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【健康】 口呼吸から鼻呼吸に切り替えると「冷え性」が改善される

どうもSHIBAです。
 
今回は冷え性と呼吸の関係について考えてみたいと思います。
 

冷え性は末端の血流が悪くなっている状態にあり、手足の先が冷たく感じる症状です。
 
この「冷たく感じる」というのがポイントで、実は体温は低くなっているわけではないんですね。
 
本当に体温が下がっていたら、それは冷え性ではなくて低体温と言います。
 
ではなぜ手足の先が冷たくなるのか?
それは心臓や内臓などの大切な器官を守るため。
 
つまり深部体温を維持するために、手足など末梢の血管を縮小させ血液を体の中心部に集めているわけです。
手足の先が冷えてしまうが、それ以上に深部体温を維持することが優先されます。
冷え性とは深部体温を維持するための、いわば防御システムみたいなものでしょうか。
 
ところで・・・・
 
どうして冷え性の人は深部体温を維持しなければならない状況になるわけ?
冷え性という防御システムがなければ深部体温が下がってしまうということだけど、
そもそも何が深部体温を下げようとしているの?
不思議ですよね。
 

その理由の一つに冷え性と呼吸の関係が指摘されています。
 
呼吸には鼻呼吸口呼吸とありますが、
鼻呼吸は体を温め、口呼吸は体を冷やすと言われています。
 
気になるその根拠は2つ考えられます。
 
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1.鼻は暖房器であり加湿器でもある
 

鼻とは実に面白い機能を持っていて、空気が鼻を通過するときに、体温近くまで温められるそうです。
 
例えば外気が0℃だったとしても、肺に到達するときは36℃ぐらいにはなっているということです。
しかも湿度も約90%にまで加湿されるそうなのです。
 
それに対し口呼吸は、外気がそのままのどを通過します。
 
冷気であれば冷たいまま肺に送られることになり、深部体温を下げる可能性も考えられます。
 
 
 
2.自律神経と呼吸の関係
 

こちらの方が冷え性と関係が深いかもしれません。
 
体の多くの器官は交感神経と副交感神経の両方の制御を受けていますが(二重支配)、
その効果の多くは相反的です。
 
 ●交感神経・・・興奮時、緊張時に優位
        (心拍数増加、末梢血管収縮、気管支拡張、血圧上昇)
 ●副交感神経・・・リラックス時
        (心拍数減少、末梢血管拡張、気管支収縮、血圧低下)
 

交感神経が優位な場合の特徴として、気管支の拡張があります。
これは興奮時や緊張時はハアハアと呼吸が浅くて早くなることからも理解しやすいかと思います。
 
鼻呼吸と口呼吸を比べると、鼻呼吸はゆっくりで深く吸ったり吐いたりしているのに対し、口呼吸は浅いですよね。
息づかいが浅くなると呼吸が早くなり、交感神経が優位な状態になるわけですから、交感神経の作用によって手足の先などの末梢血管が縮小することにもなるわけです。
 
末梢血管が収縮するということは・・・そう、手足の先が冷たくなること。つまり冷え性の症状ですよね。
 
そんな訳で、ふだんから口呼吸をしている人は冷え性になりやすい可能性があります。
 
今現在、冷え性で悩んでいる人でかつ口呼吸をしている習慣があるという場合、これからは鼻呼吸をするように心がけてみてはいかがでしょうか。
 
深呼吸をすると心が落ち着くことからも分かるように、深く大きくゆっくりと鼻呼吸をすることで副交感神経に働きかけ、末端の血流まで促進され冷え性の改善が期待できます
 
 
 
さらに鼻呼吸には細菌やウイルスなどの有害物質から守りやすいというメリットがあるので風邪などの予防にもなりますよ。
鼻毛や鼻の粘液には有害物質の侵入を防ぐ役割がありますからね。
逆に口呼吸の場合は有害物質を直接のどを通しますので、風邪をひきやすいし、また病原菌と免疫細胞との戦場になる扁桃腺が腫れやすい傾向があります。
 
「よく扁桃腺が腫れる」という人は口呼吸になっていないかな?
 
口呼吸から鼻呼吸に矯正するには、寝るときにマスクをして鼻をマスクから出してやると良いらしいですよ。

 

(SHIBA)