どうもSHIBAです。
腰痛で悩んでいる人は多いが、
腰が痛けりゃ、それは腰痛なのか?
そもそも何をもって腰痛というのか?
振り返ってみると考えたこともありません。
厚労省の国民生活基礎調査によれば、10人に1人は腰痛で悩んでいるようで・・・
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa10/3-1.html
自覚症状の状況(平成22年国民生活基礎調査より)
たぶんね。どうしてか分からないけど「とにかく腰が痛い」という理由で自分は腰痛だと判断している人も多いと思われます。
でもそれ。腰痛ってそういうものだと思います。
というのはね、腰痛の原因が特定できるものは約15%しかないそうで、
残りの8~9割は原因不明による腰痛なんですよ。
それだけ腰痛はやっかいな症状だと言えます。
原因が特定できるものの代表例としては、椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症のような骨(腰椎)が直接原因となるもの、それから内臓や血管に疾患があってそれが原因となるものがあります。
このように、本当に「腰痛」と呼べるのは原因がはっきりしているこの約15%の部分でしかありません。
残りの8~9割の腰痛は原因不明。原因が無いのではなくて特定できないという意味。
腰痛の原因には「姿勢が悪い」「運動不足」「ストレス」など色々ありますが、
その痛みの原因がどれかなんて特定できません。
正確には「腰痛」ではなくて「腰痛症」というべき症状なんですよね。
一般的に一番多いのが、いわゆるコリや張りを感じる「筋・筋膜性腰痛(筋性腰痛症)」
一言で言うと「腰周りの筋肉疲労によって感じる痛み」
画像検診してもなんら異常が見つからないのが特徴で、原因不明と言われる所以です。
さらに、腰痛症は「ぎっくり腰」と呼ばれる急性腰痛症と、日常的に痛みを繰り返す慢性腰痛症とに分けられます。
ぎっくり腰から慢性腰痛症になることもあれば、慢性腰痛症を放置しているとぎっくり腰を招いてしまうこともあります。
ちょいとここまでの話を一旦まとめると・・・
まず腰痛は原因が特定できるものとできないもの(腰痛症)とに分けられます。
1)腰痛 ・・・原因が特定できる
2)腰痛症・・・原因が特定できない
原因が特定できる腰痛は全体で約15%しかないといっても、
その原因は多岐にわたり、主に骨や神経の圧迫によるもの、内科的な疾患(内臓の病)によるものがあります。
【腰痛】
1)骨や神経の圧迫によるもの
・椎間板症
・椎間板ヘルニア
・脊柱管狭窄症
・腰椎分離症(すべり症)
・変形性腰椎症
・変形性股関節症
・脊椎側弯症
・骨粗鬆症
・帯状疱疹
・強直性脊椎炎
・リウマチ性多発筋痛 など
2)内科的疾患によるもの
数が多すぎるので割愛します。
胃や肝臓、腎臓などの内臓の疾患が主で、大動脈瘤などの血管障害も腰痛の原因になります。
一方、原因が特定できない腰痛症は以下のように分けられます。
【腰痛症】
1)筋・筋膜性腰痛(筋性腰痛症)
急性的(ぎっくり腰)なものと慢性的なものがあり、腰の筋肉に負担がかかることで起こる症状。最も一般的な症状であり、その原因は様々。
2)心因性腰痛症
ストレス、不安、うつなど精神的・心理的な不調が要因で起こる腰痛症。
極端な話、「思い込み」による、にわかには信じ難い腰痛もあるようです。
こりゃ腰痛で悩む人が多いのも頷けますわ・・・
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(僕の場合は姿勢の悪さが原因かな SHIBA)