入浴で温まると血流が改善されたり、リラックス作用をもたらすので血圧の改善に効果がありますが、
どうせなら入浴中にツボを刺激してやることで、さらに血圧を安定させることができますので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
高血圧に効果があると言われているツボは実はたくさんあります。
その中から、お風呂に浸かりながら自分でも押せ、かつ効果が期待できそうなツボを選んでみました。
高血圧にはまず最初は、後頭部のむくみや首のこりなどのこりをほぐすことがポイントとなるようです。
やっぱり脳の血流が悪いと危険なことにもなりかねないからでしょうね。
そして次には、手や足の冷えを防ぎ、上半身ばかりがのぼせないようにすることだそうです。
高血圧の人は末梢血管の血流が悪く冷え性であることが多く、手や足の先が冷えるかわりにそのぶん上半身に熱がこもりやすい、いわゆる「冷えのぼせ」になることがあります。
したがって、頭部、手、足にあるツボが重要になってきます。
具体的には頭部からは「百会(ひゃくえ)」「降圧帯(こうあつたい)」、手は「合谷(ごうこく)」「内関(ないかん)」、足は「足三里(あしさんり)」「涌泉(ゆうせん)」
「降圧帯」は耳の内側上部にあるツボで、その名のとおり血圧を下げるツボとして有名です。左右の耳を同時に押すと良いと言われていますが、押すというより上下に20~30回ほどこする方がいいみたいですよ。
「合谷」は何にでも効く万能ツボとして有名。血管を拡張させる働きがあると言われ、深呼吸しながらここを圧すと即効性があるそうです。
さて。
この6つのツボだけでも血圧を下げる効果が期待できますが、この6つのツボに加え、特有の症状に対するツボ圧しも加えてやることで、より効果を高めることができると思いますので試してみて下さい。
◆肩のこりを伴っている場合
高血圧になる原因のひとつに肩こりがあります。肩こりを解消することで血圧が下がる場合もありますので、首や肩のこりをほぐしてみましょう。
こりの解消と降圧効果の両方に効果が期待できるのは「百会」「風池(ふうち)」「肩井(けんせい)」「曲池(きょくち)」「合谷」の各ツボ。
「風池」は余分な熱を排出するので、風邪の症状や頭痛の緩和も期待できます。
◆イライラ感が強い場合
イライラしている時は自律神経の交感神経が優位になっており、血管が収縮に働くので血圧が上がると考えられます。
乱れている自律神経のバランスを整えるツボを押すことで血圧が改善されます。
具体的には「十宣(じっせん)」「内関(ないかん)」「人迎(じんげい)」がお勧め。
どちらもストレスやイライラの解消に効果が期待できます。
◆体がだるい場合
血圧が高いと体に負担をかけます。心臓は多くのエネルギーを消費するので心疾患を併発しないよう気を付けなければなりません。狭心症や心筋梗塞の予防に良いと言われているのが「神門(しんもん)」。
すでに体がだるい、疲れを感じるという場合は「足三里」がお勧めです。「足三里」は足の疲れや胃の不調などに効果が期待できます。
◆目の疲れ、かすみがある場合
眼の使い過ぎで目が疲れることは誰にでもありますが、一過性の目の疲れならともかく、慢性的に疲れていたりかすむ場合は高血圧が原因となっている可能性もあります。この場合、目の周りをマッサージしても回復しません。
すでに名前の挙がったツボや、血圧を下げつつ目の疲れをとるツボ「太陽(たいよう)」を試してみて下さい。
加えて頭が重たく感じる時は「百会」ですっきりさせます。
◆冷えや月経不順など女性特有の症状がある場合
おすすめは「三陰交(さんいんこう)」
内くるぶしから指4本分上に上がったところで、スネの骨の内くぼみに位置します。
冷え性だけでなく、むくみや生理痛、更年期障害などにも効果があると言われ、女性にとってとてもありがたいツボです。
押すだけでなく温めても効果があります。足湯は冷え対策に効果がありますが、そのためにはこの位置までお湯に浸けましょう。
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