これは大きな発見かもしれません、どうもSHIBAです。
これまで免疫学的に過剰反応を起こす、いわゆるアレルギー疾患の一つと思われてきたアトピー性皮膚炎。
ところが、アトピー性皮膚炎は実はアレルギー反応によるものではなく皮膚表面の特定の細菌の偏りによるものだということが研究グループによって発表されました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150422/k10010056361000.html
NHK:アトピー性皮膚炎 原因は細菌の異常増殖か
http://www.yomiuri.co.jp/science/20150422-OYT1T50187.html
読売新聞:アトピー、皮膚表面の細菌の偏り原因…慶大など
アトピー性皮膚炎とよく似た症状を示すマウスの皮膚の表面を調べたところ、アトピー性皮膚炎の症状が出てくるに従って、「黄色ブドウ球菌」と「コリネバクテリウム」という2種類の細菌が異常繁殖し、皮膚細菌巣を支配していることを発見したんですって。
ところで「アトピー皮膚炎」って何でしょう?
よく似た症状に「乾燥肌」がありますよね。
アトピーと乾燥肌の違い分かりますか?
実は僕も乾燥肌体質なんですけど、
乾燥肌とは、皮脂が少なくなって肌が乾燥し、それに伴って肌のバリア機能が低下すること。
だから冬のような乾燥した時期になると乾燥肌になりやすい。
アトピー性皮膚炎は、この乾燥肌の症状に加え、何らからの皮膚炎を起こしやすい要因があると考えられてきました。
この皮膚炎を起こしやすい要因というのが、ダニやハウスダストといったアレルギー誘因などとこれまでは考えられてきました。
しかし、なぜアトピー体質になるのか原因は解明されていませんでした。
しかもアレルギーならばその要因となる特定の物質が存在するはずですが、アトピーには下着で擦れて痒くなったり、冷たい空気にも過敏になったりするそうで、免疫異常だけでは説明ができない症状もあるようです。
そもそもアトピーとは元々ギリシャ語で「原因不明な」や「不思議な」という意味らしいですね。
ということは、原因が断定できない皮膚の疾患のことを「アトピー性皮膚炎」と呼べちゃうわけで。
要はアトピー性皮膚炎の原因は、これまではハッキリと断定されていなかったんです。
そういうわけで・・・
今回の研究発表は注目度が高いのも頷けます。
現在のアトピー性皮膚炎の治療は、ステロイド剤による炎症抑制に頼っているだけらしいですね。
つまり症状を緩和するのみで根本治療とは言えません。が、今後は皮膚細胞を正常化できる治療法や薬が見つかるかもしれません。
いやいや、期待はそれだけではありません。
原因さえ分かれば、そのうちアトピーに効果のある栄養素や乳酸菌など発見され、薬に頼らなくても食品で改善できる時代だって来るかもしれませんよ。
アトピーでお悩みの方には大いに期待したいところですね。
(とりあえず乾燥肌が… SHIBA)