水道水の節水のため、お風呂の残り湯を再利用することはとても有効です。
ただし入浴前と比べて入浴直後の風呂水(残り湯)には細菌が増えています。
さらに24時間後の細菌の数は入浴直後の約1000倍にも増加すると言われています。
とても衛生的とはいえません。残り湯で洗濯をする場合はいくつか注意しなければならない点があります。
◆残り湯の洗濯する場合の注意点
残り湯の細菌は時間と共に増えるので、洗濯に再利用する場合は当日中にした方が良いということになります。
それも「洗濯」のみに使用。「すすぎ」には使用しないこと。
すすぎは水道水や井戸水など綺麗な水で行いましょう。
残り湯ですすぎをしてから自然乾燥させると生乾き臭の原因となりますよ。
入浴剤を使用した残り湯は洗濯に使用しない方が良い場合があります。
入浴剤によっては残り湯が洗濯に利用できるかどうか記載されているので確認しましょう。
ただしこの場合でもすすぎには綺麗な水を使用します。
いつも「自動」コースで回している人は設定に注意しましょう。
精油を垂らしたアロマバスでの残り湯の場合、例えば柑橘系のような色のある精油は衣類に色がつく可能性があります。
反対にラベンダーやティートゥリーなど殺菌作用のある精油は残り湯の雑菌の繁殖を抑える効果があるので良い、という話も聞きますが本当かどうかは分かりません。
また、バスソルトでの残り湯は洗濯機によっては傷がつく可能性があります。
このようなことから、残り湯を洗濯に再利用するなら入浴剤等を入れない方が無難かもしれません。
なるべく浴槽のお湯を汚さないように、また風呂上りには毛やゴミなどは除去しておきましょう。
いずれにしても給水ホース付きの洗濯機でもなければ、浴槽の残り湯を洗濯機に移すのは電動ポンプでもない限り大変な作業になるはずです。
それから、個人的には残り湯の再利用をお勧めできない時期があります。
カビが増殖しやすい梅雨時期は、残り湯の再利用はせずにすぐ流すことをお勧めします。
◆洗濯以外の再利用についての注意
●追い炊き
これまでの話の流れから追い炊きは当日中が良いでしょう。
追い炊きをしても40℃前後の温度では細菌は死なないからです。
●植物の水やり
庭や鉢などの水やりには有効です。
ただしお湯のままでは根腐れを起こす可能性があるようです。
水になるまで待ってからにしましょう。
●掃除
一番問題なく再利用できそうなのが掃除。
床などの掃除には適してると思われますが、あまり節水にはならないかも。