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【健康】 冷え性と花粉症に共通する入浴効果

 
どうもSHIBAです。
 
しばしば花粉症は冷え性と関係していると言われます。
つまり、冷え性の人は花粉症になりやすいと。
 
そもそも花粉症になるのは、免疫細胞が無害であるはずの花粉を異物(アレルゲン)と勘違いしてしてしまうことが原因であり、これは免疫力のバランスが乱れていることと関係があると考えられています。
 
「体温が1℃下がると免疫力が30%低下する」と言われるように、体温の熱生産がうまくできない冷え性の人には免疫力のバランスが乱れやすい傾向があります。
 
漢方医学では花粉症の原因を水の代謝異常(水毒)にあるとしています。
冷えを伴うことが多く、免疫力が下がることで鼻腔の粘膜が花粉に敏感になると考えています。
そのため漢方では、水の代謝を正常化して免疫力のバランスを整える小青竜湯が花粉症に処方されることが多いようです。
 
 

花粉症イメージ画像

 
冷え性の原因は、一言でいえば血流が悪いこと。
 
血流が悪いために手足の先が冷たく感じます。
手足の先が冷たくなる理由は主に二つ。
 
一つは、体温を維持するための熱生産がうまくできないために、手足の血管を収縮して体の大切な臓器の周辺に血液を集めて深部体温を維持しているためです。
 
もう一つは、自律神経の乱れ。特に交感神経が優位になりすぎると、交感神経は末梢血管を収縮しますから手足の先の血流が悪くなり冷たく感じます。
 
 
熱生産量が低いのは基礎代謝力が低下しているためであり、これは筋肉の量と関係していますので運動習慣によって改善が期待できます。
 
自律神経の乱れは主にストレスが原因です。
ストレスと言ってもプレッシャーや人間関係などの精神的なものだけでなく、不規則な食事や睡眠不足といった生活習慣の乱れや、暑い寒いうるさいなど環境要因によってもストレスを感じます。
ストレスは交感神経を刺激するので、常に緊張状態にあると自律神経のバランスは乱れます。
 
そして実は花粉もストレスの要因のひとつ。
 
 
つまりストレスは花粉症と冷え性に共通する原因です。
 
そのためリラックスすることは両症状に有効な改善法となります。
 
その改善法の一つに入浴が挙げられます。
 
38~40℃のぬるめの湯はリラックスするのに最適な温度です。
この適温が副交感神経を刺激し、ストレスを緩和します。
 
注意しなければならないのは42℃以上の熱い温度。
 
冷え性だからといって熱い湯に浸かると、正常な体温を維持するために交感神経が刺激されて皮膚末端の血管が収縮されます(熱いも冷たいもストレスの対象)
一時的に収縮した皮膚の血管もすぐに熱さに慣れて収縮は治まり、体温の上昇と共に熱放散のため今度は血管拡張に変わりますが、問題は入浴後。一度乱れた自律神経はすぐには戻りません。
 
花粉症にとっても熱い湯というストレスは免疫力のバランスを乱すので、花粉などのアレルゲンが無くても結果としてアレルギー症状を悪化させてしまいます。
 
そういうわけですから、熱い湯の方が温まったり疲れが取れると考えるのは間違いです。
 
半身浴でも構いませんが、とにかくお腹周りをしっかり温めましょう。
 
免疫細胞の約7割が腸に宿っているとも言われ、また腸には副交感神経がビッシリ張り巡らされていますから、腸を温めることは免疫力バランスと自律神経バランスの両方を整えることが期待できますよ。
 
ちなみに既に花粉症を発症している場合は、入浴の仕方に少し工夫が要ります。
 
 
 
毎日の習慣である入浴を上手に活用して、少しずつ体質を改善できれば理想ですね。
 

 
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(SHIBA)