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【健康】 「脂肪の吸収を抑える?」甘い言葉の疑問

これまでも存在していたが、今後ますます目にするであろう言葉、それは

「脂肪の吸収を抑える」というフレーズ。

メタボ人口が増え続けている現状では、このようなキャッチフレーズへの関心度はますます上がるでしょう、どうもSHIBAです。

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僕もかつては「脂肪の吸収を抑える」が謳い文句の某ウーロン茶を愛用していた時期がありましたが、
体脂肪が変わることはなく、途中から食生活の見直しと運動を取り入れてから順調に体重と体脂肪は減ってきています。プラス風邪をひきにくい身体にもなりました。

今思えば、あの甘い言葉は信用に足りるのか?
やはり疑問です。

そもそも一般消費者は「脂肪の吸収を抑える」と言われても、そのメカニズムを知らない。

ここでいう脂肪とは中性脂肪のこと。

食事で摂取した中性脂肪は通常、そのままでは腸で吸収されず、分解酵素リパーゼによって分解されてから吸収されます。

脂肪の吸収を抑えるとは、この「分解酵素リパーゼの働きを阻害する」ということなんです。

分解されなければ吸収されることはなく、そのまま排泄されるという理屈です。

確かにこの理屈、そのまま聞けば体脂肪が蓄積されないのでとても良い話のように聞こえます。

しかしこれでは、まるで脂質は栄養素ではないかのような扱いですね。

中性脂肪は体内にとって必要不可欠な作用をもたらします。エネルギー源であったり、体温をコントロールしたり衝撃に対するクッション効果になったり・・・

必要以上に過剰に摂取し過ぎることが問題なだけ。

そ・れ・を・や・ね

脂肪の摂り過ぎに注意するのではなく、まるで「吸収させない」というまるで悪者扱いかのような暴挙。

脂肪は消化(分解)され吸収されて代謝されるのが自然の摂理。

体脂肪が気になるのなら、積極的に代謝させることを考えなければなりません。

身体はちゃんと意味があって分解酵素リパーゼを分泌しているわけですから、
これを阻害されるとリパーゼを分泌している膵臓(すい臓)にしてみれば、
より一層頑張ろうとしてオーバーワークになってしまうのではないでしょうか。

膵臓に負担がかかるのではないか気になるところです。


しかも、中性脂肪は食事から摂取したものが全てではありません。

肝臓で糖質を利用して合成する中性脂肪もあります。

この中性脂肪はコレステロールらと一緒に血中へ放出され、リパーゼによって分解されたのち各細胞に取り込まれます。

しかしここでまたリパーゼが阻害され各細胞に取り込まれなかった中性脂肪は、
これは体外へ排出されることはなく、コレステロールらと再び肝臓へ戻ります。

そしてまた血中へ放出。

このループ、リパーゼが阻害されているうちはずっと続くのではないでしょうか。

これはこれで肝臓に脂肪が溜まるばかりで、肝臓の負担にならないのか気になるところです。


今僕が言ったことは推測の範疇ですが、しかしリパーゼ阻害薬の副作用に歓喜の生涯、もとい肝機能障害(うちのパソコ変換が下手なんで)があるらしいので、あながち無関係ではないかも。

やっぱりねぇ。

不自然なものは信用しづらいものですよ。


(美味しい情報は疑え SHIBA)