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2016年9月

【健康】 超簡単!血圧を下げるためにお風呂でできる8つのこと


高血圧の人にとって入浴は正しい入り方をすることで、急激な血圧上昇を避けるだけでなく血圧を下げることもできます。

高血圧の正しい入浴法とは、血圧を上げなように39℃前後のぬるめの湯に浸かることですが、
このくらいの温度であれば副交感神経が刺激され血管が拡張されるので、血圧の急上昇を抑えるばかりか下げることになります。

また血管が拡張されることで血流も改善されるので、動脈硬化の心配のある人にとってもぬるめの温度は効果があります。

加えて、血圧の急激な上昇を防ぐために脱衣場や浴室の室温をあらかじめ暖めておいたり、入浴は心臓に負担のかからない半身浴にするなどが高血圧対策となる入浴法となっています。


これだけでも高血圧には十分効果のある入浴となるのですが、ここではさらに、ただ普通に湯船に浸るだけでなく、この時間帯を利用してできる「血圧を下げると言われている8つのこと」を紹介します。

簡単なことばかりですので試してみると良いですよ。


◆深呼吸


①腹式呼吸

深呼吸をすることで血圧が下がります。・・・と言われても実感を持てない人もいるかと思います。

そんな場合は腹式呼吸を試してみましょう。

腹式呼吸とはラジオ体操のように胸を膨らませるのではなく、息を吸うときにお腹を膨らませ吐くときにへこませる呼吸法です。
胸式呼吸と比べてゆっくりで深い呼吸になります。

誰でも緊張状態や慌てている時は交感神経が優位になっていて呼吸は浅く回数も多くなっている(胸式呼吸)ことからも分かるように、ゆっくりと深く呼吸をする(腹式呼吸)ことでリラックスできて副交感神経が優位になるんですね。


◆ストレッチ

ふだんから食事に気をつかっているのに血圧が高いままの人は体の硬さが原因である可能性も考えられます。
関節や腱をほぐすと末梢血管までの血流が良くなるので、ストレッチはとても血圧に効果があります。
ただし痛みを感じる場合はそこで止めること。無理に続ける必要はありません。


②首筋のストレッチ

首筋がこわばると肩こりの原因となります。
ストレッチで肩こりを解消し、血流を改善しましょう。

まず首を右に傾けながら、左肩を下へ引っ張るようにする。この状態で10秒。
次に反対の首も同様。


③手首のストレッチ

手首のストレッチも有効です。片方の手を伸ばし、手のひらを前にしてもう片方の手で掴み手首を10秒間そらしたままにします。
そして今度は逆方向に手首をそらして10秒。
次に反対の手も同様。

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④足首のストレッチ

浴槽内で脚を伸ばして座り、片方の足をもう片方の足の上に引き寄せ、手で足首をクルクル回す。
反対の足も同様。


⑤足指のストレッチ

足の指先をグーパーします。足指を開いたり閉じたりすることで末梢血管まで血流が良くなります。


◆マッサージ


ストレッチで体がほぐれたら、仕上げでマッサージしましょう。より血行が促進されます。


⑥ふくらはぎマッサージ

ふくらはぎは「第2の心臓」と言われるくらい血行に大きく関係しています。

ふくらはぎを下から上へ擦るだけでも効果があると言われていますから、試さないわけにはいきませんよね。

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⑦血圧を下げるツボを刺激する

実は血圧を下げるツボは体のあちこちに存在します。

興味のある人は自分で調べてみると良いですよ。

代表的なのは耳のツボ「降圧帯」、後頭部の「風池」、手の「合谷」、脚の「足三里」など・・・


『【健康】 お風呂で高血圧改善!自分で押せるツボ6つ+α』 参照


⑧シャワーヘッドでマッサ―ジ

実はシャワーの水圧でもツボを刺激したり、シャワーを当てたところが局所的に温まり血行が良くなるといった効果が期待できます。

お腹にシャワーヘッドを当てて、時計回りに「の」の字を描くようにすると、腸の働きに丁度良い刺激になり便秘解消になるばかりでなく、血圧を下げる効果も期待できます(便秘は血圧を上げる要因となる)

また手足の指先にシャワーを2~3分当てるだけでも末梢血管の血流が改善されます。


関連記事

『【健康】 「高血圧」の入浴法 ~安全な入浴法と症状別の工夫~』
 

【健康】 入浴中または入浴後に「手のしびれ」を感じたときに疑うべき疾患 (後編)


手にしびれを感じる原因はたくさんありますが、入浴中や入浴後にだけ手がしびれるのは何故でしょう?

入浴によって手がしびれる理由を考えるには、入浴が体にどのような影響をもたらすかを考えてみる必要があります。

入浴による影響とは、例えば血圧が変化します。特に冬場などは脱衣場と浴室の室温の違いなどにより血圧が変化しますよね。

それからお風呂に浸かると血管が拡張されて血流が良くなります。

それに温まるともかきます。体温だって上昇しますよね。

これらの何らかの生理的な変化が手の痺れの誘因となっていると考えられます。



1.血圧の変化による原因


脱衣場と浴室の室温に差がある時や衣服を脱いだ時、さらにはいきなり熱い湯船に浸かった時などは急激に血圧が変化します。

特に血圧が急激に上がることで脳卒中の原因になる場合もありますよね。

高血圧をお持ちの方で手がしびれたのなら注意しましょう。しびれ以外に頭痛・吐き気・めまいはありませんか?


また、湯船から出ようとして急に立ち上がるとクラッと立ちくらみを起こすことがあります。

これは起立性低血圧(脳貧血)といって、血液がドッと下半身の方へ下がることで脳に酸素が不足するために起こります。

『【健康】 お風呂上がりの立ちくらみは「貧血」ではない』 参照



2.血流の変化による原因


血流が悪いと体の各細胞に酸素や栄養が行き渡りにくくなります。

これが神経細胞に対して不足することでしびれを感じている可能性は十分に考えられます。
薬剤の副作用(神経障害を起こす抗がん剤など) として手がしびれる場合も考えられます。

そもそも手のしびれの原因は神経を圧迫しているか血行不良によるものが大半。
血流障害による手のしびれであれば、通常は血流を改善することでしびれは緩和されるものです。

そのため入浴は血管が拡張され血行が促進されるのでとても効果が期待できます。

しかし、今回の件では入浴すると逆にしびれを感じるわけですから話が矛盾しています。

これは血流が改善されるためにしびれを感じているからだとも考えることもできます。

「え・・・?」 と感じるかもしれませんが、血流は悪化する過程でも改善される過程でもしびれは起きることがあるからなんです。

正座した時を思い出してもらうと理解しやすいかもしれません。
正座で足がしびれてやがて感覚が無くなり、正座から解放されたときに再びしびれを感じてから正常な状態に戻る感じです。

そういうわけで、急に血行が良くなって一時的にしびれを感じることは別に驚くことはありません。
好転反応とも言い、漢方でいうところの瞑眩作用です。
肩こりの人がお風呂に入ると血行が良くなって一時的に肩がジンジン感じることがあるのと同じです。


他に血行が良くなって手にしびれを感じる原因として、可能性は低いですが片頭痛の関連痛である「アロディニア」という症状があります。

アロディニアとは、片頭痛によって脳が過敏になることで、通常では痛みの内に入らない些細な刺激をも痛みと感じる異痛症で、手や足にピリピリとしたしびれを感じることがあるようです。
片頭痛は血管が拡張することで痛みを感じる症状なので、入浴は片頭痛にとって逆効果となりアロディニアを誘発する可能性があります。
もともとの片頭痛持ちでなければアロディニアの可能性は除外できますね。

ちなみに神経を圧迫されることによる手のしびれへの対策として、これまではぬるま湯で副交感神経を刺激して血管が拡張されることで神経細胞に栄養や酸素を行き渡らせる血流改善が常套手段でしたが、最近ではHSP入浴も注目されています。

HSP入浴とは、体温を2℃上げることでHSP(ヒートショックプロテイン)という「傷ついた細胞を修復するタンパク質」を発生させることで回復を早める入浴法です。

目安は
40℃のお湯で20分間
41℃のお湯で15分間
42℃のお湯で10分間


で体温が2℃上がると言われています。

ただし、高血圧や循環器疾患、炎症疾患のある人は控えて下さい。


『【健康】 HSP入浴法(ヒートショックプロテイン)』 参照




3.発汗による原因


発汗と手のしびれがどう関係すると思われますか?

考えられているケースとしては電解質の喪失です。
発汗により電解質が失われることで一時的にしびれを生じることがあります。

熱中症の一種で、多量の発汗時に水だけを補給し、発汗によって失われた塩分を補給しなかったために起こる「熱けいれん」も同じ原理です。
要は脱水症状によるもの。



4.体温の上昇による原因


急性の炎症系の基礎疾患がある状態で患部を温めると炎症が悪化することがあります。

また体温が上がることで手のしびれが起こるのは多発硬化症のサインである可能性も考えられます。

多発硬化症とは、神経細胞間をつないでいる軸索を包む鞘(さや)のようなもの(「髄鞘」という)が炎症により壊され、神経間の情報伝達がうまくいかず、そのせいでしびれや麻痺が起こる症状です。

多発硬化症には、しばしば体温上昇によって神経症状が悪化する徴候(ウートフ兆候という)がみられることが知られています。

もし多発硬化症だとすれば、他にサインとして他に視界のぼやけがあります。



5.その他


検査しても何も異常がない場合は自律神経の乱れが考えられます。

ストレスによるうつ病パニック障害などの精神的な問題がある場合にも手のしびれが現れる場合があります。
過換気症候群(または過呼吸)もまた精神的ストレスによって発症すると考えられています。

普通に考えれば精神的なストレスには入浴はとても効果があるので、入浴によって手がしびれるのは不思議に思うかもしれません。

過換気症候群(過呼吸)によって手がしびれるのは、体内の酸素が増え二酸化炭素が不足することで血液がアルカリ性に傾き、血中のカルシウムが低値(低カルシウム血症)になるため。

入浴が過換気症候群(過呼吸)を誘発するのは、入浴によって血管が拡張され血圧が下がるから。それにより血圧維持機能が働いて心拍数が増加するので呼吸が乱れると・・・

このように風呂に入って動悸が激しくなるようなら、過呼吸の他に不整脈パニック障害にも同様のことが言えそうです。



手のしびれといってもこれだけ考えられる要因があるわけで、「入浴」という条件付きでもいろいろな疾患が疑われます。

思い当たる疾患名をいくつも挙げましたが、少なからず他にも可能性のある疾患はあるはずです。

一時的なしびれならともかく、いや、一時的でも後に脳卒中のサインだったということもあり得ますから、気になるようでしたら医療機関を受診した方が良いでしょう。


(最終更新日:2017/07/01)


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『【健康】 入浴中または入浴後に「手のしびれ」を感じたときに疑うべき疾患 (前編)』

【健康】 入浴中または入浴後に「手のしびれ」を感じたときに疑うべき疾患 (前編)


手のしびれを感じる疾患はいろいろあります。

可能性として高いのは主に次の4つでしょう。


・脳卒中
・頸椎(けいつい)の異常
・糖尿病
・手根管症候群


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脳卒中の可能性がある場合はすぐに救急車を呼ばなければならない危険な状況ですので、まず最初に疑わなければなりません。

脳卒中とは、脳梗塞脳出血くも膜下出血のこと。
いずれも脳の障害により神経の働きも障害されしびれを感じるようになります。

脳卒中のであれば、手だけでなく半身がしびれたり、麻痺やろれつが回らないなどの症状も伴います。
また、くも膜下出血ならば激しい頭痛があることも。

手のしびれ以外にこれらの症状が何もなければ脳卒中の可能性は低くなります。


頸椎の異常であれば首の骨が変形して起こる頚椎症頚椎症性神経根症などが該当します。

首からは肩、腕、手へと神経が流れているので、首を右に傾ければ右手、左に傾ければ左手がしびれるという特徴があります。
首から伸びている神経のどこかが圧迫されているしびれです。


糖尿病の合併症として手がしびれることも多いです。

ただ、糖尿病によるものであれば手だけでなく足のしびれも感じます。


上記のいずれも該当しなければ手根管症候群の可能性が高くなります。

手根管症候群は、手首を通っている正中神経が圧迫されることでしびれを起こす症状です。
正中神経は小指には通っていないので、小指以外の4本指がしびれるのが特徴です。

また脳梗塞の場合は、親指・人差し指・中指の3本がしびれると言われ、この違いにより脳梗塞によるものか手根管症候群によるものか自分で鑑別できるようです(もちろん正確な診断は医療機関で受けて下さい)


さて。ようやく本題ですが、問題は入浴した時にだけ感じる手のしびれ。

原因が脳卒中・頸椎の異常・糖尿病・手根管症候群のいずれかであれば、入浴とは関係なくしびれを感じるはずです。


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『【健康】 入浴中または入浴後に「手のしびれ」を感じたときに疑うべき疾患 (後編)』


 

【入浴】 「緑内障」の入浴法 ~水はけを良くして眼圧を下げる~


緑内障とは眼圧が上がることで視神経が圧迫され、視野が狭くなる病気です(眼圧が正常でも発症することもある)


眼圧が上がる原因は、主に目の水分(房水)の量が増えすぎることにあります。

房水とは虹彩の裏側にある毛様体から分泌される液体のことで、房水は瞳孔を通って前眼房に流れ、排出路である隅角(ぐうかく)を通って虹彩付着部にあるシュレム管に吸収され眼球外に排出されています。

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正常な場合は房水の分泌量と排出量が一定に保たれているので眼圧が安定しているものですが、房水の出口にある隅角(ぐうかく)が塞がると眼の中の房水が過剰となり眼圧が上がります。

このように隅角が塞がることで緑内障になるタイプを「閉塞隅角緑内障」といいます。

つまりは
「房水が排出できない = 眼圧が上がる = 視神経を圧迫、傷つける = 視野が狭くなる」 というのが閉塞隅角緑内障。


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緑内障には他にも種類がありますが、いずれにしても視神経が傷つくことで発症します。

一度傷ついた視神経は元には戻らず、手遅れになると失明にもなるので、早期発見によって進行を遅らせることが肝心だといわれています。

特に急激に眼圧が上がることで発症する「急性緑内障発作」では、頭痛や吐き気、ひどい場合は冷や汗も伴い、「片頭痛かな?」と見過ごしてしまうと失明してしまう危険性の高くなりますので、すぐに眼科で処置してもらう必要があります。



◆体質別の入浴法


緑内障の治療は薬物療法やレーザー療法、手術療法がありますが、私生活においても自分でできる対処法はいくつか存在します。

なかでも入浴は緑内障にとって効果があると考えられています。

例えば緑内障の人には末梢血管の循環が悪いと言われ、冷え性の人が多いようです。
血流が悪いと視神経の細胞にも栄養が行き渡らなくなるので血流を改善することが優先されます。


『【入浴】 「冷え性」の入浴法 ~誤解だらけの冷え症対策~』 参照


また、むくみやすい人も要注意。むくみやすいということは、水はけが悪いということで漢方でいうところの「水毒」にあたります。

余分な水分を排出することで眼圧は上がりにくくなりますから、入浴による発汗作用、または浴槽浴による水圧効果などはむくみ対策として期待できます。
入浴自体に利尿作用がありますからね。それに冷え性からくるむくみもありますので、冷え性と併せて改善しましょう。


『【入浴】 「脚のむくみ」の入浴法 ~炭酸泉が効果あり~』 参照


さらに高血圧も緑内障の危険因子と考えられています。

高血圧と眼圧に直接的な関係は認められてはいませんが、緑内障患者には高血圧を持っている人が多いという報告があります。

なぜ高血圧との関係が医学的に説明されていないのに緑内障になるのかといえば、これは交感神経と関係しているとも考えられます。

例えば自律神経の交感神経が優位になると血管は収縮します。そのため血圧は上がります。
いつも緊張やストレスにさらされている人は交感神経が優位になりやすく、結果として高血圧になりやすい。

また、交感神経が優位な場合、瞳孔は散大になりがちです(逆に副交感神経が優位だと瞳孔は縮小する)

実はここが問題で、瞳孔が大きく開くということは、虹彩筋は縮んで短く太くなっている状態です。

この太くなることが隅角の隙間を狭くする要因となるわけです。もともと狭隅角の人は塞がってしまうことも。

これにより眼圧が上がって緑内障になる・・・というわけです。

高血圧だから緑内障になるというよりも、ストレスによる自律神経の乱れが高血圧や緑内障を引き起こしているとも考えられるんですね。

そういう意味でもリラックス効果のある入浴は有効です。

リラックスすると副交感神経が優位になり、ストレスが解消され、眼圧を下げることになります。
また副交感神経優位によって血管は拡張されますので、血流も改善され視神経にも酸素や栄養が行き渡ります。


『【入浴】 「高血圧」の入浴法 ~安全な入浴法と症状別の工夫~』 参照


加えて低血圧もまた緑内障の危険因子となります。

血圧が低過ぎることも血流が悪くなる原因となりますので、血圧は高すぎても低すぎても緑内障にはよくありません。



◆入浴時に意識すること


上記のように、低血圧の場合を除くいずれの危険因子を持つ体質の場合でも、基本は38~40℃のぬるま湯でなければなりません。

副交感神経が優位になるような入浴によって、冷え性やむくみ、高血圧などが緑内障の要因になることを防ぐためです。

湯船に浸かるときは、のんびりリラックスすることを心がけましょう。

入浴剤には血行促進効果の高い炭酸ガス系がお勧めです。
生薬入り薬用剤ならば、これまた血行促進作用のあるトウキやセンキュウなどが配合されたものがお勧めです。

また、湯船に浸かりながら目の周りをマッサージすると効果があるかもしれません。
なぜなら目の周りには「攅竹(さんちく)」「 晴明(せいめい)」「太陽(たいよう)」といった眼圧を下げるツボがあるからです。


なお、注意すべき点があるとすれば、シャワー時は長い時間頭を下に向けて洗髪しないこと
長時間下を向いていると眼圧が上がりやすいからです。


このようなわけで、入浴は緑内障にとって効果があると考えられます。

ただし手術療法を受けた場合は、術後数日間は入浴も洗顔も禁止されていますので医師の指示に従ってください。



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『症状別の入浴法』



 

【健康】 「吐き気」と「冷や汗」が出る時はまず「心筋梗塞」を疑え!!


どうもSHIBAです。

先日、あるテレビ番組で紹介されていましたが、救急医療の現場では「吐き気」「冷や汗」を訴えてくる患者には、まず心筋梗塞かどうかを鑑別するところから始めると言っていました。

一刻を争うような対応が求められる場合があるので、診断の際には命にかかわる病気から鑑別し、その病気特有の症状があるかどうかを調べて、該当しなければ除外し、そうやって絞り込んで病名を特定していくそうです。


吐き気をもよおす原因は脳や腸に異常がある場合に多いものですが、一番怖いのは心臓に異常がある場合。
その代表的な疾患が「心筋梗塞」です。

心筋梗塞は心臓の冠動脈が詰まり、その先の血管が壊死してしまう疾患です。

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心筋梗塞といえば胸が痛むイメージが強いものですが、必ずしも胸が痛みを感じるというわけではありません。いわゆる無痛性の心筋梗塞で、高齢者や糖尿病患者に多いようです。

しかし、胸は痛くなくても吐き気を感じることがあり、これは胃に近い心臓の下側の血管が詰まることで胃が重く感じるようです。

心筋梗塞かどうかは心電図によって判別できるので、気になるようでしたらすぐに医療機関で調べてもらいましょう。


参考までに「吐き気」を感じる症状で疑われる病名は調べたところ以下のようなものがありました。


「吐き気」を伴う主な病名

【 頭部 】
髄膜炎・脳腫瘍・片頭痛・内耳の異常・メニエール病・緑内障・副鼻腔炎

【 腹部 】
消化器の異常・胃炎・胃腸炎・腸閉塞・つわり・腹部大動脈瘤

【 全身性 】
ストレス心因性・糖尿病性ケトアシドーシス・電解質異常・中毒・感染症・高カルシウム血症




心筋梗塞と区別するポイントとしては、頭部の疾患であれば頭痛めまいを伴うことが多く、腹部の疾患では下痢(つわりの場合は便秘も)を伴う場合が多いようです。

ということは、頭痛やめまいを伴う場合は頭部の異常。下痢や便秘を伴う場合は腹部の異常である可能性が高いということになります。

腹部大動脈瘤に限っては心筋梗塞との違いを区別するのは難しいですよね。また心筋梗塞は腹部大動脈瘤の合併症である場合もあるので、いずれにしても放っておいてはいけません。


さて。

「吐き気」だけでなく「冷や汗」も同時に伴う場合、心筋梗塞以外では主に次の疾患が疑われます。


「吐き気」と「冷や汗」を同時に伴う主な病名

【 頭部 】
くも膜下出血・乗り物酔い・熱中症

【 腹部 】 
尿管結石・過敏性腸症候群・虫垂炎(盲腸)

【全身性】
貧血



この場合も、頭痛やめまいを伴えば頭部の異常であり、心筋梗塞と区別できます。

尿管結石の場合は、性器や太ももにも痛みを感じたり血尿が認められることがあるそうです。

下痢や便秘を伴えば過敏性腸症候群。

そして虫垂炎の場合は、発熱を伴うとのこと。

貧血の場合は、貧血にもいろいろあるのでここでは割愛します。


他には「吐き気」と「冷や汗」が同時にみられる症状として「不整脈」があります。

急性の心筋梗塞には「心室細動(しんしつさいどう)」という不整脈を引き起こすことがあり、不整脈が心筋梗塞のサインとなる場合もあるとのこと。


このように「吐き気」にはいろいろな病気が考えられるので慌てる必要はありませんが、「冷や汗」を伴う場合は、冷や汗は体が悲鳴を上げている証拠でもあるので、まずは心筋梗塞かどうかを疑ってみる必要がありそうです。

まずは医療機関へ足を運びましょう。


(最終更新日:2018/07/09)
 

(SHIBA)

相模原の障害者殺傷事件で感じたこと


どうもSHIBAです。

相模原障害者殺傷事件で浮き彫りになった問題から僕が気になったのは

●措置入院の対応
●警察の対応


の2点。


措置入院の対応


自傷・他害のおそれがある人を本人・家族の同意なしに強制入院させることができることを「措置入院」と言いますが、
措置入院から退院後に犯行が行われている事件が起こると当然の如く問題視されるのが「指定医の対応に問題はなかったか?」 または「措置入院の退院の判断に間違いはなかったか?」です。

指定医の対応については、入院中の検査で大麻の陽性反応があったにもかかわらず、この事実が警察や施設に連絡されていなかったことが後に発覚して問題視されていますが、このような問題は今後改善していくことはいくらでもできるでしょう。

気がかりなのは退院時期の判断の是非です。

退院の時期を誤ったのではないかという意見もありますが、退院後に事件を起こしているから問題となっているのであって、これは結果論でしかありません。

措置入院に必要以上の強制力を持たせると人権問題にもなりますし、 結局は担当医の判断に任せるしかない、とても難しい問題です。


懸念されるのは、一部の障がい者による事件によって、障がい者に対する世間からの印象が悪くなってしまうことです。

ますます障がい者にとって自立は困難なものとなり、社会が窮屈なものになりかねません。

一部の過激主義者によるテロ事件によってイスラム教徒全体が迷惑している問題と似ています。



警察の対応


警察はしばしば「事件は未然に防ぐことができなかったのか?」とその対応に疑問を持たれることがあります。

「事前に不安材料となる情報を入手しておきながらなぜ有効な手を打たなかったのか?」と・・・

ストーカーまがいの事件についても同じようなことがよく言われます。
「被害者から事前に相談を受けていながらもなぜ事件を防ぐことができなかったのか?」と・・・


しかしこの疑問。少し見当違いなのではないでしょうか。

警察の肩を持つわけではありませんが、警察の役目は本来、起きた事故・事件に対して対応するものであり、
一々まだ起きていない個人間のトラブルには立ち入らないものです。

この原則を民事不介入といって、刑事事件が起きてはじめて警察の役目が発動します。


個人的な相談や警備は警察の役目ではありません。そのために警備保障(ガードマン)会社が存在します。

警察のような権力を持っているわけではありませんが、個人的な相談に応じてくれたり身を守るための警備行動を依頼することもできます。

ではなぜ、一般的に警備保障会社ではなく警察を頼ってしまうのか?

それは警備保障会社は民間事業なので有料だからです。
だから何でもかんでも警察に相談してしまう。

しかし少し考えれば分りそうなものですが、「あの人が怖い」「あの人の行動が怪しい」などの声を一々警察が対応していたら人手も時間も足りるはずがありません。せいぜいできるのは相談に対するアドバイスぐらいの程度でしょう。


逆に行き過ぎた介入(例えば強制捜査)を行えば、今度は「権力の乱用だ」とか「プライバシーの侵害だ」とか言われるのではないでしょうか。

もっとも、警察は警察で「民事不介入の原則」を盾に言い訳して全く協力してくれないといのも困りますけどね。

また、今回の相模原障害者殺傷事件については、警察は事前に容疑者から事件を予告する手紙を受け取っていながらその詳細を障害者施設に伝えていなかったようですが、情報の提供ぐらいはするべきだったと思います。民事的な問題でもない。


もっと警備保障会社の活躍が普及すれば料金も安くなり頼みやすくなるんですけどね。


(SHIBA)

 

【健康】 入浴に「認知症」予防の効果があるかもしれない3つの理由


毎日お風呂に入りたくなるお話を一つ・・・

入浴には清潔を保つ、疲労を回復する、ストレスを解消する、温まるなど様々な効果がありますが、
認知症の予防効果もあると聞いたら積極的にお風呂に入りたくなりませんか?

医学的に証明されているわけではありませんので、あくまでも可能性の話ですが、
それでも入浴には認知症の予防に一役買いそうな根拠が存在します。

そもそも、浴槽に浸かるという入浴習慣は欧米では一般的ではないので、入浴における認知症予防の可能性への関心度は低く、海外ではあまり研究されていないように思います。
今後、入浴と認知症の関係が明らかになるのではないかと期待しています。


さて。

入浴が認知症の予防に効果があるかもしれないその理由ですが、大きく3つ考えられます。

1.脳の血流が促進される
2.アセチルコリンが分泌される
3.身だしなみへの意識向上


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1.脳への血流が促進される


入浴による血行促進によって脳への血流が良くなります。

全身の細胞に栄養や酸素は血管を通じて運ばれますので、脳の細胞を健康を保つには血行促進が欠かせません。

脳の機能が低下している部分は、脳の血流が低下していることが認められており、認知症と血流の関係は重要な要素となります。

また、入浴と睡眠はセットで考えられることが多く、入浴によってリラックスすると副交感神経が優位となり血管が拡張して血行促進しますが、その状態で入眠しますと質の高い睡眠が得られます。

質の高い睡眠とは睡眠中の血流が良い状態で、全身の細胞のダメージを修復したり、脳内に蓄積された認知症の原因物質アミロイドβもスムーズに排出します。

逆に睡眠不足の状態だと、アミロイドβの量を増やしてしまいアルツハイマー病の原因となるので、しっかりと入浴から睡眠へと繋げる習慣を身に付けたいものです。



2.アセチルコリンが分泌される


アセチルコリンとは神経伝達物質のひとつで、脳内のアセチルコリンの量が不足すると神経間の伝達が悪くなり脳の機能が低下すると考えられています。

実際、アルツハイマー型認知症患者においてはアセチルコリン濃度の減少が確認されています。

そのため、アセチルコリンの量を増やせばアルツハイマー型認知症を予防できるのでは?と考えることができます。

しかし食事によってアセチルコリンを作る物質を摂取することもできるのですが、補給によってアセチルコリンを増やしてもすぐに分解されてしまうため、アセチルコリンの量を増やすよりも活性化させることの方が効果があると考えられます。

治療としてはアセチルコリンを分解する酵素の働きを阻害する薬が使用されています。
アセチルコリンを補給しても分解されてしまっては意味がないので、分解酵素を阻害して結果として量を増やそうというわけです。


また、アルツハイマー型認知症患者においてはアセチルコリンの分泌が低下していると考えられています。

アルツハイマー型認知症患者の脳内のアセチルコリン濃度が低いのは、アセチルコリンの量が少ないのではなくて分泌量が不足しているためにすぐ分解されてしまい、結果として濃度が減少していると考えることができます。

つまり、アセチルコリンは量を増やしても分泌量が少ない場合は簡単に分解酵素によって分解されてしまうと・・・


このようなことから、アセチルコリンの分泌を活性化させることが脳の機能低下を予防したり遅らせたりする方法だと考えることができます。


さて、そのアセチルコリンの分泌が活性化されるのは、言うまでもなく副交感神経が優位なとき。

そういうわけでここでも入浴時や睡眠時が該当します。

お風呂に入ってリラックスすることは、アセチルコリンの分泌を促し、脳機能を維持することでもあるとすれば、入浴に対する見方も変わりそうですね。



3.身だしなみへの意識向上


認知症患者の特徴として、入浴拒否があります。

お風呂に入るのを嫌がってしばしば介護者を困らせます。

これは、入浴や着替えをしなくても平気でいたりする身だしなみへの無関心が原因です。

認知症になると日常の活動や身の回りのことに興味をなくしてしまったりします。

そのため風呂に入って清潔を保たなければならないという気持ちがなく、風呂に入らなくても着替えをしなくても平気になってしまうんですね。


逆に言えば、ふだんから入浴同様、髪型や服装、メイクなどに気を使うことも意識すれば自己身辺への無関心化を防ぐことになりそうです。

「少しくらい汗をかいていても風呂に入らなくたって平気だわい」なんて思っていると脳機能低下の進行が早くなるかもしれませんよ。

 

【入浴】 「夏バテ」の入浴法 ~防止法と解消法は違う~


夏バテといえば猛暑の時期に多そうなイメージがありますが、そんなことはありません。

暑くなり始めや残暑の時期にもなりやすい症状です。

猛暑に多いのは熱中症で、これは暑さによるものですが、夏バテは病名ではなく体調不良を示す表現です。

熱中症と夏バテは違いますからね。


『【健康】 夏バテは夏だけのものではない ~夏バテと熱中症の違い~』 参照


外の暑さと室内の冷房の温度差により体内の体温調節機能が乱れたり、夏の疲れが出てきたりすることで、体がだるくなったり食欲不振になったりするのが夏バテです。




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こんな夏バテを起こした時には、入浴はとても効果があります。

巷では、「夏バテには38~40℃のお湯に20~30分浸かってしっかり汗をかこう」というのが定説になっていますが、気をつけなければならないのは、「夏バテ防止」と「夏バテ解消」の入浴法は違うということ。

夏バテというのは本来汗をかくべき時に冷房に頼り過ぎるあまり、体温調節機能が低下してしまって体調がおかしくなる症状ですから、入浴でしっかり発汗して体温調節機能を働かせてやることはとても有効です。

しかし、すでに夏バテになってしまっている状態ではガッツリ発汗するよりも、血行促進に主眼を置かなければなりません。



◆「夏バテ防止」の入浴法


発汗機能を働かせることが重要です。

ヒトの体温調節中枢は脳内の視床下部にあり、そこから自律神経を介して全身の汗腺に発汗作用をもたらしますので、自律神経が乱れていると上手く発汗作用が機能しません。

そこで汗腺機能を鍛えることで自律神経のバランスを整え、夏バテを予防することが期待ができます。


夏バテを防止するための入浴の温度と時間は以下の2通りがございます。

① 38~40℃のぬるめのお湯で20~30分

② 41~42℃の熱めのお湯で15~20分



一般的には①のようなぬるめのお湯でじっくりと汗をかくことが夏バテ防止の入浴法とされていますが、実は②の熱めのお湯でサッと汗をかくことも同様の結果が得られます。

というのは、あまり知られていませんが汗腺は交感神経の支配を受けているからです(副交感神経の支配は受けていない)

緊張している時に手に汗握るのもそうですが、発汗は交感神経が優位な場合に起きるんです。

一般的に①のぬるま湯が推奨されるのは交感神経を刺激しないことを狙ってのことだと思われますが、直接交感神経を刺激しない38~40℃のお湯でも、長い時間浸かっていれば体が温まって体温が上がり、どのみち体温調節中枢が交感神経を刺激して発汗を促すので結果的に同じことなんです。

また、38~39℃では見込めませんが、

40℃のお湯で20分間
41℃のお湯で15分間
42℃のお湯で10分間


の入浴で体温が2℃上がり、HSP(ヒートショックプロテイン)が産生されると言われています。

HSPとは傷ついた細胞を修復するタンパク質で、ストレスを受けると産生され、免疫力も高まると考えられています。
熱がストレスとなりHSPが産生されるというわけです。

HSPは細胞レベルで疲労を回復してくれるありがたいタンパク質なんですよ。
疲れを溜め込んで夏バテになってしまう前に、時々HSP入浴法を試してみてはいかがでしょうか。


【HSP入浴法】

  1.入浴前に水分補給をしておく
  2.浴槽に浸かって体温を2℃上げる
体温を2℃上げるとHSPは産生される
     時間の目安は
     40℃のお湯で20分間
     41℃のお湯で15分間
     42℃のお湯で10分間

     ※炭酸系の入浴剤を使用すれば時間は短縮できる
  3.入浴後は10~15分間は保温に努める
(体を冷やさないこと)

  効果のピークは2日後といわれているので3~4日に1回の入浴で十分。



『【入浴】 HSP入浴法(ヒートショックプロテイン入浴法)』 参照


高ぶった交感神経によって自律神経の乱れが気になる人は、その後に、37~39℃の微温浴で半身浴をすると良いでしょう。
高温浴で優位になった交感神経を副交感神経に切り替えることが目的です。



◆「夏バテ解消」の入浴法


すでに夏バテを起こしている場合。これは自律神経のバランスが乱れていたり体力が低下して食欲がない状態です。

こうなると41℃以上のお湯は逆効果。ただでさえ自律神経が乱れているところに、さらに交感神経を刺激することになります。

また、HSP入浴法も体力のない時に行うと刺激が強すぎる可能性があります。

よって38~40℃の半身浴で15~20分が目安。

いくらぬるい温度でも、それ以上の長時間の入浴は逆に疲労を招きます。


そのため「夏バテ防止」の入浴法のように交感神経を刺激して発汗を促すことよりも、体の各組織に酸素と栄養を行き渡らせ回復に努める入浴法でなければなりません。

よって血行を促進することに主眼を置きます。


また、食欲が低下しているときは胃腸が弱っている状態です。
お腹をしっかり温め、消化器官の血行を促進させましょう。

そのため半身浴でも効果は得られます。

ぬるめの温度は副交感神経を優位にして血管を拡張させますので、結果として血流が改善され全身の組織に酸素や栄養が行き渡ります(交感神経優位は胃腸の働きを抑制し、副交感神経優位は胃腸の働きを促進します)

このように、胃腸が弱っている状態では副交感神経を優位にするぬるめのお湯でなければなりません。

それにより免疫力(免疫細胞の多くは腸に宿っている)も向上し、夏風邪をひきにくい身体になります。


ちなみに食欲低下に効果のある漢方薬は、弱った胃腸の機能を高める「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」が知られています。

さらに発汗過多により脱水気味になると、補中益気湯から気を巡らせて体を温め発汗を促すような生薬を外し、代わりに水分の保持や火照りを抑える生薬を配合した「清暑益気湯(せいしょえっきとう)」が効果的だと言われています。

そのため清暑益気湯は補中益気湯の夏バージョンと言われることもあります。


この漢方薬の考え方と、夏バテに対する入浴法へのアプローチは似ている部分が多いですね。



◆夏バテに効果のある入浴剤


「炭酸ガス系」

よくあるシュワシュワ泡の出る入浴剤ね。
お湯の中で炭酸ガスを発生させますが、効果を発揮するのはガスを出し切った後。
お湯に溶けた炭酸ガスが皮膚から血管へと浸透し、直接血管に働きかけ血管を拡張させます。
血行促進には最適な入浴剤です。

「薬用植物系」

俗に言う薬湯。
トウキ、センキュウ、ウイキョウ、チンピなど血行促進効果のある生薬が配合されたものをお選び下さい。


関連記事

『症状別の入浴法』



 

【健康】 コーヒーの健康効果が近年続々報告あり。どこまで信用できる?


毎日コーヒーを愛飲しています、どうもSHIBAです。

近年よく目にするのは「コーヒーは○○に効果あり!」といった研究報告が続々増えているということ。

コーヒーは嗜好食品であり、かつては体に良い飲み物としてはあまり考えられていなかったように思います。

それが、最近ではやたらと健康に良いイメージをもたらすような記事が増えてきているので、コーヒーに対する常識が変わりつつあります。

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メリット


ちょっと自分で調べてみると分かりますが、現在ではコーヒーに様々な効果があることが知られています。

なかでもコーヒーが持つ健康に作用する主な物質はカフェインポリフェノールでしょう。


カフェインには脳を活性化する作用利尿作用があります。

カフェインは中枢神経に働いて覚醒作用、興奮作用をもたらします。

眠気覚ましにコーヒーを飲むのはこのカフェイン効果を期待してのもので、集中力や記憶力をUPさせるとして、最近では認知症予防に効果があるのではないかと注目されているほどです。

また、カフェインには血管を収縮させる作用もあり、脳の血管が拡張することが原因と考えられている片頭痛を緩和させる働きがあると考えられています。

利尿作用においては、むくみの解消二日酔いに対して効果があるといわれています。


ポリフェノールには抗酸化作用があります。

そのため動脈硬化やがんの予防に働きます。

特に乳がんにおいては、乳がん患者約1,000人を対象に、コーヒーの摂取量と生存率の関係を調べた結果、毎日コーヒー2~5杯以上を摂取する乳がん患者では、がん細胞の増殖が抑制されたことが分かったという海外の研究報告が最近ありました。

この薬理作用は解明されていませんが、コーヒーの成分が何らかの作用をもたらしていると考えられています。

かつてはコーヒーには発がん性物質が含まれているのではないかという疑惑があったものですが、これまでにそのような事実が認められたことはありませんし、今では逆に抗酸化作用によるがん予防の効果の方が期待されています。



デメリット


なんだか良いこと尽くしのようにみえるコーヒーですが、では1日何杯も飲んでも構わないのでしょうか?

実はそうとも言えなさそうです。

覚醒作用があるということは過剰摂取すると当然不眠を招くことにもなりますし、精神状態が不安定の人にはコーヒーは逆効果に働く可能性があります。

利尿作用においては、過剰に働けば脱水症状の原因にもなりますし、尿と共にカルシウムが流れ出すことで骨粗しょう症の原因にもなる恐れがあります。

また、コーヒーに含まれるタンニンには鉄分の吸収を阻害してしまうことがあり、妊娠中や授乳中の女性や貧血気味の人には好ましくない影響があります。



1日何杯飲めばいい?


ではコーヒーは1日に何杯飲むのが良いのでしょうか。

メリットだけを考えれば5杯ぐらい飲んでも良いのでしょうが、デメリットのことを考えるとそうもいきません。

一応アメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)では、1日4杯ぐらいまでとされています。


でも実際は個人差もあるでしょうし、時と場合によっても違ってくるでしょうから、あくまで目安として考えるべきでしょうね。