【健康】 冷房が効きすぎるとお腹の調子が悪くなる理由
暑いので冷房をガンガンに効かしたままお腹を出して寝ていたら下痢になっちゃった・・・という経験はありませんか?
誰しも経験的に「体を冷やし過ぎるとお腹の調子が悪くなる」ことは分かっています。
しかしなぜエアコンやクーラーによってお腹が痛くなったり下痢になったりするのでしょうか。
実はこの現象、正確には科学的な解明がされていないようです。
一般的によく言われるのが「冷えによって自律神経が乱れるから」というもの。
ここでも言われますか「自律神経の乱れ」
最近目立ちますよね、このフレーズ。
何でもかんでも自律神経のせいにして片付けるのはよくありません。
冷房によってお腹の調子が悪くなるのは「体の恒常性を保とう」とするメカニズムが関係していると考えられています。
体が冷やされると、ヒトは体温を維持するために余分な水分を排出しようとします。
例えば鍋に張った水を温めたい時は、少し水の量を減らした方が早く温まりますよね。それと同じ。
水分の体外への排泄は「発汗、呼気、排尿、排便」などによって行われていますが、寒いと感じている時には発汗はありません。
その分、排尿と排便による排泄量が増えるわけですが、寒いからといってその度に下痢にはなりませんよね。
その代わり尿が出ます。
だから寒い時ってオシッコがしたくなるでしょ。
しかし、お腹まで冷えてしまうと腸内の水分を直接排出してお腹を温めやすくしようとします。それが下痢です。
ちなみに、夏で暑いのに下痢を起こすこともよくあります。
原因としてありがちなのは、熱中症対策や脱水症状から守るために摂った水分補給にあります。
発汗で失われた水分の中にはナトリウムなどのミネラルも含まれているので、水分のみを補給すると血中など体液内のナトリウム濃度が薄くなります。
このままだと低ナトリウム血症になりかねません。そのため体がナトリウム濃度を保つために余分な水分を排出しようとします。
これにより起こるのが下痢だというわけです。
水分補給をするならミネラル入りのドリンクにしましょう。
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