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【入浴】 「痔」の入浴法 ~便秘対策とほぼ同じ~

日本人の3人に1人は経験されているのではないかと思われる「痔」

痔とは肛門周辺の静脈がうっ血して、お尻のあたりにできる病気。

痔核(いぼ痔)」「裂肛(切れ痔)」「痔ろう」の3種類あります。

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痔核(いぼ痔)には肛門の内側にできる内痔核と、肛門の外側にできる外痔核に分けられます。

内痔核は痛みはないが出血しやすく、外痔核は痛みは強いが出血は少ないといった特徴があります。

裂肛(切れ痔)は字の如く肛門の皮膚が避けてできる疾患で、主に便秘が原因です。

痔ろうは別名「あな痔」とも言い、肛門周辺に穴ができて細菌に感染した状態のことです。


痔の主な原因として便秘、下痢、排便時間の長さ、ストレス、食生活の乱れ、冷え、姿勢などがありますが、なかでも大きく影響するのが便秘冷えでしょう。


このような観点から、痔にとって入浴はとても改善の効果が期待されています。

肛門周辺の血流が悪いことが問題なわけですからね。


肛門周辺を清潔に保つことがお風呂のメリットとして考えられることも多いですが、
それならシャワーだけでも十分なわけで、やはり湯船に浸かることで血行を良くすることが望まれます。

入浴方法は便秘に対する入浴法と同じです。

『【入浴】 「便秘」の入浴法 ~お腹を温めリラックスする~』 参照



1.ぬるま湯でゆっくりと温まる


特に裂肛(切れ痔)や痔ろうといった傷の痔には、熱い湯は出血を促進してしまうかもしれないので38~40度のぬるま湯で15~20分じっくりとあったまることが有効です(半身浴なら20~30分

この方が腸周りに張り巡らされている副交感神経が刺激されてリラックス効果をもたらし、
自律神経の改善にもなるので便秘対策にもなるし冷え対策にもなりますよ。

副交感神経を刺激して自律神経が改善されることは免疫力アップにも繋がって、
それはつまり感染による痔ろうにとってはとても有効なんです。


注意が必要なのは身体を洗う時。

石鹸やボディソープで肛門をゴシゴシ洗う必要はありません。
刺激が強すぎて傷口や炎症を酷くしてしまうことも。

温かいシャワーを当てるだけも良いでしょう。


また、入浴後はしっかり患部周辺の水気を拭き取ってから下着を履くこともポイントかと。
蒸れてしまうと患部には良くありませんからね。

もちろん、この時もゴシゴシ拭くのではなくてタオルを優しく当てて拭き取る感じで。



2.肛門マッサージ


湯船に浸かりながら肛門周辺の筋肉をほぐすようにマッサージするとさらに高い効果が期待できます。

痔核(いぼ痔)の場合は、直接いぼを優しくもみほぐしても良いそうです。



なお、手術をした場合の入浴の是非は医師の指示に従って下さい。


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『症状別の入浴法』