高齢者の入浴を介助するとき、気をつけなければいけないことの中でも最優先して注意することは、ズバリ
「転倒の防止」 です。
浴室で転倒 >>> 骨折 >>> 寝たきり
このような展開は避けなければなりません。
介護技術がなくても自分でできることは結構あります。
例えば浴室に手すりを用意して支える。それも浴室の出入り口につけると便利です。
イスも介護用のイスにしてみたり、床や浴槽内には滑り止めをすることも有効です。
特に足元が滑りやすいと危ないので、こまめに掃除をしたり、入浴前には床が濡れていたり滑りやすくなっていないか確認するようにしましょう。
また、意外にも、介助する自分が転んでしまうなんてことがないように十分気をつけなければなりません。
さて。
転ぶのはなにも物理的な要因ばかりではありません。
血圧の急激な変化によって倒れてしまうことも高齢者にはよくあることです。
入浴前は必ず健康に問題がないか確認しましょう。
特に血圧のチェックは欠かせません。
入浴前からすでに上の血圧が高い(160以上)場合や低い(100以下)場合は要注意です。
また、入浴前にコップ1杯の水分補給をすることも脱水状態や血圧の急上昇の予防になります。
入浴の介助はなにかと大変だとは思います。
しかし高齢者は思うように体を動かせないこともあるので、慌てさせないようゆっくりと付き合ってあげましょう。
大切なのは思いやりです。