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2019年07月31日

【入浴】 「坐骨神経痛」の入浴法 ~冷えと血流の改善を優先する~

温泉に行くと効能に「神経痛」と記されているのを目にしたことはありませんか?

神経痛といえば温泉が有効だというイメージがあるかと思いますが、
それにはちゃんとワケがあるんです。

神経痛のなかでも多いのが「坐骨神経痛」

ちなみに坐骨神経痛は病名ではなく症状です。

坐骨神経とは、腰からお尻、太ももの裏を通って 足の指先にまで伸びている神経です。

この坐骨神経が圧迫されることで、お尻から脚にかけて痛みやしびれが出る症状です。

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骨神経痛の原因で若い人に多いのは「腰椎椎間板ヘルニア」

高齢者になってくると「腰部脊柱管狭窄症」が多く、また変形性腰椎症帯状疱疹などが原因で坐骨神経痛が起きる事もあります。

坐骨神経痛の治療は対症療法がメインとなっています。
坐骨神経痛は病気ではなく症状ですから、病気の原因そのものを取り除くのではなく、痛みやしびれを緩和する治療が行われるんです。

冷えと血流の悪さが原因で痛みを感じることが多いそうなので、冷えの改善血行促進が基本的なケアとなります。

それで温泉が有効な手段になるのでしょうね。

温泉に入ることで血流が良くなり、痛みを感じる部位へ酸素や栄養素が運ばれますし、筋肉や関節をほぐすことにもなります。

ところで、坐骨神経痛は泉質を選びません。
冷えと血流の改善が目的なので、どの温泉でも効能に「神経痛」があるのはそのためです。

そういうワケですから、家庭の入浴でも同様な期待ができます。


1.40℃前後 15~20分

神経痛には身体を温める(特に患部)必要があるので、40℃前後でしっかり15~20分

最初はぬるめの湯に浸かり、徐々に温かくすると刺激が少なくて済みます。


2.湯船用の腰掛を使用する

神経痛の原因が腰椎椎間板ヘルニアによる場合は、前かがみになると痛みが出ます。

浴槽で体育座りになると痛みが強く出るような場合には、湯船用の腰掛を使用して姿勢を正しながら入浴してみてはいかがでしょうか。


3.浴槽に塩を入れる

温泉の泉質はどれでも坐骨神経痛には有効ですが、温まることを優先するのであれば炭酸泉食塩泉がおすすめでしょう。

家庭の風呂では、塩をひとつまみ浴槽に入れれば塩湯になり、入浴後も体温が下がりにくいという効果が得られますよ。

ついでにストレッチで筋肉や関節をほぐすとより効果が期待できます。


なお、当センターの漢方「励明薬湯」も神経痛にはおすすめです。

血行促進の当帰(トウキ)、冷え改善の茴香(ウイキョウ)、鎮痛効果の芍薬(シャクヤク)などが含まれていますから、ぜひお越しの際にはお試しください。


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