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【健康】 <最新のニュースから> iPS技術で変形膝関節症も治せる時代がやって来る?

僕の周りでは膝が痛くて日常生活や仕事で困っている人が多いような気がする、どうもSHIBAです。

歳を重ねると誰しも少しずつ膝が痛くなるもの。
僕はまだその傾向はありませんが、膝痛で困っている人を見ると心配になってきます。

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膝痛の中でもけっこう占めているのが「変形性膝関節症」

国内の患者数は2500万人以上。かなりの数です。

変形性膝関節症とは、ひざの軟骨がすり減って、炎症や変形を起こして痛みを生じる疾患です。

男性よりも女性に多い疾患で、原因ははっきりしていません。
病気やけがによる二次性関節症であれば別ですが、
特別な理由が無い場合は高齢者ほど多いことから加齢による要因が大きいと考えられています。

病気というより老化やね。ある意味。

ただ、変形性膝関節症に罹りやすいタイプとして「O脚」や「肥満」の人はリスクが高くなるようです。

つまり膝への負担が大きいと変形性膝関節症になりやすいということですね。
膝に過度の負担がかかるような運動によってもなるようですし・・・


で、一度擦り減った関節の軟骨は元には戻らないので、症状は悪くなる一方。

この「減った軟骨は戻らない」というのが、この症状の一番やっかいなトコロで・・・


関節の軟骨は衝撃を吸収する役割りがありますが、
これが擦り減ってしまうわけですから大きな摩擦が生じてしまい痛みを伴うのは当然です。

治療法の一つに、関節へのヒアルロン酸注射があります。
ヒアルロン酸には衝撃を吸収するクッションの役割があるからです。

そのためヒアルロン酸に限らず関節の成分であるグルコサミンやコンドロイチン、コラーゲンなどの健康食品やサプリメントが多数存在します。

これらの食品に頼りたい気持ちは分かりますが、
先述のとおり一度減った軟骨は戻りません。

また、なんら変形性膝関節症に効果が認められたというエビデンス(科学的根拠)も存在していません。

医薬品ではありませんからね。あくまでも食品。
治ることを期待するのは大間違いです。


さて、そんな変形性膝関節症ですが、実は一筋の希望が見えてきています。

別に最新情報というわけではありませんが、iPS細胞の研究が様々な分野で行われており、
今では擦り減った軟骨が再生できるのではないか?というところまで研究が進んでいます。


http://apital.asahi.com/article/story/2015050800027.html
朝日新聞:ひざの軟骨の再生医療 第三者の細胞も視野


なんと、戻らないはずの軟骨が再生する?

京都大学ではすでに、ヒトのiPS細胞から軟骨組織を作成してミニブタに移植し、きちんと機能することが確認できているところまで研究が進んでいます。

いずれ変形性膝関節症で困っている患者にも安全性が確認され、有効な治療法として適用されることが期待できますね。


(O脚なので将来が心配 SHIBA)