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日本人が誇るべき大和言葉

ひだまりで昼寝すると気持ち良さげな季節となりました、どうもSHIBAです。

この「ひだまり」という日本語がなんとも心地いいですね。

「おだまり」だと全然印象変わるんですが (^▽^;)


この「ひだまり」という言葉は「陽だまり」とも表現されますが、元々は「日溜まり」から来ていて、
「日当たりがよくて暖かい場所」という意味です(goo辞書より)

日が溜まる様子なんて見えるものではありませんが、
そう比喩的表現をするところに感受性豊かな日本語らしい美しさを感じます。


そんな日本語の美しさを見直すきっかけを与えてくれる書籍があります。

yamatokotoba.png

http://urx.nu/iNi1
amazon:日本の大和言葉を美しく話す―こころが通じる和の表現(高橋こうじ著)


大和言葉とは日本固有の言葉のこと。

例えば最近当たり前のように使われている「チョー(超)」という言葉。
とても便利な言葉ですが、同じ言葉ばかり使い回していると、しつこくて語彙力が貧相になってしまいます。

そこで「チョー(超)」の代わりに、「このうえなく」「いたく」「こよなく」という大和言葉を使えば豊かで美しい表現になると著者は言います。

「チョーおいしい」ではなく、「このうえなくおいしい」


日本語は「漢語」と「外来語」、そして「大和言葉」の大きく3つに分けられます。

大和言葉「始める」の漢語は「開始」、外来語は「スタート」といったように。


この本のなかにはいくつも美しい大和言葉が紹介されていて、
なかなか味わい深いものも・・・

二つばかり紹介しますね。


【折り合う】

漢語だと「妥協する」になりますが、「妥協」には「仕方がないから降りてやった」というようなネガティブなイメージがありますよね。

一方、「折り合う」の「折り」には「相手のために努力する」という意味があるらしい。
「骨を折る」とは単に「骨折する」という意味だけでなく「相手のために努力する」という意味がありますよね。
そして「合う」の主語は「お互い」であるということ。

なので「折り合う」とは「理想の形のためにお互い譲り合って解決方法を見出す」というポジティブなイメージになります。

自分の意見ばかりを主張しない思慮深い日本人ならではの表現ではないでしょうか。



【胸に迫る】

漢語だと「感動した」になりますが、あまりに普通過ぎて気持ちを伝えるには軽い印象があります。

ひと口に感動するといっても、状況によって感情は違います。
そこで・・・
グッと来たなら「胸に迫る」、ずしんと来たなら「胸を打つ」、じわじわ来るものがあるなら「胸に染みる」と使い分けると豊かな表現になります。

余談ですが「胸を撫で下ろす」は漢語の「安心する」と同じ意ですが、
胸に手を当てて安堵している情景が目に浮かぶ表現ではないでしょうか。



このように、日本人ならではの繊細な心情を表現する大和言葉を、僕らは誇りに思うべきかもしれません。

僕もこれからはこのチョー綺麗な大和言葉を多用したいと思いました。

(「陽だまり」よりも「木漏れ日」の方が好き SHIBA)