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【入浴】 子どもの入浴法 ~「流行性角結膜炎」の場合~

別名「はやり目」と呼ばれる流行性角結膜炎

目やにがたくさん出たり、目が真っ赤に充血する症状です。

主にアデノウイルスによる感染症で、かぜの原因となるウイルスの1種です。

アデノウイルスといえば「プール熱(咽頭結膜熱)」で知られるとおり特に夏に流行しやすいところがありますが、
アデノウイルスには多くの型(60種以上?)があり、目に感染すると「流行性角結膜炎」を起こします。

アデノウイルスは感染力がとても強いので学校などであっという間に拡がる特徴があります(学校感染症に指定されている)

有効な治療薬はなく、炎症を抑える点眼薬が使用されますが、1~2週間ほどで治まるようです。

ただ、新生児から乳幼児では偽膜性結膜炎といって細菌による二次感染で角膜に穴があく場合もあるそうなので、幼い子には特に注意が必要です。

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◆流行性角結膜炎の特徴

【感染様式】接触感染

【潜伏期】8~14日間

【好発年齢】1~5歳

【症状】まぶたの腫れ、目の充血
    目やに、角膜に点状の小さな濁り





●感染が治まるまで入浴は最後


感染した人の目やにや涙などが付着した物に触れた手で目をこすったりするだけで感染するほどアデノウイルスは感染力が強いです。

学校で流行りやすいと同時に、家族内感染が多いのも特徴です。

つまり子どもだけでなく成人にも感染します。

同じタオルや手ぬぐいを共有しないことはもちろん、感染した人が触ったドアノブや手すりなどにも触れないようにしなければなりません。

家族で同じ空間を利用する浴室も例外ではありません。

お風呂のお湯で感染することはありませんが、同じ洗面器やシャンプー容器、シャワーヘッドなどに触れる機会が多いですからね。

浴室が他の空間よりも注意しなければならないのは、洗顔時に目に移りやすいからです。


以上のことから、感染者は症状が治まるまで最後に入浴するようにしましょう


そして最後に浴槽の水を抜いてしまいましょう(家庭のお風呂では塩素消毒を行なっていないので)


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