どうもSHIBAです。
これまで専門家の間でも常識とまでされていた「適量の飲酒は健康に良い」という見解に黄信号が点灯しました。
適量の飲酒には食欲を増進させたり、ストレスを緩和したり、血管を拡張するなどの効果があることから、全く飲まない人よりもむしろ健康に良いという風に考えられてきました(もちろん飲み過ぎは体に良くありませんが)
事実、いろんな調査や研究で、「適量のお酒を飲んでいる人の死亡率が、全く飲まない人、また大量に飲む人に比べて最も低い」というデータが発表されています。
これは世界共通の見解で、まさに「酒は百薬の長」を裏付けるものでした。
しかし・・・
最近になって、このデータには落ち度があるということが指摘されました。
これら報告は、適量の飲酒習慣のあるグループと飲酒の習慣が全くないグループを一定期間追跡調査した結果を比較したものですが、飲酒の習慣が全くないグループには過去に飲酒習慣がある人も含まれている可能性が高いらしいのです。
つまり、健康状態に問題があったので禁酒をした人も含まれていると。
ということは、飲酒習慣のないグループには過去に健康不良のため禁酒をしている人が含まれているわけですから、適量の飲酒習慣のあるグループの方が健康であるというには不完全なデータだと考えられます。
実は以前より「まだ議論がされ尽くされていない」とか「調査の精密さに欠ける」などという指摘はありました。
ここへきて、ちょっと露呈されたかな。という印象です。
で、結局「適量の飲酒」は健康に良いのか?という問いに対しては、
適量の飲酒それ自体に健康効果があるのではなく、適量に飲酒できていることが健康な証だということになるかもしれません。
この件に関しては、もう少し様子を見た方が良さそうです。
もともと適量の飲酒習慣のある人はそのまま続ければ良いでしょう。
問題なのは、飲酒習慣が全くないのに「適量の飲酒は健康に良い」と思ってわざわざ飲酒している人ですよね。
敢えて飲んだところで「健康に良い」という科学的根拠が不十分である以上、その必要はないわけですから・・・
(SHIBA)