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2019年07月14日

【入浴】 「痛風」の入浴法 ~激痛時は入浴厳禁~

あの痛みはなった者にしか分からないと言われる症状のひとつ、痛風。

痛風は、尿酸が体の中に溜まり、それが高尿酸血症(血液尿酸値>7.0mg/dL)となり、その状態が続くことで関節中で尿酸が結晶化し、激痛を伴う関節炎をきたす疾患です。

ちなみに痛風と高尿酸血症は同義ではありません。
尿酸値が高い状態は、痛風だけでなく腎不全や尿路結石、さらに脳卒中や心筋梗塞など全身の病気の原因にもなるからです。

尿酸は、プリン体を食事で摂取したり、体内(肝臓)で合成されたプリン体が代謝されることで生成さますが、その一方でほぼ同じぐらいの尿酸が腎臓から排泄されるとのこと。

なので、通常は尿酸が溜まりすぎて痛風になるようなことはないようです。

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尿酸が増える原因として、「尿酸産生量の増加」と「尿酸排泄量の低下」とに分けられ、これら両者が同時に起こる場合もあるそうです。

つまり、プリン体を多く含む食品を摂り過ぎることも原因になりますが、
プリン体の摂り過ぎでなくてもプリン体の代謝によってできる尿酸の排泄がうまくいかない体質が原因となる場合もあるということ。

例えば痛風は圧倒的に男性に多い(90%以上が男性)疾患だと言われている。
これは女性ホルモン(エストロゲン)には尿酸排泄を促進作用があるからだと考えられているんです。
女性も閉経後は尿酸値が上がりやすくなるのはそのためらしい。


さて、痛風が痛いのは、関節で結晶化した尿酸を白血球がこれを異物と判断し処理しようと反応するからです。この時に起こる炎症が痛風発作です。

というわけで、痛風発作は炎症によるもの

痛風発作は1週間以内におさまります。
ただし、症状がおさまっている期間を中間期(間欠期)といい、治ったわけではなく痛風発作と中間期は繰り返されるのが特徴です。



◆痛風発作時は入浴厳禁


痛風にとって入浴はどうかと言いますと、痛風発作時は入浴は厳禁です。

経験者いわく、間違いなく激痛に苦しむそうです。

当然ですよね。炎症を起こしている状態なんですから。

捻挫や筋肉痛の時に熱い風呂に入るのは良くないのと同じですよ。
スポーツ選手をみれば分かりますよね。
とりわけプロ野球の投手は試合後に氷で肩を冷やしている姿が思い出しやすいかな。

 

話は逸れますが、よく冷湿布と温湿布の使い分けに迷われる場合がありますが、
それは炎症によるものかどうかで判断できますよ。

ぎっくり腰や捻挫、筋肉痛のような急性な炎症を伴う痛みには冷湿布。

腰痛や肩こりのような慢性的な痛みは、血液の循環が悪いことが原因であることが多いので、血行を良くするために温湿布。

というわけで、炎症部は温めてはいけないんです。


痛風発作時はぬるめのシャワーで我慢しましょうね。



◆中間期は入浴した方がよい


ただし、無症状である中間期(間欠期)はむしろ入浴した方が良いと考えられます。

入浴により血管が広がり血行が良くなり、利尿作用をもたらすからです。

ですが、同時に水分補給もしっかり行う必要があります。

水分をたくさん摂って、尿酸の排泄を促すイメージです。

水分を補給せずにただ入浴すると、発汗によっても水分は失われますから気をつけて下さい。

これでは体内の血液量が減るので、相対的に血液に含まれる尿酸の量は増えますから(尿酸値の上昇)

ということで、入浴の前も後もしっかり水分補給して下さい。

十分な水分摂取は痛風だけでなく尿路結石の予防にもなります



あ、そうそう。利尿作用があるからといってアルコール飲料の飲み過ぎはダメですよ。

アルコールは、プリン体を含まない酒でも体内のプリン体分解を促進して尿酸生成を促進し、また腎臓からの排泄を妨げるので高尿酸血症の人には逆効果です。


『【健康】 プリン体ゼロのビールって意味あるの?』 参照



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