春は大人にとってニキビが最もできやすい季節だと言われています。
環境の変化に対するストレスや寒暖差、また紫外線の量も増えることが原因だと考えられています。
肌への負担を減らすことがニキビ予防になります。
保湿や睡眠に気を使うことはもちろんですが、
食品からでもニキビを予防する方法があります。
それはレシチンを含む食材です。
レシチンは細胞の細胞膜を構成するリン脂質の一種。
レシチンを含む食材はいろいろありますが、大きく分けて大豆レシチンと卵黄レシチンがあります。
レシチンの特徴としては、本来混ざり合わないはずの水と油を混ぜる乳化作用があること。
乳化作用によって細胞が水溶性物質・脂溶性物質の両方の栄養や老廃物を出し入れできるのだそうです。
細胞膜を構成するレシチンの透過吸収によって正常に浸透できてるんですね。
皮膚の細胞にとっても、皮脂が溜まり過ぎたり栄養が行き渡らなくなるとニキビの原因にもなりますからね。
また、レシチンの乳化作用により、血中のコレステロールが溶かされ血管壁に付着するのも防ぐとのことで、動脈硬化の予防にもなることが分かっています。
さらにさらに。
血中の余分なコレステロールは肝臓に戻されるのをご存知でしょうか。
肝臓から血中に送り出されるコレステロールをLDL(悪玉コレステロール)、肝臓に戻るコレステロールをHDL(善玉コレステロール)と呼びます。
ただし、コレステロールは自分で勝手に肝臓へ戻ることは出来ません。リポタンパクというたんぱく質によって運ばれます。
つまりHDLは、リポタンパクというたんぱく質と結合したコレステロールのことで、この結合をさせる役割を担っているのがレシチンなんです。
このようにレシチンの乳化作用には、血中の余分な脂質を取り除き、固まらせないことで肌の細胞の新陳代謝を上昇させ、修復・再生させる機能もあるので、この時期のニキビ防止に効果があるわけなんですね。
ちなみに大豆レシチンと卵黄レシチンには若干働きに違いがありますが、上記の作用は共通しているようです。
かつては「卵黄はコレステロールが高い」といって敬遠されてきた食品ですが、
今では逆にHDLを増やしてくれる健康食品として見直されています。
だから本当は好きだったのにずっと食べるのを我慢してきた人は、
これからは安心して食べた方が良いですよ。
(ずっと前から黄身のことが好きでした SHIBA)