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アラピア健康ブログ

【入浴】 「膀胱炎」の入浴法 ~水分をしっかり摂る~

女性に多い病気のひとつ、膀胱炎

膀胱炎とは、簡単にいえば細菌が膀胱に感染して炎症を起こす尿路感染症のこと。

膀胱炎の原因になる細菌は様々で、腸球菌・ブドウ球菌・セラチア菌・プロテウス・肺炎桿菌などもありますが、ほとんどが大腸菌で、全体の80%を占めると言われます。

この大腸菌が、患者本人の肛門から尿道に侵入することで膀胱炎に発展します。

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男性に比べて女性に多いのは、肛門が尿道口に近いことと、尿道口と膀胱の距離が短いこと(男性の尿道の長さは女性の3~6倍ある)という理由があるからだと考えられています。

尿道の中は通常は無菌の状態で、細菌が侵入しても健康な人は免疫の働きによって増殖は抑えられます。

また排尿をすることでも細菌を流し出すことができるので、簡単には膀胱炎にはなりません。

風邪をひいたり、疲れていたり、睡眠不足などで免疫力が低下していると膀胱炎になりやすいとされていますので、体調に左右される疾患でもあります。

また、膀胱に細菌の存在が認められない非感染の膀胱炎(間質性膀胱炎)というのもありますが、これは原因が解明されていませんのでここでは割愛します(非感染の炎症は自己免疫疾患であることが多いらしい)

膀胱炎の症状としては、頻尿、残尿感、排尿痛、下腹部痛、血尿、尿の白濁などがあります。


さて。膀胱炎とお風呂の関係ですが、おそらく一番関心が高いのは「入浴しても良いのか?」ということではないでしょうか。

膀胱炎は尿道口から細菌が侵入して感染することですから、湯船に浸かることで感染を許すのではないかという不安があるかもしれません。

しかし、結論からいえば問題はありません。

患者本人の常在菌(大腸菌など)が尿道に入ることが膀胱炎の基本的な原因ですから、
排便をしても風呂には入らないという日が何日も続けば逆に感染を許すことになりかねません。

というか、すでに感染しているのが膀胱炎なんですけどね。

 

◆入浴上の問題リスト◆


#1 感染のため排尿障害(頻尿、排尿痛など)が起こっている
#2 回復や予防の行動が取れていない

 
膀胱炎になるときは免疫機能が低下している可能性があります。
まずは免疫力を高めること。そして尿をしっかり出して適切な水分摂取を心がけましょう。



◆入浴法◆


<入浴上の問題>#1 感染のため排尿障害(頻尿、尿失禁など)が起こっている
 
<入浴目標> 免疫機能を高める


膀胱炎への対策としては「膀胱に細菌を入れない、増やさないこと」「免疫力を上げること」

「体温が1℃下がると免疫力は30%低下する」というのはもう常識かもしれません。

血行を良くする、身体を温めることは免疫力を高めることでもあります。

しかし、だからといって少なくとも42℃以上になると交感神経が刺激されて逆効果になります。

免疫力を上げる温度は副交感神経を刺激する39℃前後がベスト。



<入浴上の問題>#2 回復や予防の行動が取れていない

<入浴目標> 適切な水分摂取と排尿のサイクルを円滑にする


膀胱炎の看護問題としてよくあるのは、患者が排尿を抑制するために水分摂取を抑制してしまうことが挙げられます。
水分を控えることによる脱水は感染を悪化させるので注意しましょう。

膀胱の中に細菌が入ってしまっているのが膀胱炎ですから、
これ以上増やさない、あるいは減らそうとするならば水分をしっかり摂って尿をたくさん出すことです。

「おしっこを我慢すると膀胱炎になるよ」と言われたことがありませんか?

我慢すること自体が膀胱炎の原因になることはありませんが、我慢を続けていると膀胱の中で細菌の繁殖を許すことにもなりますから、結果的には理にかなっているんですよね。

体内の水分が排泄される量は、1日で2.5Lだとすると、そのうち尿や便として排泄される水分は1.5Lを占めています。

残りは呼気や汗などによるものなので、入浴で汗をいっぱい掻きすぎると、その分だけ尿への水分量が減ることになるとも考えられます

そういう意味からも入浴の温度と時間はほどほどしておいた方が良いと思われます。

入浴前後の水分摂取はしっかりと行いましょう。



◆おすすめのアロマバス◆


膀胱炎に良いとされている精油は意外と多いです。

なかでも殺菌作用や利尿作用のあるものが多く、ティートゥリーサンダルウッドゼラニウムあたりが代表的な精油になるかと思います。

ティートゥリーは優れた殺菌・抗菌作用を持っていますが、膀胱においても作用するのかどうかが個人的には疑問があります。
殺菌に関しては精油に頼らずとも医師から抗生物質など処方されるはずで、むしろ精油には胃腸の不調、下痢など抗生物質の副作用を防止するために用いたいものです。
ただし、「ティトゥリーは膀胱炎に効果があった」という声はよくみかけますし、膀胱炎になりやすい体質の人にとっては予防するという意味で利用できそうです。

サンダルウッドも膀胱炎に効果があると言われていて、具体的にどう働くのかは不明ですが、抗炎症・うっ滞除去・利尿作用があるので確かに期待できそうです。下痢の改善にも効果があるので、サンダルウッドをファーストチョイスにするのもありだと思われます。

●サンダルウッド
ソフトでウッディな香り。ベースノートなのでアロマバスで使用すると風呂上りもずっと香りが残ります。

●ゼラニウム
バラのような香り。抗炎症作用があり、すばやく熱を取るので、膀胱炎の痛みが強い時に使用すると良い。利尿作用もある。柑橘系や同じフローラル系であるラベンダーとの相性は抜群。


アロマバスの例


ファーストチョイスとしてサンダルウッドを浴槽に2~5滴垂らして入浴すると良いでしょう。菌を排出する働きがあるので早く回復することが期待できます。

抵抗力が弱くなると膀胱炎を繰り返すような体質にはティートゥリーをブレンドして予防すると良いでしょう。


★膀胱炎の予防ケア
 サンダルウッド 4滴
 ティートゥリー 2滴

 ※妊娠中・授乳中の使用は控えましょう


痛みが強い時
 ゼラニウム 2滴
 サイプレス 2滴

 (ゼラニウムのバラの香りとサイプレスのヒノキ調の香りが痛みを紛らわします。サイプレスにはうっ滞除去・利尿作用もある)
 ※妊娠中・授乳中の使用は控えましょう。敏感肌の人は刺激に注意して下さい


痛みが強い時②
 ゼラニウム 2滴
 ラベンダー 3滴

 (より鎮痛にシフトしたブレンド)
 ※妊娠中・授乳中の使用は控えましょう


抗生物質の副作用対策
 マージョラム・スイート 2滴
 柑橘系の精油 3滴

 (マージョラムは血行を促進して体を温めるので胃腸を守る。柑橘系に多く含まれるリモネンも体を温める作用がある)
 ※妊娠中・授乳中の使用は控えましょう



(最終更新日:2017/03/16)


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『症状別の入浴法』

 

【入浴】 「痔」の入浴法 ~便秘対策とほぼ同じ~

日本人の3人に1人は経験されているのではないかと思われる「痔」

痔とは肛門周辺の静脈がうっ血して、お尻のあたりにできる病気。

痔核(いぼ痔)」「裂肛(切れ痔)」「痔ろう」の3種類あります。

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痔核(いぼ痔)には肛門の内側にできる内痔核と、肛門の外側にできる外痔核に分けられます。

内痔核は痛みはないが出血しやすく、外痔核は痛みは強いが出血は少ないといった特徴があります。

裂肛(切れ痔)は字の如く肛門の皮膚が避けてできる疾患で、主に便秘が原因です。

痔ろうは別名「あな痔」とも言い、肛門周辺に穴ができて細菌に感染した状態のことです。


痔の主な原因として便秘、下痢、排便時間の長さ、ストレス、食生活の乱れ、冷え、姿勢などがありますが、なかでも大きく影響するのが便秘冷えでしょう。


このような観点から、痔にとって入浴はとても改善の効果が期待されています。

肛門周辺の血流が悪いことが問題なわけですからね。


肛門周辺を清潔に保つことがお風呂のメリットとして考えられることも多いですが、
それならシャワーだけでも十分なわけで、やはり湯船に浸かることで血行を良くすることが望まれます。

入浴方法は便秘に対する入浴法と同じです。

『【入浴】 「便秘」の入浴法 ~お腹を温めリラックスする~』 参照



1.ぬるま湯でゆっくりと温まる


特に裂肛(切れ痔)や痔ろうといった傷の痔には、熱い湯は出血を促進してしまうかもしれないので38~40度のぬるま湯で15~20分じっくりとあったまることが有効です(半身浴なら20~30分

この方が腸周りに張り巡らされている副交感神経が刺激されてリラックス効果をもたらし、
自律神経の改善にもなるので便秘対策にもなるし冷え対策にもなりますよ。

副交感神経を刺激して自律神経が改善されることは免疫力アップにも繋がって、
それはつまり感染による痔ろうにとってはとても有効なんです。


注意が必要なのは身体を洗う時。

石鹸やボディソープで肛門をゴシゴシ洗う必要はありません。
刺激が強すぎて傷口や炎症を酷くしてしまうことも。

温かいシャワーを当てるだけも良いでしょう。


また、入浴後はしっかり患部周辺の水気を拭き取ってから下着を履くこともポイントかと。
蒸れてしまうと患部には良くありませんからね。

もちろん、この時もゴシゴシ拭くのではなくてタオルを優しく当てて拭き取る感じで。



2.肛門マッサージ


湯船に浸かりながら肛門周辺の筋肉をほぐすようにマッサージするとさらに高い効果が期待できます。

痔核(いぼ痔)の場合は、直接いぼを優しくもみほぐしても良いそうです。



なお、手術をした場合の入浴の是非は医師の指示に従って下さい。


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『症状別の入浴法』

 

【入浴】 「耳鳴り」の入浴法 ~神経質にならないことも大事~

「耳鳴り」は症状であって、病気の名前ではありません。

「キーン」とか「ジー」とか聞こえ方はいろいろありますが、
これらは外部から聞こえてくる音ではなく耳の内部から感じる音であり、
何らかの原因があってこのような音が聞こえるという現象です。

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その原因と考えられているのは主に3つ

●病理的な原因
●加齢による原因
●血行不良やストレスなど



ひとつ目の「病理的な原因」とは、
主に中耳炎内耳炎などの影響を受けて発生する耳鳴りのこと。

原因は他にもいろいろ考えられますが、耳の病気の多くは、その症状として耳鳴りがありますので、
その場合は耳鼻科にて診察、処置してもらうことが優先されます。

ふたつ目の「加齢による耳鳴り」とは、簡単にいえば老化現象です。

歳とともに耳が聞こえにくくなったり(聴力の低下)、平衡感覚を失いやすくなるのと同じです。

耳の内部の構造が変化している影響であり、耳鳴りもその影響を受けていると考えられています。

難聴による耳鳴りもあります。
難聴になる前触れとして耳鳴りがすることもあるようです。


三つ目の「血行不良やストレスなど」が原因の耳鳴りとは、一般的な耳鳴りで、
その多くは血流改善によって解消されることがあります。

このような耳鳴りには、入浴はとても効果的な改善法になります。





1.38~40℃の湯に15~20分


ぬるめのお湯で長めに浸かることが推奨されます。

そうすることで血管が、頭部への血流改善にじゅうぶん拡張されます。

肩こりの症状が酷い人は、肩こりの緩和を目的に入浴して下さい。


『【入浴】 「肩こり」の入浴法 ~炭酸ガス系の入浴剤やアロマで効果的に改善~』 参照

血液やリンパの流れが悪いために耳鳴りがすると考えられていて、
肩や首のコリによって血流が悪くなっている場合もあり、
コリを改善することで耳鳴りが治る場合もあるそうです



また、高血圧が原因で耳鳴りを起こす場合も考えられます。

「血管性耳鳴り」といい、頸動脈など耳の近くを通る血管に異常があるために雑音となって聞こえる耳鳴りです。

このような場合は、まず高血圧を改善することが先決となります。


『【入浴】 「高血圧」の入浴法 ~安全な入浴法と症状別の工夫~』 参照


高血圧の状態を放っておくと、脳卒中などの脳疾患へと悪化する可能性もあるので注意しましょう。



2.耳鳴りに対して神経質にならない


入浴では熱い湯に浸かると逆効果になります。

42℃以上になると交感神経が刺激され、血管が収縮され血流が悪くなってしまいます。

ストレスが耳鳴りになるのは、ストレスが交感神経を刺激して血流が悪くなるから

睡眠不足や疲れもストレスとなり耳鳴りの要因となります。

なのでストレスが原因の耳鳴りには、なおさらリラックスして入浴するよう心掛けなければなりません。

時に耳鳴りを気にし過ぎることもあるかもしれません。

耳鳴りを気にしているうちに、意識がそちらに行き過ぎていて、
例えば耳鳴りが鳴っていなくても自ら耳を澄ませて耳鳴りを確認しに行って
微かな音を拾い出して「あ、耳鳴りだ」とわざわざ耳鳴りを感じてしまうとか・・・

耳鳴りに対してあまり神経質にならないことも重要です。

ゆったり湯に浸かりながら他のことでも考えましょう。


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『症状別の入浴法』

 

【入浴】 「過活動膀胱」の入浴法 ~下半身を冷やさない~

頻尿の原因のひとつに「過活動膀胱」があります。

過活動膀胱の症状は、急にトイレが我慢できなくなるほどの尿意を感じる「尿意切迫感」を必須条件に、「頻尿」「夜間頻尿」を伴うのが通常のようです。

排尿を抑制できず、尿意切迫感と同時か直後に、意に反して尿が出てしまうこと(切迫性尿失禁)も。

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過活動膀胱であるか否かの診断は、何らかの検査によってなされるのではなく、これらの症状から判断される症候群であって、原因や原因の元となっている疾患は様々です。

加齢によるものであったり、神経の問題がある場合や前立腺肥大を合併していることもあるようです。


治療には主に薬物療法をはじめ、膀胱訓練や飲水制限、骨盤底筋運動など自分で取り組める方法の他、生活習慣の見直しによっても改善が期待できるとされています。



1.体を冷やさない(特に下半身)


お風呂でお湯にゆっくり浸かることで血液の循環が良くなります。

血流が改善されると排尿と蓄尿のバランスも整い、排尿トラブルが緩和されます。

40℃のお湯に20~30分

30分の場合、通常の入浴にしては長すぎて一度に入浴すると負担が大きくなるので、2回か3回に分けて浸かる分割浴で行ないましょう。

半身浴でも構いませんので、とにかく下半身を冷やさないことが重要です。


朝のシャワー派の人は、へそより下をしっかり温めること。
下半身の血流を意識しましょう。



2.入浴前にトイレに入る


浴室でシャワーを浴びている時に尿意を感じて、
そのままオシッコをしてしまう
習慣はありませんか?

このような習慣がある人は過活動膀胱になりやすい傾向がありますよ。

尿意と同時に排尿をするわけですから、切迫性尿失禁をしやすい体質になるかもしれませんから注意が必要です。

また、夜尿症の原因になるかもしれません。

『【入浴】 子どもの入浴法 ~「夜尿症(おねしょ)」の場合~』 参照


入浴前にトイレは済ませましょう



3.改善したい習慣


・便秘ぎみ
・長時間座りっぱなし
・アルコールやコーヒー、茶を飲む習慣



一見関係なさそうな便秘の影響。

実は直腸にたまった便が膀胱を圧迫して、それが原因でトイレが近い。つまり過活動膀胱になっている可能性があります。


『【入浴】 「便秘」の入浴法 ~お腹を温めリラックスする~』 参照


これは肥満体型にもいえることで、脂肪が膀胱を圧迫している可能性もあり、
まずは肥満解消に努めましょう。


長時間座りっぱなしについては、骨盤周りの血流が滞ってしまう原因になります。

前立腺肥大を招くおそれもありますので、仕事などで座りっぱなしが続く場合は時々立ち上がりストレッチや歩いてみる工夫が必要になります。


アルコールやカフェインの入った飲料は利尿作用が強いので尿意を感じやすくなります。

過活動膀胱の人で、これらを飲む習慣がある人は、自ら症状を亢進させているかもしれません。


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『症状別の入浴法』

 

【入浴】 「筋肉痛」の入浴法 ~温冷交互浴とHSP入浴~

筋肉痛に入浴は効果があるかどうか。
そもそも筋肉痛の時に入浴してもよいのか。

一度は疑問に感じたことがあるかもしれませんね。

筋肉痛の基本的な治療は自然回復です(治療とは言わないか)

ですが、入浴は筋肉痛の回復を早める方法として、
また予防する方法としてとても効果があるんです。

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◆入浴上の問題リスト◆


#1 激しい運動直後でズキズキする痛みを感じる
#2 筋肉痛がなかなか回復しない



お風呂が筋肉痛に良いとはいえ、運動直後の入浴は避けましょう

程度にもよりますが、筋肉を酷使した場合は特に時間を空けてから入浴しなければなりません。

例えば野球でピッチャーが試合後に肩をアイシングで冷やしている光景を見たことありませんか?
あれは肩などが炎症をおこしているので、筋肉を冷やして炎症をおさえているんです。

ただし、痛みがおさまれば入浴して筋肉をケアする方が早い回復の期待ができます。

また、運動直後に筋肉痛を感じていなくても、痛みはその場ではなく1~2日後にやってくることが多々あります。
ですので、痛みがなくてもその日のうちに筋肉のケアを心がけましょう(30分は空けて下さい)



◆入浴法◆


<入浴上の問題>#1 激しい運動直後でズキズキする痛みを感じる

<入浴目標> 適切なタイミングで血行を促進して回復を図る



運動直後は筋肉における炎症が激しいので入浴は避けますが、数時間経ってズキズキ感が少し治まれば入浴して血行促進を図りましょう。
筋肉を冷やすという行為は炎症を抑えることはできても、回復を遅らせることになるからです。

湯温は39~40℃20分あればじゅうぶん。

血行促進が筋肉痛に良いのは、筋肉の細胞へ酸素や栄養が行き届きやすくなるので回復が早くなるから。

湯に浸かりながら、疲労している筋肉を軽くマッサージすれば、血行はさらに促進されます。

ただし湯温が40℃を超えると、体熱を放散するために皮膚血管へ血流が集まり、その代わりに骨格筋の血管が収縮し血行が悪くなりますので注意して下さい。

使用する入浴剤は炭酸ガス系がお勧めです。


また、血行を促進する入浴法として「温冷交互(交代)浴」が有効です。

「温冷交互(交代)浴」とは熱いお湯と冷たい水(温度差30℃くらい)を交互に浴びて身体を刺激する入浴法

普通の湯と水風呂を交互に浸かる全身浴のやり方と、
シャワーなどで主に下半身へ熱い湯と冷たい水を交互浴びせるやり方とがあります。

心臓に負担がかからないようにするなら後者がおすすめです。

温と冷、交互に刺激を与えると末梢血管が拡張しやすくなり、
より酸素や栄養が筋肉へ供給され、老廃物は排泄されるので疲労回復に効果が期待できます


よく「筋肉に溜まった疲労物質である乳酸が排泄されるから」という理由をみかけますが、
乳酸は疲労物質ではありませんし、本当に血行とともに排泄されているのかどうか疑問です。


  【温冷交互(交代)浴】

  1.40~42℃のお湯に3分浸かる
  2.浴槽から出て、冷たい水シャワーを手足に10~20秒かける


  1と2を数回繰り返します。
  なお、最後は水で終わるのが鉄則です(皮膚が引き締まり保温効果になる)





<入浴上の問題>#2 筋肉痛がなかなか回復しない

<入浴目標> 効果的な回復方法を実践する



効率的に筋肉痛を回復させるなら、体温を2℃上昇させる入浴法もあります。

体温が2℃も上がるとストレスを感じますが、それを逆手にとった入浴法が「ヒートショックプロテイン(HSP)入浴」


HSPとは、傷んだ細胞を修復する働きを持つタンパク質のこと。

身体に熱ストレスがかかることでHSPが増加することが分かっています。

目安は40℃(20分)41℃(15分)の湯に浸かることで、
体温が38℃ぐらいに上昇し、HSPが増えるようですよ。

免疫力が上がって筋肉痛の回復を早める期待ができるこのHSP入浴法、
毎日実践する必要はなさそうです。

というのは、入浴後2日後にHSPの量が最大に増加し、3日は効果が持続するとのこと。

逆算して激しい運動をする2日前にHSP入浴をすると良いとも言われ、
実際に大会の2日前に実践しているアスリートもいるようです。


 【HSP入浴法】

  1.入浴前に水分補給をしておく
  2.浴槽に浸かって体温を2℃上げる
体温を2℃上げるとHSPは産生される
     時間の目安は
     40℃のお湯で20分間
     41℃のお湯で15分間
     42℃のお湯で10分間

     ※炭酸系の入浴剤を使用すれば時間は短縮できる
  3.入浴後は10~15分間は保温に努める
(体を冷やさないこと)

  効果のピークは2日後といわれているので3~4日に1回の入浴で十分。



ちなみにHSPは熱ストレスで増加するので、
普通にウォーキングなどの運動によっても体温が上がるほど続ければ同じ効果が得られるようですが、まあ入浴ほど簡単ではなさそうですね・・・



その他、水分の補給はしっかりと摂る。HSP入浴を試すなら特に。

また睡眠も重要な要素です。
睡眠中に分泌される「成長ホルモン」には新陳代謝を活性化して傷んだ細胞を修復する作用があるので、筋肉痛の回復に働きます。

ですから就寝の1~2時間前ほどに入浴すると、質の高い睡眠が期待できます。



◆おすすめのアロマバス◆


精油選びのポイントは2段階に分けて考える。
筋肉に負担をかけたばかりの段階では抗炎症作用や鎮痛作用、乳酸除去作用のある物を選び、回復期には組織に酸素と栄養を行き渡らせるために血行促進作用のある物を選びたいものです。


抗炎症作用・鎮痛作用・乳酸除去作用のある物

●ウインターグリーン
強い清涼感のある樹木の香り。湿布にも含まれる成分「サリチル酸メチル」が筋肉痛の痛みから解放してくれる。

●ペパーミント
ミント系のクールな香り。「痛み」に働きかけ、冷却作用がある。

●マージョラム・スイート
甘くてスッキリとしたハーブ系の香り。鎮痛作用と血行促進作用を併せ持つ。

●ラバンジン(又はラベンダー)
ラバンジン、ラベンダーは共に鎮痛効果に優れている。

●ローズマリー
クリア&シャープな香り。筋肉弛緩作用があるのでこわばった筋肉を解す効果がある。

●レモングラス
見た目はススキ、香りはレモン。乳酸の除去作用がある。


血行促進作用のある物

●オレンジ
さわやかで甘いオレンジの香り。主成分であるリモネンに血行促進作用がある。柑橘系では一番鎮静・鎮痛作用成分が含まれている。

●レモン
フレッシュなレモンの香り。こちらもリモネンを多く含む。


これらの中でもぜひ試してみて欲しいのがマイナーな精油のウインターグリーン
成分の96~99%が湿布や鎮痛剤にも含まれるサリチル酸メチルで、まるでサロンパスという珍しい精油。

ウインターグリーンの香りはメントール系だが、ペパーミントのような冷却作用はないのでスース―する刺激はない(ここ大事)

それでも単体でアロマバスをするには刺激が強いので、キャリアオイルで希釈するか、相性の良いラバンジン、ローズマリーとブレンドすると良い。
 
乳酸を除去する作用のあるレモングラスとブレンドするのもありですが、レモングラスも刺激性があるのでマージョラムも加えると良いでしょう。
ブレンドの割合は「ウインターグリーン:レモングラス:マージョラム」=「1:1:2」




(最終更新日:2017/03/02)


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『症状別の入浴法』

 

【入浴】 「腰痛」の入浴法 ~腰痛にもいろいろある~

お風呂は腰痛の緩和に良いという話は昔から当然のように言われています。

しかし腰痛にもいろいろありまして・・・


椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症など、原因が特定できる腰痛と、
原因は特定できないが腰の筋肉が張っている、コリが痛いなど「なぜか分からないが腰が痛い」という腰痛とに分けられます。

一般的に多いのは後者で、原因が特定できないことから正確には「腰痛」ではなくて「腰痛症」と呼ばれています。「腰が痛いという症状」という意味ですね。

俗に言われている腰痛とは、この慢性的に腰の筋肉にコリを感じる「筋性腰痛症」と呼ばれる慢性の腰痛症のことを指しますから、ここでは慢性腰痛症の入浴法を中心に紹介します。

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◆入浴上の問題リスト◆


#1 腰の筋肉の疲労により痛みを感じる
#2 ストレスや不安がある
#3 急性腰痛症(ぎっくり腰)により入浴が困難である
#4 骨や神経が圧迫されることによる腰痛である


腰痛にもいろいろあり、入浴が効果的なのは慢性腰痛症(一般的な腰痛のこと)であり、冷えによる筋肉のこわばりや血行の悪さが原因です。



◆入浴法◆



<入浴上の問題>#1 腰の筋肉の疲労により痛みを感じる

<入浴目標> 腰痛が楽になる



「お風呂が腰痛に良い」と言われている「腰痛」とは、この慢性腰痛症のことになります。
それも筋肉の疲労による「筋性腰痛症」

入浴によって期待できる効果は、血液の循環を良くすることと、筋肉のコリをほぐすこと。

38~40℃のお湯に15~20分、じっくり浸かることをオススメします。

腰痛持ちの人にとって、湯船に浸かっているととても腰が楽になるのは、
血行が良くなるばかりでなく、浮力が働いて腰の負担が軽減されているから。

それでも姿勢によって腰に痛みを感じるようなら、湯船では正座をして背筋をまっすぐに保つと良いでしょう。

本当ならば、湯船に浸かりながら足を伸ばして体操をしたりすると相乗効果が期待できるのですが、
姿勢を変えると痛みを感じるようならば深呼吸だけでもしてみましょう。

適度な温度での深呼吸は、血管を広げるので血行が良くなり筋肉が緩む効果が期待できますよ。

一気に血流を良くしたい場合、水圧の強いシャワーならば、浴槽にシャワーヘッドを入れて腰に当てると、ジェットバスのような効果が期待できます。

風呂上りは腰を冷やさないことが鉄則なので、
風呂上がりの直前に熱めのシャワーを腰に少し当てたり、
上がった後にストレッチをすると湯冷めせずに効果が持続します




<入浴上の問題>#2 ストレスや不安がある

<入浴目標> お風呂でリラックスできる



腰痛症には腰の筋肉の疲労によって痛みを感じる「筋性腰痛症」の他に、
ストレス、不安、うつなど精神的・心理的な不調が要因で起こる心因性の腰痛症があります。

これらの要因がいかにして腰の痛みを感じさせているのかは解明されていません。

ただ、腰の痛みが心因性によるものであれば、入浴に期待することといえばリラックス効果でしょう。

副交感神経を優位にすることが目的になるでしょう。

好きな入浴剤やアロマ精油などを効果的に使用することをお勧めします。



<入浴上の問題>#3 急性腰痛症(ぎっくり腰)により入浴が困難である

<入浴目標> シャワー浴と足浴を活用する



腰痛症には慢性のものと急性のものがあります。

急性腰痛症とは俗にいう「ぎっくり腰」のこと。

この場合、慢性の腰痛症とは一転、入浴は危険な行為になります。

ぎっくり腰になった当初は患部が炎症や腫れを起こしています。
患部を温めると悪化しますから安静が第一です。
入浴はもちろん温湿布やカイロも逆効果です。

むしろ患部を冷やすべきで湿布は冷湿布でなければなりません。
ちなみに温湿布で温かくなるわけではありませんが(実際は皮膚の温受容器がカプサイシンによって刺激を受けて温かいと感じるだけ)、温湿布により脳が温かいと感じてしまうため血管が拡張し血流が増加してしまい、より痛みが増しやすい。

しかし、なかには「いつまでも安静にしている方が治りが悪い」「次の日からでも入浴はした方が良い」など積極的な意見も存在します。

そうは言っても、いつからお風呂に入れるかは程度によりますから、 まずは41℃ぐらいのシャワーで様子をみるべきでしょう。

寒い季節には足浴(足湯)もお勧めです。



<入浴上問題>#4 骨や神経が圧迫されることによる腰痛である

<入浴目標> 入浴の是非を正しく判断できる



原因が特定できる腰痛には「骨や神経の圧迫によるもの」「内臓の疾患によるもの」とがあります。

「骨や神経の圧迫によるもの」には、椎間板ヘルニア腰部脊柱管狭窄症腰椎分離症(すべり症)変形性腰椎症骨粗鬆症帯状疱疹など様々な疾患があります。

なかでも椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などは腰ばかりでなく、神経を伝って脚にまで痛みやしびれをもたらす「坐骨神経痛」を引き起こすのが特徴です。

症状の程度により、入浴を控えた方が良い場合と積極的に入浴した方が良い場合とがあります。痛みが強いときは医師の指示に従いましょう。


『【入浴】 「椎間板ヘルニア」の入浴法 ~痛みを緩和する方法~』 参照
『【入浴】 「坐骨神経痛」の入浴法 ~冷えと血流の改善を優先する~』 参照



帯状疱疹によっても坐骨神経痛が起こることがありますが、
帯状疱疹には帯状疱疹なりの入浴法があります。

『【入浴】 「帯状疱疹」の入浴法 ~2つの疑問~』 参照


実は骨粗鬆症による腰痛もあります。
というより、意外と骨粗鬆症が原因の腰痛は多いようです。

骨粗鬆症によって脆くなった腰椎が圧迫骨折する痛み、または圧迫骨折による歪みが神経を圧迫している場合などが考えられます。

『【入浴】 「骨粗鬆症」の入浴法 ~体温を1℃上げる~』 参照 


もし圧迫骨折を起こしてしまったら、しばらくはお風呂に入ってはいけません
数週間は絶対安静が必要です。


最後に「内臓の疾患による腰痛」もありますが、これは胃や肝臓、腎臓などの疾患が原因であり、
考えられる疾患の数は多すぎるため、ここでは割愛します。



(最終更新日:2017/05/24)


関連記事
『【健康】 腰痛特集① とりあえず湿布薬』
『【健康】 腰痛特集② 運動やストレッチはしていますか?』
『【健康】 腰痛特集③ 腰痛のタイプや原因はさまざま』


『症状別の入浴法』

 

【入浴】 「帯状疱疹」の入浴法 ~2つの疑問~


帯状疱疹は、子どもの頃にかかった水疱瘡(みずぼうそう)の時のウイルスが、再び活性化してあらわれる疾患です。

神経節に密かに潜んでいたウイルスが、加齢や過労などによる免疫力の低下を契機に活性化し、痛みをともなう赤い斑点や水ぶくれなど発疹が帯状にでてきるのが特徴のようです。

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帯状疱疹の場合、お風呂に入っても良いのか?

そんな疑問を感じる理由には「入浴は帯状疱疹にとって問題はないのか?」と「お風呂のお湯で人にうつらないか?」の2点があるのではないでしょうか。

 

◆入浴上の問題リスト◆

 
#1 疼痛がある
#2 皮膚病変から二次感染リスクがある
#3 疼痛や掻痒感によって睡眠不足や食欲不振が出現している

 
入浴は帯状疱疹にとって問題ありません。患部を温め血行を良くすることで疼痛は緩和します。

皮膚病変の性状によっては二次感染を予防するためシャワー浴を行います。

帯状疱疹がお風呂で他の人に感染するリスクは低いとされています。
というのは帯状疱疹の感染経路は、直接接触するか手や器具を介して間接的に感染する「接触感染」です(ごく稀に飛沫感染もある)
水疱瘡は感染力が強くて空気感染もあることから、帯状疱疹にも同様の心配があるのは当然ですが、帯状疱疹は水疱瘡のような感染力は無いので、基本的にはお風呂でうつることは無いと思われます。
ですが、まだ水疱瘡にかかっていない子どもは、うつる可能性があるので注意が必要です。
大人でも水疱瘡にかかったことの無い人も、水疱瘡ウイルスに対する免疫力がありませんからうつる可能性があります。
妊娠中の人も胎児に影響する可能性があるので同じお風呂には入らないほうが良いようです。
これらの条件に当てはまらなければ、感染の心配はないようですが、心理的にはどの家庭でも帯状疱疹の人が最後に入浴することになるでしょうね。
 
 
 
◆入浴法◆
 
 
<入浴上の問題>#1 疼痛がある
 
<入浴目標> 患部を温めて血行を促し、疼痛緩和を図る
 
 
帯状疱疹による疼痛は、多くの場合、皮疹出現の1週間~数日前(2週間以上前からのこともある)から、神経痛様の疼痛や知覚異常が先行します。皮疹が先行する場合もあります。
 
痛みを和らげるためには患部を温めた方が効果があるので、ぜひ入浴で温まり血行を促進しましょう。
 
ただし、皮膚病変を刺激しないようにします。皮膚病変への刺激は疼痛、掻痒感を増強させてしまいます。
熱い湯は避けることと、身体を洗うときはゴシゴシ洗わないこと
風呂上りの身体を拭くときも優しく。
 
 
 
<入浴上の問題>#2 皮膚病変から二次感染リスクがある
 
<入浴目標> 皮膚病変の清潔を保持し、回復を遅延させない

 
皮疹部位を清潔に保つことは、二次感染リスクを低減するために必要なことです。
二次感染とは、「同じ人が、ある感染症に続いて別の感染症にかかること」と「他の人に感染すること」と両方の意味があります。
 
皮膚病変に水泡が出現して、特に水泡が破れたり、びらん、潰瘍がある場合は、ばい菌がそこから侵入し、二次感染が起こりやすいそうなので注意しましょう。
二次感染は皮疹の回復を遅らせてしまいます。
 
この段階での身体の保清は基本的にはシャワー浴です。
 
皮膚病変には石けんを使用せず軽く洗浄し、消毒後、医療機関で出された外用薬を塗布しましょう。
 
頭部や顔に皮疹がある場合は石けんを使用せずに洗浄しましょう。
 
爪を切り、爪を滑らかにしておくことも、無意識に皮疹や水泡を爪で傷つけてしまうことを防ぎ、二次感染を予防します。
 
 
 
<入浴上の問題>#3 疼痛や掻痒感によって睡眠不足や食欲不振が出現している
 
<入浴目標> ストレスを緩和する
 
 
疼痛や掻痒感により睡眠がとれなかったり食欲が出ないことがあります。
 
苦痛や不安がある場合は医師に遠慮なく相談するようにしましょう。
 
入浴やシャワー浴は感染予防だけでなく、気分転換にもなるのでストレス緩和にとても効果的です。
 
睡眠不足でお悩みであれば、日中はできるだけ眠らないようにして、夜の就寝1~2時間前に入浴すると入眠しやすいと思いますので是非試してみて下さい。



◆治った後におこる神経痛に注意


帯状疱疹が発症してから3ヶ月以上経っても痛みが継続する場合があります。

「帯状疱疹後神経痛」という名の坐骨神経痛です。

そもそも帯状疱疹にあらわれる最初の症状は坐骨神経痛です。
なので最初のうちは「腰痛かな?」と帯状疱疹だとは気付きにくく、後に疱疹が出てから帯状疱疹だと分かることが多いようです。

治療の開始が遅れるほど、治った後にも神経痛が残る可能性が高いと言われています。

神経痛と共に疱疹があらわれたら、すぐに皮膚科で受診する必要があります。



◆おすすめのアロマバス◆



帯状疱疹の入浴ケアとして用いる精油は、

①帯状疱疹の皮膚病変
②帯状疱疹後神経痛


の二つに分けてアプローチする必要があります。


①帯状疱疹の皮膚病変

皮疹などの皮膚病変は痛みやかゆみを伴います。

これらの不快症状には鎮痛作用や抗掻痒作用のある精油で対処し、
抗ウイルス作用や抗炎症作用のある精油で皮膚症状の治癒を促進します。
また、痛みやかゆみからくる不眠やストレスなどを緩和する鎮静作用も有効です。
加えて傷ついた皮膚の修復を促進する作用のある精油があれば理想的ですね。

②帯状疱疹後神経痛

抗ウイルス作用はあまり意味が無く、鎮痛作用に特化したブレンドで傷ついた神経の回復を待つ。


帯状疱疹に有効な精油

●ペパーミント
高い鎮痛作用を持つ。ミント系の入浴剤があることからも分かるようにアロマバスとしても活用できるが、刺激が強いので用量には気を付ける必要がある。ペパーミントに触れた部分の皮膚は冷たさを感じるが、あれは実際に冷えているのではない。メントールの成分が皮膚の冷覚受容体に結合する性質があって、それに脳が冷たいと勘違いを起こし、体温を上げようとして血行を促進させることが本来の目的である。

●カモミール・ローマン
抗ウイルス、抗炎症、鎮痛、鎮静作用を持ち、肌の保湿にも効果のある精油。

●ラヴィンサラ
よく似た名前の「ラベンサラ(ラベンサラ・アロマティカ)」という精油とは成分も香りも別物ですが、帯状疱疹に対して有効な抗ウイルス作用やストレスを緩和させる鎮静作用は共通しているのでどちを用いても良いのではないでしょうか。

●ユーカリ・シトリオドラ(レモンユーカリ)
同じユーカリでもグロブルスやラディアータのような気持ちがシャキッとする香りではなく、シトリオドラは精神を安定させて落ち着かせる香りであるのが特徴で、痛みによるストレスを緩和する。主成分のシトロネラール(アルデヒド類)には高い抗炎症作用と鎮痛作用がある。



アロマバスの例


かゆみが強い場合
 キャリアオイル(植物油) 小さじ2
 ティートゥリー 2滴
 ラベンダー 2滴
 カモミール・ローマン 1滴

 (ティートゥリーには高い抗ウイルス作用がある。かゆみを抑えて不快な気分を鎮める定番ブレンド)
 ※妊娠中・授乳中の使用は控えましょう


痛みが強い場合
 キャリアオイル(植物油) 小さじ2
 ラヴィンサラ 2滴
 パルマローザ 2滴
 ユーカリ・シトリオドラ 1滴

 (鎮痛・鎮静に優れ、治癒を促進する組合せ)
 ※妊娠中の使用は控えましょう


帯状疱疹後神経痛が残った場合
 キャリアオイル(植物油) 小さじ2
 ペパーミント 1滴
 ユーカリ・シトリオドラ 1滴
 ゼラニウム 3滴

 (麻酔のように痛みを軽減する作用に特化したブレンド)
 ※妊娠中・授乳中・乳幼児の使用は控えましょう。ペパーミントは皮膚刺激があります。



(最終更新日:2017/4/2)


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『【健康】 「坐骨神経痛」の入浴法 ~冷えと血流の改善を優先する~』

『症状別の入浴法』



 

【入浴】 「坐骨神経痛」の入浴法 ~冷えと血流の改善を優先する~

温泉に行くと効能に「神経痛」と記されているのを目にしたことはありませんか?

神経痛といえば温泉が有効だというイメージがあるかと思いますが、
それにはちゃんとワケがあるんです。

神経痛のなかでも多いのが「坐骨神経痛」

ちなみに坐骨神経痛は病名ではなく症状です。

坐骨神経とは、腰からお尻、太ももの裏を通って 足の指先にまで伸びている神経です。

この坐骨神経が圧迫されることで、お尻から脚にかけて痛みやしびれが出る症状です。

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骨神経痛の原因で若い人に多いのは「腰椎椎間板ヘルニア」

高齢者になってくると「腰部脊柱管狭窄症」が多く、また変形性腰椎症帯状疱疹などが原因で坐骨神経痛が起きる事もあります。

坐骨神経痛の治療は対症療法がメインとなっています。
坐骨神経痛は病気ではなく症状ですから、病気の原因そのものを取り除くのではなく、痛みやしびれを緩和する治療が行われるんです。

冷えと血流の悪さが原因で痛みを感じることが多いそうなので、冷えの改善血行促進が基本的なケアとなります。

それで温泉が有効な手段になるのでしょうね。

温泉に入ることで血流が良くなり、痛みを感じる部位へ酸素や栄養素が運ばれますし、筋肉や関節をほぐすことにもなります。

ところで、坐骨神経痛は泉質を選びません。
冷えと血流の改善が目的なので、どの温泉でも効能に「神経痛」があるのはそのためです。

そういうワケですから、家庭の入浴でも同様な期待ができます。


1.40℃前後 15~20分

神経痛には身体を温める(特に患部)必要があるので、40℃前後でしっかり15~20分

最初はぬるめの湯に浸かり、徐々に温かくすると刺激が少なくて済みます。


2.湯船用の腰掛を使用する

神経痛の原因が腰椎椎間板ヘルニアによる場合は、前かがみになると痛みが出ます。

浴槽で体育座りになると痛みが強く出るような場合には、湯船用の腰掛を使用して姿勢を正しながら入浴してみてはいかがでしょうか。


3.浴槽に塩を入れる

温泉の泉質はどれでも坐骨神経痛には有効ですが、温まることを優先するのであれば炭酸泉食塩泉がおすすめでしょう。

家庭の風呂では、塩をひとつまみ浴槽に入れれば塩湯になり、入浴後も体温が下がりにくいという効果が得られますよ。

ついでにストレッチで筋肉や関節をほぐすとより効果が期待できます。


なお、当センターの漢方「励明薬湯」も神経痛にはおすすめです。

血行促進の当帰(トウキ)、冷え改善の茴香(ウイキョウ)、鎮痛効果の芍薬(シャクヤク)などが含まれていますから、ぜひお越しの際にはお試しください。


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『症状別の入浴法』

 

【入浴】 「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」の入浴法 ~口すぼめ呼吸でゆっくりと~


別名「タバコ病」とまでいわれる慢性閉塞性肺疾患(COPD)

近年急増中の注意すべき疾患です。

タバコを主とする有毒粒子やガスの吸入が原因となります。
COPD患者の9割が喫煙が原因とも・・・





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肺気腫(肺胞壁が破壊されたために、肺胞が縮みにくく喚起障害を起こした状態)と慢性気管支炎をまとめてCOPDと呼んでいます。

通常、息を吐くときは肺胞が縮むことで吐けるわけですが、この疾患では肺胞が縮みにくく、また気管支炎のため気道が閉塞しているためにゆっくりでないと息が吐きにくいという特徴があります。

そのため、階段や坂道をあがったときに息切れを起こしやすくなります(労作性呼吸困難)



◆入浴上の問題リスト◆


#1 浴室や脱衣所が冷えている
#2 入浴中に息切れを起こしやすい


COPDは基本的に根本的な治療法はなく、症状を緩和する対症療法が主体とされています。
入浴においては、息切れや呼吸困難を起こさないようゆっくりとした動作で入浴することが重要です。



◆入浴法◆



<入浴上の問題>#1 浴室や脱衣所が冷えている

<入浴目標> 風邪予防ができる



COPDでは炎症により気管や気管支などの粘膜が傷ついているため、 風邪インフルエンザなどを起こす病原体に感染しやすいようです。

COPDの状態で感染すると症状はかなり増悪するはずですから、 浴室・脱衣所はあらかじめ暖かくしておいたり、 風呂上りにも湯冷めなどしないように気をつける必要があります。

また、感染症予防のために、入浴の際にはシャワーで口腔内をよくすすいだり、歯を磨くことも有効です。



<入浴上の問題>#2入浴中に息切れを起こしやすい

<入浴目標> 入浴方法を知ることで不安が軽減する



入浴中に息切れや呼吸困難を招かないことが最優先されます。

注意する点は
・熱い湯は危険(刺激になる)
・全身浴より半身浴(水圧は負担となる)
・長湯は負担になる(体力を消耗する)


具体的な入浴法は
・湯温は36~37℃
・湯船に浸かるのはみぞおちまで
・入浴時間は4~5分


あまり酸素を必要とするような状況を作らないよう、ぬるめ(36~37℃) の湯で短めに。

湯船に浸かるのはみぞおちまでにしておきましょう。

ただし体が温まらないまま上がると湯冷めしやすいので気をつける必要があります。


それから、 身体や頭を洗うときは、息切れをしないようにゆっくりと行う必要があります。

COPDには「口すぼめ呼吸」でゆっくりと息をはきながら行うことが有効と言われています。

また、安楽な姿勢を維持することも重要です。

前かがみになり、お腹を圧迫するような動作は息切れの原因となります。
高めのイスに座り、腕を高く上げないで行うと楽だということです。


ここまで読むと、息切れしないようにと動かない方が良いみたいに思われるかもしれませんね。しかし運動不足になり過ぎると心肺機能が低下してしまうらしいので、ウォーキングなどの適度な運動は必要でしょう。

いうまでもなく禁煙は絶対条件です。


(最終更新日:2017/05/17)


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『症状別の入浴法』

 

【入浴】 子どもの入浴法 ~「あせも」の場合~


あせもとは汗腺に汗がたまり炎症を起こした状態で、正式名称は「汗疹(かんしん) 」といいます。

頭やひたい、首、肘や膝の内側など汗の溜まりやすいところや、下着の締め付けているところに発症します。

代謝の良い乳幼児は特にあせもになりやすく、オムツかぶれもしやすいので注意が必要です。

あせもをかきむしってしまうと、肌に傷ができてそこから細菌が入り、「とびひ」にかかってしまうこともあるので、肌を傷つけないよう爪は短く切ってあげることも大切です。

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◆入浴の3大ポイント


「汗かきの人」はあせもになりやすく、あせもの予防法として「汗をかかないこと」とよく言われますが、これには少し誤解があります。

汗をかくことが問題なのではなくて、かいた汗をそのままにしておくことが問題なんですね。

汗は皮膚の中にある汗腺で作られ、導管(汗管)を通って皮膚表面に出てきますが、かいた汗を放置しておくと、皮膚の表面の汗や導管に詰まって皮膚内に貯留しや汗に垢や汚れが溜まることが「あせも」の原因ですからね。

むしろ汗をかいて導管に詰まった汗を出してしまった方が清潔です。

問題はその後。かいた汗へのケアです。

こまめに汗を拭くことはもちろんですが、シャワーを浴びることも有効です。

ですが、シャワー浴よりも浴槽浴の方が有効です。

ただし、正しい入浴法でないと逆効果になるので注意して下さい。


あせもに対する入浴法のポイントは3つ

(1) 清潔にする
(2) 刺激を避ける
(3) 保湿する


この3つを原則として守らなければいけません。

このポイントに沿って、「大人・小児」に対する入浴法と「赤ちゃん」に対する入浴法に分けて紹介します。



◆大人・小児に対する入浴法


3つのポイントに沿って説明します。

(1) 清潔にする

まず、入浴は就寝の数時間前に入ることが多いと思いますが、あせもを改善するのなら帰宅後早めの入浴をお勧めします。
かいた汗を放置しておく時間はできるだけなくしたいからです。

そしてシャワー浴より浴槽浴を勧めるのは、浴槽浴はいい汗がかけるからです。

ふだんから汗をかいている人は汗腺がしっかり機能しているが、汗をかく習慣のない人は機能する汗腺が少なくなります。
その状態で夏の暑くて体温が上がったときには、汗が限られた汗腺から一気に吹き出すので汗がつまりやすい。これが悪い汗。

それに湯船に浸かると皮膚の末端まで血流が良くなります。
酸素と栄養が供給され老廃物が排出され、傷ついた皮膚の細胞が修復されますし、新陳代謝が活発になるので古い細胞から新しい細胞へと肌のターンオーバーサイクルを活性化することにもなります。


(2) 刺激を避ける

体温が上昇すると症状が悪化します。
そのためお湯の温度は38℃前後を適温とします。

体を洗うときはゴシゴシ洗わない。当然のことですが、肌を傷つけることは炎症の原因となります。


(3)保湿する

入浴後は化粧水や保湿クリームを使用してしっかり保湿しましょう。

肌の水分が失われ乾燥すると、肌のバリア機能が低下してこれまた炎症の原因となります。

そもそも保湿ができていればあせもにはなることは少ないです。



◆赤ちゃんに対する入浴法


赤ちゃんはいろいろと未熟な部分が多いので、その点を注意する必要があります。

(1) 清潔にする

赤ちゃんがあせもになりやすい理由の一つに「自分で汗を拭けない」ことが言えます。

そのため赤ちゃんの汗に対するケアをまめに対応してあげなければなりません。

入浴は汗を流す良い方法ですが、1日に何度も入浴するとその度に皮膚表面の角質が失われていきます。

1日に複数回入浴するのであれば、1回あたりの入浴時間を5~10分間と短めにすると良いでしょう。


(2) 刺激を避ける

赤ちゃんの肌は敏感です。お湯の温度は夏でも38℃にしましょう。

あせもができている部位を冷やしてあげようと冷水をかけるのは危険です。
赤ちゃんは体温調節も未熟なので冷水によって体温が下がってしまう可能性があるようです。

赤ちゃんは肌バリア機能も未熟。
そのため入浴剤も特別必要ありません。発汗作用のある入浴剤やメントール系は赤ちゃんにとっては刺激が強すぎます。

あせも対策ならば、よもぎ風呂、桃の葉風呂、どくだみ風呂、びわの葉風呂といった天然由来成分のあるものにしておきましょう。

肌が弱いので、使用する石鹸はベビー用石鹸(界面活性剤や香料が入っていない)かアトピー用石鹸が刺激が少なくてお勧めです。

泡立てて手のひらでなでるように洗って下さい。
泡は残らないようにしっかりすすぎましょう。シャワーを当てすぎると皮脂が落ちてしまうという意見もありますが、皮脂はまた分泌されます。それよりも古い皮脂を残していたりすすぎ残しがあると肌トラブルの原因となります。

最後はタオルを当てるように水気を取ります。タオルは吸水性よりも肌触りの良い物(刺激が少ない物)を使用しましょう。


(3) 保湿する

入浴後のスキンケア製品は、なるべく無香料や無着色といった無添加の物を使用しましょう。

ベビーパウダーは導管(汗管)を塞いでしまうのであせもには逆効果になる場合もあるそうです。
もともと予防用ですからね。使用するときはしっかり肌を乾かしてからにして、つけ過ぎに注意しましょう。



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『「子育て」としての入浴法』

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