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2017年06月25日

【健康】 ビタミンCには血管を強化する働きがある



ビタミンCといえば、なんとなく風邪予防に効果があるという印象をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

これはビタミンCが持つ抗酸化作用によるもので、細胞を活性酸素から守るわけですから風邪予防どころかがん予防にもなります。

また美肌に関心のある人はご存知かと思われますが、ビタミンCはコラーゲンの生成に必要な成分なんですね。

この抗酸化作用とコラーゲンの生成促進作用により、紫外線によるシミの予防にもなるので、ビタミンCは「美肌ビタミン」とも言われています。


とまあ、ビタミンCの効果には免疫や美肌のイメージが大きいかと思われますが、実は血管を強くするという効果も見逃せません。

コラーゲンは、細胞と細胞の間隙を埋めるセメントのような物質で、皮膚ばかりでなく血管壁を形成するうえでもとても重要であり、ビタミンCはコラーゲンの生成に大きな役割を果たしているということは、ビタミンCが不足すると血管が脆くなるということになります。

ちなみにコラーゲンは骨にも多く含まれていて骨のしなやかさを保っています。しなやかさを失った骨は折れやすくなるので骨にとっても重要な存在です。

さて、血管が脆くなるとどうなるかと言いますと、血管が破れて皮下出血内臓出血を起こしやすくなってしまうことになります。

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実際のところ、血小板減少性紫斑病や眼底出血などには血管強化薬としてビタミンCが投与されることがあります。
コラーゲンのようなセメント様物質の生成を促進することで血管壁を強化すると考えられているからです。

つまり、ビタミンCは止血能力を高める働きもあることが分かります。

ちょっとしたことですぐに出血したりアザができたりする人は、ビタミンCを積極的に摂取してみてはいかがでしょうか?