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2016年03月

【健康】 ええっ!?「適量の飲酒は健康に良い」は間違っていた?


どうもSHIBAです。

これまで専門家の間でも常識とまでされていた「適量の飲酒は健康に良い」という見解に黄信号が点灯しました。

適量の飲酒には食欲を増進させたり、ストレスを緩和したり、血管を拡張するなどの効果があることから、全く飲まない人よりもむしろ健康に良いという風に考えられてきました(もちろん飲み過ぎは体に良くありませんが)

事実、いろんな調査や研究で、「適量のお酒を飲んでいる人の死亡率が、全く飲まない人、また大量に飲む人に比べて最も低い」というデータが発表されています。

これは世界共通の見解で、まさに「酒は百薬の長」を裏付けるものでした。


しかし・・・

最近になって、このデータには落ち度があるということが指摘されました。

飲酒

これら報告は、適量の飲酒習慣のあるグループと飲酒の習慣が全くないグループを一定期間追跡調査した結果を比較したものですが、飲酒の習慣が全くないグループには過去に飲酒習慣がある人も含まれている可能性が高いらしいのです。

つまり、健康状態に問題があったので禁酒をした人も含まれていると。
ということは、飲酒習慣のないグループには過去に健康不良のため禁酒をしている人が含まれているわけですから、適量の飲酒習慣のあるグループの方が健康であるというには不完全なデータだと考えられます。


実は以前より「まだ議論がされ尽くされていない」とか「調査の精密さに欠ける」などという指摘はありました。
ここへきて、ちょっと露呈されたかな。という印象です。


で、結局「適量の飲酒」は健康に良いのか?という問いに対しては、

適量の飲酒それ自体に健康効果があるのではなく、適量に飲酒できていることが健康な証だということになるかもしれません。

この件に関しては、もう少し様子を見た方が良さそうです。

もともと適量の飲酒習慣のある人はそのまま続ければ良いでしょう。

問題なのは、飲酒習慣が全くないのに「適量の飲酒は健康に良い」と思ってわざわざ飲酒している人ですよね。
敢えて飲んだところで「健康に良い」という科学的根拠が不十分である以上、その必要はないわけですから・・・


(SHIBA)

【健康】 乗り物酔いの対策法 あれこれ


どうもSHIBAです。

乗り物酔いしやすい人としない人がいますよね。

僕は大人になるまですぐ乗り物酔いする性質で、修学旅行の移動などは恐怖だった覚えがあります。
バスのシートの匂いだけで気分が悪くなりそうで、窓際にの席に座れなかったときなんてもう・・・

当時は乗り物酔いをしないための対策法は分からなかったので悩んだものです。

今ではネットなどで色々対策法が紹介されているので便利ですね。

自分の体験からもこれはアリだなと思える対策法を「乗る前」「乗ってから」「酔ったら」に分けて紹介します。

乗り物



◆乗る前


●前日の睡眠をしっかりとる

僕の経験上からもこれは凄く重要。
寝不足は確実に酔いやすいですよ。

●空腹や満腹は避ける

どちらに傾いても酔いやすくなりますね。
たんぱく質や鉄分を少し補給しておくと良いそうですよ。

●酔い止めの薬は乗車の30分~1時間前に服用

酔い止め薬の服用は、30分~1時間前が一般的です。
酔ってからでは遅いくらいです。
「薬を飲んだ」ということも安心につながります(暗示みたいな効果もある)



◆乗ってから


●前の座席に乗る

そもそも何故酔うのか?ですが、
三半規管で感じるバランス感覚と視覚情報との間にズレが生じることに起因します。

なので「運転手は酔わない」と考えられています。
運転手は自分で操作しているので車の次の挙動を予測できますからね。

だから運転手に近い感覚が得られる席が良いということになります。
助手席とか前方が見える状態ね。

●進路方向を向く 遠くを眺める

進路方向を向くのは姿勢と関係があります。
遠くを眺めるのは視線がズレにくいから。

●炭酸水や梅干しが良い

これはどういう科学的根拠があるのか分かりませんが一般的に効果があると言われています。
ただし柑橘系のドリンクは消化が悪くなって吐きやすくなるそうです。

●唐辛子が良い

唐辛子に含まれるカプサイシンが交感神経を刺激することは、乗り物酔いの防止になると考えられています。

●換気する または新鮮な空気を吸う

窓を開けることができるのなら、ぜひそうしたいもの。
これは多くの人が経験的に感じているはず。

●読書やゲームなど下を向くのはNG

これ間違いなく酔うパターンですよね。
進路方向と逆を向くのと同様、姿勢の問題で目から入ってくる揺れの情報と、耳の三半規管が感じる揺れのズレが生じるから。

●「酔ったらどうしよう」などと考えないこと

これは分かっていてもなかなか克服できないことかも。
違うこと考えることができれば良いのですが難しいものではあります。
せっかく忘れていたのに「ねえ、気分大丈夫?」と気遣いされることがキッカケで思い出してしまうこともあるんですよね。
できるだけ何か話題を振って気を紛らわそう。



◆酔ったら


●胸元やベルトを緩める

これはもう、乗った時点で行っておいた方が良いと思います。

●外の空気を吸う

窓を開けることができるのならそうすべき。

●氷をなめる

これは抜群の効果があると言われています。
氷をなめることで冷たさにより交感神経が刺激されるのかな?

交感神経を刺激することがなぜ良いのかといえば、
自律神経が交感神経優位になると胃酸の分泌が抑制されるからです。

あれ?・・・ということは、かき氷やアイスで頭キーンとする(アイスクリーム頭痛という)のも効果ありかも?

●いったん降りる

究極の手段というか、これができるなら一番手っ取り早いわけですが・・・


(SHIBA)
 

【健康】 <最新のニュースから> インフルエンザ脳症が過去5年間で最多!インフルエンザ脳症とは


ピークが過ぎた感のあるインフルエンザですが、依然注意が呼びかけられています。
 
そしてこの度、国立感染症研究所の調査により、インフルエンザの感染に伴い、けいれんや意識障害などが起きる「インフルエンザ脳症」を発症した患者数が今季は161人と、過去5年間で最も多くなっていることが報告されました。
 
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160319/k10010448941000.html
NHKニュース:インフルエンザ脳症 過去5シーズンで最多
 

インフルエンザの何が怖いって、重症化すると肺炎などの合併症を起こすことです。
「インフルエンザ脳症」もインフルエンザの合併症のひとつ。
 
インフルエンザ脳症とは、急な高熱の後、けいれん意識障害異常な行動を起こすものです。
 
進行が早く、乳幼児のインフルエンザ脳症は死に至る場合もある危険な症状として知られています。

乳幼児
 

インフルエンザはインフルエンザウイルスによる感染症ですし、脳症というからにはウイルスが脳にまで達した状態なのかな?・・・と思われるかもしれませんが、さにあらず。
 
病理学的には脳内にはウイルス抗原は認められないそうです。つまりウイルスが直接脳を侵すわけではないということ。
 

インフルエンザ脳症の発症機序はまだ解明されていないということですが、脳浮腫がみられることが分かっています。はっきりとしたことは言えませんが、免疫反応によるサイトカインという化学物質が影響していると考えられています。
 
ヒトは細菌やウイルスに感染すると、これら病原体を撃退しようと免疫細胞らが戦ってくれます。
 
このとき発熱することがありますが、これは病原体が熱に弱いからで免疫細胞らが有利に戦うための防御反応です。
 
免疫細胞らは自分たちが有利に戦えるようにするため、IL-1、TNF-α、IFN-γなどのサイトカインを産生します。
これらのサイトカインは「炎症性サイトカイン」と呼ばれ、脳の視床下部の近くにある血管の内皮細胞に作用し、プロスタグランジンE2(PGE2)の合成を促進します(このPGE2によって発熱すると思って下さい)
 
この時、炎症性サイトカインによって血管の拡張血管の透過性が亢進され、血液の水分を漏出させ、脳のむくみ(脳浮腫といいます)を起こします。当然頭が痛くなりますね。
 
なぜ血管が拡張して透過性亢進するのかといえば、ウイルスなどの病原体と戦う免疫細胞たちを現場に駆け付けやすくするため。普段は血管の中を巡回している好中球(免疫細胞のひとつ)らを血管から飛び出して病原体が潜んでいる組織へ移動しやすくするためなんですね。
 
でもなかなかインフルエンザウイルスを撃退できないと、脳浮腫によって脳の圧が高まり、やがて脳は逃げ場を求めて延髄を圧迫するようになります(これを脳ヘルニアといいます)。
 
結果、意識障害やけいれんになると・・・
 

この説は、アスピリンでインフルエンザ脳症になる場合があることもヒントになっているかもしれません。
 

アスピリンはPGE2の合成を抑制することで熱を下げる解熱鎮痛剤として作用します。
 
熱を下げることは良いことのように思えますが、考えようによっては、免疫細胞らが有利に戦える状況を邪魔しているわけです。
そのために、なかなか病原体が撃退できず「なんだよ。これじゃ全然戦かえねーじゃねぇか。冗談じゃないよ」とTNF-αら炎症性サイトカインの産生がますます盛んになることにはならないだろうか。
 
とっとと熱が出て病原体を撃退できれば脳浮腫も治まろうというものですが、熱を下げられたためにいつまでも脳の圧が高まったままになり、やがて意識障害やけいれんを起こすみたいな・・・
 
そのためかインフルエンザの時にアスピリンを投与してはいけないことになっています。
 

まあ、これも解明されていないので推測でしかありませんが、幼い子が熱を出したときには自分勝手な判断で市販薬で熱を下げさせようなどと思うのは危険だということです。
うっかりそれがインフルエンザだったら、逆に重症化してインフルエンザ脳症を合併するかもしれません。
 

それにしても気になるのは、インフルエンザ脳症は子どもに多いこと。
 
今回の調査では、インフルエンザ脳症の患者全体に占める15歳未満の割合は、昨年60~70%程度であるのに対して、今期は86%と非常に高くなっていることが分かっています
 
もともと子どもに多いうえに、最近になってさらに増えている。
 
インフルエンザ脳症は、脳がウイルスに侵されるのではなく、免疫系による過剰な反応によるものといえるので、これはある意味アレルギー様の症状だと言えます
 
確かにアトピーや喘息、花粉症といったアレルギー性の症状や食物アレルギーが年々増えてきていることを考えれば、インフルエンザ脳症も同じようなことなのかもしれません。
 

今はまだインフルエンザ脳症はマイナーな症状としてみられているかもしれませんが、今後注目されることになるかもしれませんね。
 

(SHIBA)

【健康】 「歯みがき」習慣で血糖値が下がる?


どうもSHIBAです。
 
糖尿病患者およびその予備軍にとって、血糖値を下げるためには生活習慣の見直しが重要となりますよね。
 
実は「歯みがき」のようなちょっとした習慣にも血糖値を下げる効果があるというのはご存知でしょうか。
 
歯周病を治療して血糖値が下がった例が多数あるということで、現在は歯周病と糖尿病の関係についての研究が盛んに行われているそうです。

歯磨き
 

歯周病と糖尿病の因果関係には興味深いものがあります。
 
これまでの過去の研究において、糖尿病患者には歯周病の重症度合いが糖尿病でない人よりも高いことが知られていました。
 
糖尿病はいろいろな合併症を起こしやすいですからね。歯周病もまたその一つと言えそうです。
 
そしてまた、歯周病患者にも糖尿病になる率が歯周病でない人よりも約2倍も高いという報告があります。
 

このことは歯周病と糖尿病には明らかな因果関係が存在することを意味しますが、
糖尿病だから歯周病になるのか?歯周病だから糖尿病になるのか?
 
どちらが原因となりどちらが合併されているのか?確実なことはまだ研究段階だそうです。
 
ただ、どちらもお互いが原因となる相互関係にある可能性は高いそうです。
 

歯周病は細菌による感染症です。
細菌の塊(プラーク)が歯肉を刺激して炎症を起こすことで歯周病になります。
 
なので直接の原因は細菌にあるわけですが、通常はヒトの体内には免疫システムがあるのでそう簡単には発症しません。
 
歯周病になるということは免疫力が低下している場合があり、免疫力が低下する要因として加齢や糖尿病などが考えられています。
 
糖尿病が歯周病を招く理由として、まず糖尿病は口が渇きやすいという特徴があります。
 
これは高血糖により尿がたくさん出ることで、体内の水分が減少し唾液の分泌量が減ります。
 
唾液には殺菌力がありますから、唾液が減ることで細菌の繁殖を許してしまうことが考えられます。
 
しかも、ただでさえ唾液の量が減るのに、その唾液に含まれる好中球(免疫細胞のひとつで病原体を貪食して退治する能力がある)の機能が低下することが分かっています。
 
このように糖尿病には免疫力が低下することで風邪などをひきやすい傾向もあります。
 

一方、歯周病によりインスリンの働きが低下することも分かっています(歯肉の炎症時に出るサイトカインがインスリンの作用を邪魔する)
 

http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-03-012.html
厚労省による歯周病と糖尿病の関係への見解
 

歯周病のケアをしっかりすることで「血糖値を改善できる可能性がある」ということはこれで理解できると思います。
 
問題はちゃんと取り組むかどうかです。
 
歯周病の疑いがあるようなら歯科で診てもらうことが先決。
 
いずれにしても歯周病予防に歯みがきは大切な生活習慣です。
 
歯だけでなく歯茎や歯間のブラッシングに注意を向けましょう。
 

(SHIBA)

【健康】 薬の疑問④ 処方された薬が残ったら?


どうもSHIBAです。
 
処方された薬が残ってしまって、その処理に困ったという経験はございませんか?
 
治療薬であれば最後まで使い切る必要がありますが、
症状を緩和する薬であれば症状さえ治まれば服用する必要がなくなるので薬が残る場合があります。
 
頓服薬も必要に応じて使用するので残る場合があります。
 
なんだかこのまま捨てるのはもったいない気もします・・・

錠剤イメージ画像02
 

さて、
 
その一方で、処方薬はそのとき限りのものとする原則があります。
 
ありがちな過ちとして以下の2つが挙げられます
 

1)その後、同じような症状が出た場合に服用するため取り置きしておく。
 
2)他に自分と似た症状の人がいたら飲ませる。
 

このような自分勝手な判断によるやりとりや再利用は禁止されています。
 
 
 
医師は、患者の年齢、性別、体質、その他の病気や複数の薬物の使用をしているかどうかなど、勘案して薬を処方しています。
 

なので、どんなに自分と似た症状であっても、自分とはベストな薬が同じとは限りません。
仮に同じ薬であったとしても用法や用量だって人によって違うでしょう。
 
例えば成人の用量をそのまま子どもや高齢者に適用すると、効き過ぎて危険な場合もあります。
 

他人ではなく自分が使用するために取り置きしておいたとしても、いつか同じような症状が出た時、今とは状況が変わっているかもしれません。
 
体調も今とは違うかもしれませんし、他の疾患を患っているかもしれません。
薬には使用期限もあります。
 

そいうわけで、これらの行為は絶対にやめましょう。
 

とはいえ、勿体ないといえば勿体ない。
 

他の活用法はないものかと思案するに、取りあえず処方された薬は袋に処方日が分かるように記録しておいて、今後同じような症状が出て診察してもらう時に、この薬を持って行って医師に見せるのはどうでしょう?
 
医師にとっても処方の参考になるでしょうし、その持って行った薬の中から再利用できるものがあるかもしれません。
 
もしそうなれば薬の無駄づかいは少し減らすことに繋がりますよね。
(SHIBA)

【健康】 薬の疑問③ 錠剤の薬が多いのはなぜ?

 

どうもSHIBAです。
 
薬といっても、口から投与するものばかりでなく、貼り薬や塗り薬、点眼薬に注射薬もあれば坐薬だってあります。
 
経口投与される内服薬だけでも、粉薬やシロップ、カプセルの物からいろんな形状がありますよね。
 
特に多いのは錠剤

錠剤イメージ画像

今お医者さんで処方される薬は錠剤のタイプが圧倒的に多いのではないでしょうか。
 
その理由はやっぱり粉薬は飲みにくいからでしょうね。
 
かつては粉薬、正確には散剤または顆粒剤といいますが、小さな粒上で苦みを感じたり口の中に残ったりして不快感を覚えたものでした。
また空気で飛散したり湿気に弱いという特徴もあります。
 

その点、錠剤にはそのような心配はありません。
 
錠剤は有効成分に乳糖やデンプンなどを混ぜて固められているので、保管がしやすくなっています。携帯も便利。
 
さらにその周りを添加物や砂糖などでコーティングされている場合もあり、味を感じないので非常に飲みやすくなっているという工夫もされています。
 
これらの工夫は飲みやすくするだけでなく、成分が腸から吸収される前に胃で溶けてしまわないように保護しているという意味もあります。
 
胃酸で溶かされてしまうと、有効成分の作用を果たすことができませんからね。
 

錠剤はコップ1杯の水かぬるま湯で飲みます(中には水なしで飲むタイプのチュアブル錠もある)
 

よく水以外の飲み物は大丈夫なのかという疑問がありますが、
その薬の成分によって相性の悪い飲み合わせが違います。
 
薬は水か白湯で飲んだ場合に最も効果が出やすいように製品化されているようです。
 
どの飲み物だったら大丈夫かという詮索をするよりも、早く治りたいなら素直に水か白湯で飲むようにすべきですね。

(SHIBA)

【健康】 <最新のニュースから> 糖尿病は自殺や事故のリスクが上がる?


どうもSHIBAです。

国立がん研究センターの予防研究グループによる「糖尿病と自殺および事故のリスク」についての研究結果が論文にて発表されました。

うつ病は自殺の危険因子だということはよく知られています。そこでうつ病と関連があると言われている糖尿病もまた自殺の危険因子となりえるという仮説が成り立ちます。

また、仮説が正しければうつによる事故死も自殺のように心理的要因が関係していることから糖尿病と事故の関連性も高い可能性が出てきます。

今回の調査結果はこれらの仮説を裏付けるものとなったようです。

http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/3786.html
糖尿病と自殺および事故による死亡との関連について


自己

以下抜粋

ここから—–

研究開始時点で行ったアンケート調査に回答した方々のうち今回の解析の対象となった約105,000人中、約4,900人が研究開始時点で糖尿病になったことがある(医師から糖尿病と診断されたことがある)と回答しました。研究開始時点で糖尿病になったことがあると回答したグループでは、113人(自殺41人、事故72人)が自殺または事故により亡くなりました。一方、糖尿病になっていないグループでは1,304人(自殺577人、事故727人)が自殺または事故により亡くなりました。

解析の結果、糖尿病になっていないグループに対する、糖尿病になったことがあるグループの自殺・事故全体のリスクは、40~49歳では約2倍、50~59歳では約1.4倍でした。一方、60歳以上では、糖尿病になったことがあるグループの自殺・事故全体のリスクと、糖尿病になっていないグループのリスクとの間に統計学的な差はみられませんでした。事故のみでみた場合にも、60歳以上では、糖尿病になったことがあるグループの事故のリスクと、糖尿病になっていないグループのリスクとの間に統計学的な差はみられませんでした。一方、自殺のみでみた場合には、どの年齢層でも糖尿病になったことがあるグループとなっていないグループのリスクの間に統計学的な差はみられませんでした。

—–ここまで


この傾向から見えてくるのは、糖尿病は糖尿病でも若い人ほど自殺や事故との関連性が高いということ。

糖尿病による日常生活の不都合、例えば目が見えにくくなったり疲れやすくなったり、あるいは人工透析や食事の制限などが大きなストレスになっている可能性が示唆されています。

それにしても糖尿病の何が嫌かって、その合併症の多さもさることながら、自殺や事故のリスクも高まるとなれば、ますます侮れない疾患といえますね。


(SHIBA)
 

【健康】 冷え性と花粉症に共通する入浴効果

 
どうもSHIBAです。
 
しばしば花粉症は冷え性と関係していると言われます。
つまり、冷え性の人は花粉症になりやすいと。
 
そもそも花粉症になるのは、免疫細胞が無害であるはずの花粉を異物(アレルゲン)と勘違いしてしてしまうことが原因であり、これは免疫力のバランスが乱れていることと関係があると考えられています。
 
「体温が1℃下がると免疫力が30%低下する」と言われるように、体温の熱生産がうまくできない冷え性の人には免疫力のバランスが乱れやすい傾向があります。
 
漢方医学では花粉症の原因を水の代謝異常(水毒)にあるとしています。
冷えを伴うことが多く、免疫力が下がることで鼻腔の粘膜が花粉に敏感になると考えています。
そのため漢方では、水の代謝を正常化して免疫力のバランスを整える小青竜湯が花粉症に処方されることが多いようです。
 
 

花粉症イメージ画像

 
冷え性の原因は、一言でいえば血流が悪いこと。
 
血流が悪いために手足の先が冷たく感じます。
手足の先が冷たくなる理由は主に二つ。
 
一つは、体温を維持するための熱生産がうまくできないために、手足の血管を収縮して体の大切な臓器の周辺に血液を集めて深部体温を維持しているためです。
 
もう一つは、自律神経の乱れ。特に交感神経が優位になりすぎると、交感神経は末梢血管を収縮しますから手足の先の血流が悪くなり冷たく感じます。
 
 
熱生産量が低いのは基礎代謝力が低下しているためであり、これは筋肉の量と関係していますので運動習慣によって改善が期待できます。
 
自律神経の乱れは主にストレスが原因です。
ストレスと言ってもプレッシャーや人間関係などの精神的なものだけでなく、不規則な食事や睡眠不足といった生活習慣の乱れや、暑い寒いうるさいなど環境要因によってもストレスを感じます。
ストレスは交感神経を刺激するので、常に緊張状態にあると自律神経のバランスは乱れます。
 
そして実は花粉もストレスの要因のひとつ。
 
 
つまりストレスは花粉症と冷え性に共通する原因です。
 
そのためリラックスすることは両症状に有効な改善法となります。
 
その改善法の一つに入浴が挙げられます。
 
38~40℃のぬるめの湯はリラックスするのに最適な温度です。
この適温が副交感神経を刺激し、ストレスを緩和します。
 
注意しなければならないのは42℃以上の熱い温度。
 
冷え性だからといって熱い湯に浸かると、正常な体温を維持するために交感神経が刺激されて皮膚末端の血管が収縮されます(熱いも冷たいもストレスの対象)
一時的に収縮した皮膚の血管もすぐに熱さに慣れて収縮は治まり、体温の上昇と共に熱放散のため今度は血管拡張に変わりますが、問題は入浴後。一度乱れた自律神経はすぐには戻りません。
 
花粉症にとっても熱い湯というストレスは免疫力のバランスを乱すので、花粉などのアレルゲンが無くても結果としてアレルギー症状を悪化させてしまいます。
 
そういうわけですから、熱い湯の方が温まったり疲れが取れると考えるのは間違いです。
 
半身浴でも構いませんが、とにかくお腹周りをしっかり温めましょう。
 
免疫細胞の約7割が腸に宿っているとも言われ、また腸には副交感神経がビッシリ張り巡らされていますから、腸を温めることは免疫力バランスと自律神経バランスの両方を整えることが期待できますよ。
 
ちなみに既に花粉症を発症している場合は、入浴の仕方に少し工夫が要ります。
 
 
 
毎日の習慣である入浴を上手に活用して、少しずつ体質を改善できれば理想ですね。
 

 
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(SHIBA)

 

【なるほど漢方】 漢方薬「小青竜湯」 ~花粉症にも効く理由~


かぜ薬として処方される小青竜湯

しかし風邪の初期症状には、比較的体力のある人には葛根湯、虚弱体質な人には桂枝湯などが一般的です。
インフルエンザ含み重い風邪には麻黄湯になります。

症状が少し進んで、気管支炎、鼻炎があり、鼻水、くしゃみ、鼻づまりまでおよんできた時に用いるのが小青竜湯です。

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体を温めて無駄な水分を代謝する


小青竜湯を構成している生薬は半夏・乾姜・甘草・桂枝・五味子・細辛・芍薬・麻黄

この構成は麻黄湯(麻黄・杏仁・桂枝・甘草)から杏仁を外して、咳を鎮める生薬を中心に加えた組み立てになっています。

なので基本的には葛根湯や麻黄湯と似ている部分があり、小青竜湯にも発汗作用を強める「麻黄+桂枝」の組み合わせがあり、さらに体を温める乾姜が加わっているので、内臓が冷えによる機能低下で体内水分の調節がうまくできない状態に効果があります。

咳であれば水様の痰が出る、鼻水はサラサラで水っぽいという場合に有効です。

これは、くしゃみや水っぽい鼻水が出るのは体内に無駄な水分があり、それが冷えを抱える原因となっていると漢方では考えられています(漢方では「水毒」という)

そのため、このような症状には体を温めて無駄な水分を代謝する小青竜湯が適しているわけです。


さらに、小青竜湯には抗アレルギーの作用があり、花粉症を含むアレルギー性鼻炎にも用いられています。

しかし抗ヒスタミン剤のようにアレルゲンに対する抑制力が強いわけではありません。

ではなぜ花粉症に効果があるのか・・・



小青竜湯が花粉症にも効果がある理由


漢方では病気の原因は外因内因に分けて考えます。

外因とはウイルスや細菌などの病原体や化学物質など、まあ外側から生体に侵入してきたものによる物を指します。
内因は体質や遺伝、精神や情緒の変動などによるものを指します。


漢方では花粉症を外因ではなく内因としています。

それは花粉症という概念が漢方の世界には無いということもありますが、花粉は元々人体に害を及ぼすものではなく、自身の免疫バランスが乱れているために過剰反応しているのがアレルギーというものだからです。

冷たいものを摂りすぎたり水分の代謝が悪く体が冷えてしまうと免疫力も低下します。
そんな状態(内因)を改善することが花粉症に効果がある所以となっております。
小青竜湯が花粉症に効果があるといって、その本質は花粉症の反応を抑えることではないんですね。

そのため抗ヒスタミン剤のような眠くなる副作用がないというメリットがあります。


とはいえ、花粉症の全ての人に効果があるわけではありません。

証が合わない人には効果がないのが漢方薬ですからね。
この場合の証とは「体力がある程度あり、水溶性の痰や鼻水、くしゃみを伴う症状のある人」

冷えによる免疫バランスの乱れがある人はさらに小青竜湯が向いています。

なお、麻黄が含まれているため、副作用として発汗過多、全身脱力感があらわれる場合があるようです。
狭心症や心筋梗塞などの心疾患や重度の高血圧を抱えている人には注意が必要です。

【健康】 脚の細い人には「冷え性」が多い?


どうもSHIBAです。
 
女性には冷え性が多いですよね。
 
女性に冷え性が多いのは男性と比べて筋肉量が少ないからだと言われています。
 
筋肉が冷え性と関係がある理由は主に2つ考えられます。

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基礎代謝の約4割が筋肉で消費されている
 

ヒトは栄養や酸素を取り込んで生きるためのエネルギーを産生して消費しています。
 
何か活動する時や運動をする場合には大きなエネルギーを必要としますが、
何もしていない安静時においてもエネルギーが消費されています。
 
これを基礎代謝と言いますが、代謝全体の約7割を占めています。
 
一日中寝ていても基礎代謝が活発に行われているのは、常に呼吸や心臓などが活動しているから
 

ヒトの熱効率は44%だと言われています。
 
熱効率とは、エネルギーへの変換効率のこと。
例えば電球が熱を産むのはエネルギー全てを光に換えることができないから。
 
電球の本来の目的は光を産むことですが、エネルギーの3割が光になり、残りの7割は熱となってロスしているんです。
この場合の熱効率は30%。
 
これは他にも電化製品をみればわかるように、冷蔵庫も掃除機も使用すると熱を産みます。
 
自動車だってそう。自動車の熱効率は30%。太陽電池の変換効率は20%。
 
こうやって比較してみても、ヒトの熱効率44%は高いことが分かります。
 

それだけではありません。
 
使われなかった熱エネルギーは体温の維持に使われているんです。
 
熱効率は実質100%ですよ。
 
家電や車のように無駄に熱を放出しているわけではない。
 
だから常に基礎代謝が活発でかつ、代謝の中でも大きなウエイトを占めているんですね。
 

さて。
 
その基礎代謝ですが、そのうち約4割が筋肉で消費されています。
 
つまり体温は筋肉から出ているようなもの。
 
ヒトは激しい運動などをするとエネルギーを多く必要としますが、その全てが筋肉で利用されるわけでなく、そのぶんロス(熱)も多く発生します。
運動をすると体が熱くなるのはそのためです。
 
そういうわけですから、筋肉量の多さは発熱量と関係していることが分かりますね。
 
しかも体の中で一番大きな筋肉は脚。
 
下半身の筋肉は体全体の約7割もあります。
これは脚の筋肉が体にとっての重要な発熱体であることを意味します。
 

脚の筋肉が痩せ細ってしまうと発熱量が減ってしまい、体温が下がってしまいます。
 
いや、実際にはそう簡単には体温は下がりません。
 
体にとって大事な脳や内臓を守るため、つまり深部体温を守るため手足の末端の血管が収縮して血液を一部へ集めます。
 
その代わり、手や足の指先だけが冷える。それが冷え性です。
 
 
 
ふくらはぎは「第2の心臓」
 

では脚の細い人は冷え性が多いのか?
 
というと、おそらくそうでもない。
 
運動習慣があるかどうかが大事かも。
 
というのは「ふくらはぎは第2の心臓」と言われているからです。
 
ポイントは「血行」
 

いくら筋肉で熱を産生しても、その熱が全身を巡らないと全身の体温を維持できません。
 
心臓のポンプ機能により血液は全身を循環していますが、心臓には血液を動脈へ送り出す機能はあっても戻る方の静脈を心臓へ送り返すポンプ機能はありません
 
心臓から最も遠い足の静脈血を重力に逆らって戻すには心臓に代わるポンプ機能が必要です。
そこで活躍するのがふくらはぎ。
 
下半身の静脈血には弁がついていて、逆流することなく少しずつ上へ押し上げるようなしくみになっています。
そしてその押し上げを行っているのがふくらはぎの腓腹筋とヒラメ筋と呼ばれる筋肉です。
 
このふくらはぎの筋肉が、静脈に圧力をかけてポンプのように働き、重力によって下半身に滞りがちな血液を心臓へ送り返すことができています。まさに第2の心臓です。
 
ウォーキングや筋トレでふくらはぎの筋肉を鍛えることはとても有効ですが、それ以前に日常生活においてなるべく歩く習慣や階段を利用する心がけがあるだけでも違うでしょう。
 
運動不足は第2の心臓のポンプ機能が弱く全身への血液循環が不十分になり、手足の末端の血流が悪くなり冷え性を招く原因になります。
 

そういうわけで、脚の細い太いよりも筋肉量や運動量が冷え性と大きく関係しているといえます。
 
筋肉量によって体温が、運動量によって血流がUPすることが、冷え性の改善になります。
 
いくらダイエットで脚が細くなっても、それが食事制限のみによるものであれば筋肉不足や運動不足により冷え性を招きます。
これはダイエットには運動も必要であるという理由の一つになるかと思われます。
 
せっかく脚が細くなったのに冷え性で悩んでいる・・・という人は、運動不足になっていないか一度日常生活を振り返ってみませんか?
 
(SHIBA)