外耳炎は、外耳道の感染症のこと。
耳の穴の入り口から鼓膜までの部位が外耳道で、外耳道の傷口から細菌(又は真菌)が感染することで炎症します。
症状としては痒み、痛み。耳の中が腫れたり、膿が出たりします。
耳鳴りの原因にもなるそうです。
外耳炎の一番の原因は耳掃除のしすぎだと言われています。
ヘアースプレーやシャンプー、ピアスなどの金属アレルギーでも炎症の原因になる場合があるようです。
症状は軽くそのうち治る場合が多いようですが、
悪化したり慢性化すると悪性外耳道炎(悪性外耳炎)になることもあるので注意が必要です。
感染が上咽頭にまで及ぶとそこに膿瘍ができて嚥下障害が起きたり、頭蓋骨に及べば髄膜炎もあり得るようですよ。
糖尿病や高齢者の方など免疫力が弱っている人は要注意ですね。
というわけで「おかしいな?」と思う場合は耳鼻科で受診してもらいましょう。
外耳炎の診断が下ったとき、入浴は気を付けなければいけません。
◆入浴場の問題リスト◆
#1 炎症のために痒みや痛みを感じる
#2 耳に水が入る
◆入浴法◆
<入浴場の問題>#1 炎症のために痒みや痛みを感じる
<入浴目標> 自律神経のバランスを整える
炎症時に熱い温度は避けて下さい。
42℃以上の熱い温度は症状を増悪させます。
38~40℃のお湯でリラックスしましょう。
中耳炎や他の症状にも言えることですが、自律神経のバランスを整えるための入浴にしましょう。
<入浴場の問題>#2 耳に水が入る
<入浴目標> 耳に水を入れない
おそらく気になるのはこれでしょう。
医師の多くは耳に水が入らないよう耳栓を付けることを勧めてくると思います。
なかには入浴自体禁止するよう指示してくるかもしれません。
しかし、中には耳栓すら必要無いとおっしゃる医師もおられるかと。
これは、きれいな水であれば問題ないからだと思われます。
ただ。きれいな水であっても、水が傷ついた耳の中に入ると、そこから菌が増殖してしまう可能性も考えられます。
そういう意味では念のため耳栓を付けた方がよろしいかと。
より耳に優しいのは綿ですが、水を浸透しやすいのが難点ではあります。
いずれにしても医師に確認されることをお勧めします。
耳栓にしろ、綿にしろ、入浴後は耳から外して下さいね。
綿棒やガーゼでやさしく水分を拭き取り、ドライヤーを使って耳の周辺をよく乾かすことが大切です。
ああ、それから・・・
外耳炎が治るまでは、耳垢掃除は必要ありません。
むしろ耳垢は細菌からの感染を防いでいると考えて下さい。
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