効果で正常な働きを取り戻すことが期待できます。


半身浴でも構いませんが、お腹をしっかりと温めるようにして下さい
副交感神経を刺激すると胃腸の働きが促進されること、多くの免疫細胞が腸に宿っていることなどがその理由です。


最適な入浴剤としては、血行を促進する炭酸ガス系の入浴剤も効果が期待できますが、何より大切なのは心地良いと感じられること。

好きな香りの入浴剤を選ぶとかスキンミルクのような肌触りの良い入浴剤、人によってはひんやりミント系の入浴剤が心地良いと感じる場合もあるでしょう。

特にアロマバスがお勧めです。

お気に入りのアロマ精油(エッセンシャルオイル)を数滴(目安は3~5滴)を湯船に垂らして、お湯をかき混ぜて浸かるだけで心地良い香りに包まれますよ。

浸かりながら大きくゆっくり深呼吸すると、そのアロマの持つ効能がより得られやすくなります。


どのアロマを選ぶかは自分にとって心地良い香りかどうかで判断して下さい。
アロマにはそれぞれの持つ作用に違いがありますが、自分の肌に合うかどうかの方が大切です。

といっても、どのアロマから試せばよいか分からない人は、以下を参考にしてみて下さい。
何れも脳の扁桃体を刺激し、心を安定させる働きのあるアロマです。


●カモミール・ローマン

青リンゴのような香り。肌に優しく、子どもと一緒に入浴する場合にもお勧めです。副交感神経を優位にする作用があります。

●ラベンダー

アロマの中でも特に肌に優しいので入浴には最適。ラベンダーの香りが苦手な人はオレンジやベルガモットをブレンドしてみるのも一つです。

●ネロリ

香りの特徴を説明するのは難しいですが、セレブな気分になるとよく言われるようです。イライラな気分も落ち着かせてくれるアロマです。高価なのがネック。

●マージョラム

緊張や不安を解消するアロマの中でも人気が高いことで知られています。血管拡張作用があるので、低血圧の人は血圧が下がることで倦怠感を感じることがあるので注意。



◆春バテを予防する入浴法


春バテを予防するには自律神経の働きを鍛えること。疲れをためこまないことです。

そのためには「温冷交互(交代)浴」、そして「HSP(ヒートショックプロテイン)入浴法」が適しています。


  【温冷交互(交代)浴】

  1.40~42℃のお湯に3分浸かる
  2.浴槽から出て、冷たい水シャワーを手足に10~20秒かける


  1と2を数回繰り返します。
  なお、最後は水で終わるのが鉄則です(皮膚が引き締まり保温効果になる)




  【HSP入浴法】

  1.入浴前に水分補給をしておく
  2.浴槽に浸かって体温を2℃上げる
体温を2℃上げるとHSPは産生される
     時間の目安は
     40℃のお湯で20分間
     41℃のお湯で15分間
     42℃のお湯で10分間

     ※炭酸系の入浴剤を使用すれば時間は短縮できる
  3.入浴後は10~15分間は保温に努める
(体を冷やさないこと)

  効果のピークは2日後といわれているので3~4日に1回の入浴で十分。