どうもSHIBAです。
「運動不足の人は毎日2時間以上歩いている人に比べて1.23倍糖尿病リスクが高い」
というニュースが今月の20日に流れました。
正確には「1日の歩行時間が20分未満の人は2時間以上の人に比べて糖尿病になるリスクが1.23倍高い」ということらしい。
情報源は国立がん研究センター。
そこの研究グループが「歩行時間と糖尿病との関連」について発表したことによります。
http://epi.ncc.go.jp/jphc/index.html
国立がん研究センター 予防研究グループ
運動と糖尿病の関係はこれまでも示唆されてきたことですが、
このたびの報告によって具体的なリスクが数値で示されたことになります。
それにしても運動不足は糖尿病リスクが2割増しになるというのは、どうなんでしょう。
もっと高いものかと思っていましたから・・・
ただこれ。よく内容を見ると。
調査に参加した人数が26,488人となっていますが、この中には糖尿病だと認知されている人は含まれていないんですね。
で、この参加者たちに1日の歩行時間をアンケートで回答してもらい、
●30分未満
●30分~1時間
●1時間~2時間
●2時間以上
の4つのグループに分け、血糖値やヘモグロビンA1cを検査。
そこで初めて糖尿病だと判明した人がどれだけいたかの調査をしたという。
もう少し分かりやすく言うと、
参加者は全員、自分が糖尿病だとは思っていなかった。
しかし血液検査をすると実は糖尿病値だった。
という人が各グループにおいてどのくらいの割合で判明したのかを調べたということですね。
ということは、
糖尿病だと認知していない人ばかりの参加者において、「30分未満」と「2時間以上」で1.23倍の開きがあったというのは、やはり高い数値なのかもしれません。
運動不足は糖尿病リスクが高いというのは間違いなさそう。
さらによく見ると、
糖尿病リスクは「歩行時間30分未満」のグループ以外はほぼ同じなんですね(「30分~1時間」も「1時間~2時間」も「2時間以上」も糖尿病リスクはほぼ同じ)
つまり別に2時間以上も歩く必要はなくて、30分以上であればリスクは回避できることになります。
逆に、1日の歩行時間が30分にも満たない運動不足の人は「糖尿病リスクが高い」と自覚する必要があるということですね。
(SHIBA)