どうもSHIBAです。
最近は本当に健康本や健康番組を目にする機会が増えましたね。
健康を意識する人が増えている証です。
超高齢化社会に伴い、健康への関心度が高くなるのは必然でもありますが。
ただし、こうなると気を付けなければならないのがメディアリテラシー。
情報に惑わされやすくもなりますから注意しなければなりません。
先週、某番組で「エゴマ油をたくさん摂取する人は、そうでない人と比べて動脈硬化になりにくい(つまりコレステロール値が低い)」という主旨の内容を放送していました。
エゴマ油の油は、動物性の油やサラダ油などとは違って「α-リノレン酸」というオメガ3脂肪酸の一種です。
エゴマとは紫蘇科の一種。そのエゴマに含まれるα-リノレン酸は、摂取後に体内でEPAに変換され、油なのにコレステロールを下げるというメリットがあります。
EPAは青魚などに多く含まれていますが、青魚を一定量を毎日摂取するのは大変なことですが、
だったらエゴマ油を摂取すれば手軽だということで、最近特に注目されているようです。
テレビの影響は凄いもので、スーパーでエゴマ油を手に入れるのが困難な状況になりました。
それなのに同じα-リノレン酸のアマニ油は影響を受けずに店頭に並んでいるんですよね。
番組ではエゴマ油だけを採りあげて放送していたので、アマニ油の存在は気付かれていないのかな?
僕はコレステロール値が高いので、α-リノレン酸を少量ずつ毎日摂取していますが、
幸いにもアマニ油は手に入るので助かっています。
それにしても、その番組では、いかにも「エゴマ油」をたくさん摂取すると体に良さそうな印象を与える内容でしたが、それでも油は油ですから、カロリーは高いんですよ。
テレビはその辺をしっかり伝えないと視聴者に誤解を招くので気を付けてほしいところです。
また、α-リノレン酸は酸化に弱く、また熱にも弱いという弱点があります。
その点においても、その番組では、過熱調理には向いていないことをしっかり伝えていなかったようでした。
高温の加熱調理にα-リノレン酸を使うと、効果が無くなるどころか酸化した油を摂取することになり、
逆に動脈硬化を招きやすくなるのではないでしょうか。
番組の情報を信じてしまう視聴者は多いはずなので、下手をすれば情報に振り回されることになるでしょうね。
「ガンが治る○○」「○○だけで痩せる」などと煽ったフレーズはありとあらゆるメディアで目にしますよね。
これからもっとそのような機会は増えるでしょう。
だからこそメディアリテラシーが必要になってきます。
何が信用できて、何が信用できないか・・・
そんなこと出来るわけないじゃないか!と思われるかもしれませんが、ポイントはあります。
まずエビデンス(科学的根拠)は紹介されているか。
例えば「○○大学の実験によって○○の成分が動脈硬化を抑制することが分かった」というような論文だとかね。
また、その実験は何人を対象にしたものか。
調査対象が10人の場合と、1万人の場合では信憑性は全然違いますから。
よく見ると、人ではなくマウスなど動物での実験結果だったりする場合もありますよ。
いろんな角度から疑ってかかることもポイントかと。
(情報元がどこなのかも重要ですね SHIBA)