今さら?という感はしますが、
風邪やインフルエンザが流行っている今だから敢えて確認してみます。
そこで問題です。
「風邪をひくと直ぐ発熱する人は、免疫力が高い?低い?どちらでしょうか?」
さぁ、シンキングタイムです。
どちらでしょう。
あ、どうもSHIBAです(今のうちに挨拶)
正解は・・・
免疫力が高い人です。
今「低い人」と答えた人は、「免疫」というものを誤解しております。
はい。では「免疫」とは何か説明できますでしょうか?
まあ、だいたい字を見れば想像できるものではありますがね。
そう。「免疫」とは字の如く「疫病を免れる」こと。
あ、でも字を見ただけでは勘違いすることもありますから気をつけよう。
例えば「米国」はお米の国ではないし、ロックバンド「U2」は「2歳以下」という意味でもない。
とにかく、「免疫」とは身体を病気から守る機能のことだろう、ということは誰でもなんとなく知っていることでしょう。
でもそれ以上の具体的な説明ができるかどうかは怪しいもの。
なのでもう少し具体的に言えば、「免疫」とは細菌やウイルスなど外敵が身体に進入した時、これらを退治してくれる働きのことです。
風邪のとき熱が出るのは、免疫が外敵と戦っているからです。
免疫は平熱よりも高い体温の方が有利に戦えます。
つまり、熱は外敵によって引き起こされたものではなく、免疫が細菌やウイルスに打ち勝つ環境を作っていると考えられています。
「熱が出たらすぐかぜ薬を飲むのは良くない」という話を聞いたことはありませんか?
かぜ薬は治療薬ではありません。かぜの各症状を緩和しているにすぎません。
治療をするのはあくまでも免疫による自己治癒力なので、薬で熱を下げようとするのは、
免疫に有利な環境を潰して免疫が戦うのを邪魔していることにもなります。
(もちろん、熱が高すぎたり長引いたりする場合は体力を消耗しすぎるので薬が必要にはなります)
熱は出ないけどグズグズと風邪の症状が長引いている人っていますよね?
それは免疫力が低下している可能性があるからで、そうだとするとなかなか風邪が治りません。
熱が出ることは悪いことではないんです。
また、免疫には体内のがん細胞を減らしたりもします。
健康にとって何が一番大切か?と問われれば「免疫力だ」と言っても過言ではありません。
逆にもし、免疫という機能が無かったらどうなるか。
想像できないかもしれませんが、実際にそういう人たちは存在します。
生まれつき免疫システムが働かない先天性の免疫不全症候群の人たちや、
白血病で免疫が働かなくなった人たちです。
このような人たちは無菌室でしか生きていけない過酷な状況になるそうです。
ちょっとした細菌でも対応する能力が無いわけですから。
それだけ免疫力は必要な存在なのです。
では免疫力は高ければ高いほど良いのか?というとそうでもありません。
というのは、花粉症やアトピーなどアレルギー疾患も免疫の働きによるものだからです。
(※最近ではアトピーはアレルギー反応ではないという研究発表があります)
免疫の機能が過剰に反応すると、外敵ではない筈の自己細胞ですら攻撃してしまう習性があるですね。
まるで暴走モードです。
つまり、免疫力は低いと風邪や病気になりやすくなるので、高めた方が良いのは間違いありませんが、と同時に安定した高さを維持するバランスが重要になります。
とこう書くと難しそうに思えるかもしれませんが、実は単純なことなんですよ。
免疫力を高める方法については過去に触れていますのでそちらをどうぞ
【健康】 免疫力を高める6つの習慣
(かくいう自分も乾燥肌体質です SHIBA)