どうもSHIBAです。
カフェイン中毒って何?
カフェイン中毒と聞けばなんだかカフェインとは身体に毒なのかと思われるかもしれませんが、そういうわけではありません。
交感神経に働くのでカフェインを過剰に摂取すればリラックス状態の反対、つまり緊張状態が強くなります。これにより落ち着きがなくなり、感覚が過敏になります。
「あれ?コーヒーを飲んだらリラックスできるんじゃないの?」と思ったあなた・・・
それはコーヒーの香り成分による作用であって、カフェインによるものではありません。
落ち着こうと思ってコーヒーを何杯も飲めばカフェインによる作用が強くなって逆効果になります。
具体的には焦燥感や不安が強くなり不眠症などが生じます。
悪化すればうつ病や不安障害などの精神疾患にも影響が出るようです。
身体的にも胃痛や頭痛などの症状が生じ、心拍数の増加、酷ければ不整脈などの心疾患を生じる場合も・・・
カフェイン中毒にも急性と慢性があり、特に重篤な状態に発展するのは急性の方。
カフェインは代謝されてしまえば、その効力は無くなるそうですが、短時間で急激にカフェインを摂取することで体内でのカフェインの代謝が追い付かず、カフェイン中毒を起こすようです。
カフェインの致死量ってどのくらい?
ではどのくらい量を摂取すると危険なのかというと。
これがどうも公式な致死量ラインというものがないようでして、
それぞれ専門家による推定でしかなさそうです。
一般的には一度に3グラム(3,000ミリグラム)の摂取が致死量のようです。
もちろん見解は人によって違い、5~10グラムとする意見まで様々。
で、気になるコーヒーのカフェイン含有量はインスタントで1杯60~90ミリグラム。
ドリップになると1杯100~150ミリグラムが含まれているようです。
これだと致死量(3グラムとした場合)に至るにはコーヒー約30杯ほどを一度に飲む計算になりますね。
さすがに現実的ではありません。
カフェイン中毒で死亡したとされている九州の男性は、遺体の解剖で胃からカフェイン錠剤の粉末が見つかったそうですね。
コーヒーやエナジードリンクの飲み過ぎだけでは致死量に至らないと思うので、
こうした薬品による影響も大きかったのではないかという意見も多いようです。
眠気覚ましのカフェイン錠剤は医薬品ですが、規制緩和でインターネットなどでも買えるようになっていますからね。
用法を無視して大量摂取した可能性はあります。
1年前くらいから体調不良を訴えていたらしいが、それも慢性のカフェイン中毒が影響していたのかもしれません。そこへきて元気を出そうとさらに一気にカフェイン大量摂取。重度の急性中毒を起こす悪循環に陥ったとも考えられますよね。
いずれにしても、いかにもエナジードリンクやコーヒーでカフェイン中毒死は起こるかのような、不安を煽る大げさな報道は止めて欲しいものです。
食品別のカフェインの含有量は?
カフェインが含まれている食品は結構あります。
目安になる主なものを少し紹介します。
※以下はネットで調べたものなので正確ではないかもしれません。あくまで参考程度に。
【コーヒー】
コーヒー1杯(インスタント)・・・60~90mg
コーヒー1杯(ドリップ)・・・100~150mg
缶コーヒー(185ml程度)・・・100~150mg
【エナジードリンク】
リポビタンD ・・・50mg
メガシャキ ・・・100mg
眠眠打破 ・・・120mg
レッドブル(250ml) ・・・80mg
【その他】
紅茶1杯 ・・・30~60mg
ココア1杯 ・・・10~50mg
コーラ(500ml)・・・50mg
緑茶1杯 ・・・30mg
麦茶1杯 ・・・0mg(ノンカフェイン)
【医薬品】
眠気除去薬エスタロンモカ錠(1回)・・・100~200mg
イブやバファリンなどの頭痛薬(1回)・・・80mg前後
頭痛薬にカフェインが含まれているのは、偏頭痛などに鎮痛作用があるから。
『【健康】 カフェインの中毒死が話題になっている件について(前編)』 参照
まあ、致死量に至るまで食品からカフェインを摂取するのは現実的ではありませんが、
致死量に至らなければよいというわけでもありません。
一応、食品安全委員会によれば、1日のカフェイン摂取許容量の目安として400ミリグラムとしています(健康な成人の場合)
4~6歳の子供に関しては45ミリグラムまでとしていて、これはコーラ1本分でしかないため注意が必要になります。
カフェイン中毒は軽症でも吐き気など生じますから、中毒死を心配する必要はありませんが過度の摂取は気をつけたいものですね。
(そのうちカフェインレスコーヒーが流行るかも SHIBA)