• イベント情報
  • メールフォーム

【入浴】 「過活動膀胱」の入浴法 ~下半身を冷やさない~

頻尿の原因のひとつに「過活動膀胱」があります。

過活動膀胱の症状は、急にトイレが我慢できなくなるほどの尿意を感じる「尿意切迫感」を必須条件に、「頻尿」「夜間頻尿」を伴うのが通常のようです。

排尿を抑制できず、尿意切迫感と同時か直後に、意に反して尿が出てしまうこと(切迫性尿失禁)も。

toilet01.jpg

過活動膀胱であるか否かの診断は、何らかの検査によってなされるのではなく、これらの症状から判断される症候群であって、原因や原因の元となっている疾患は様々です。

加齢によるものであったり、神経の問題がある場合や前立腺肥大を合併していることもあるようです。


治療には主に薬物療法をはじめ、膀胱訓練や飲水制限、骨盤底筋運動など自分で取り組める方法の他、生活習慣の見直しによっても改善が期待できるとされています。



1.体を冷やさない(特に下半身)


お風呂でお湯にゆっくり浸かることで血液の循環が良くなります。

血流が改善されると排尿と蓄尿のバランスも整い、排尿トラブルが緩和されます。

40℃のお湯に20~30分

30分の場合、通常の入浴にしては長すぎて一度に入浴すると負担が大きくなるので、2回か3回に分けて浸かる分割浴で行ないましょう。

半身浴でも構いませんので、とにかく下半身を冷やさないことが重要です。


朝のシャワー派の人は、へそより下をしっかり温めること。
下半身の血流を意識しましょう。



2.入浴前にトイレに入る


浴室でシャワーを浴びている時に尿意を感じて、
そのままオシッコをしてしまう
習慣はありませんか?

このような習慣がある人は過活動膀胱になりやすい傾向がありますよ。

尿意と同時に排尿をするわけですから、切迫性尿失禁をしやすい体質になるかもしれませんから注意が必要です。

また、夜尿症の原因になるかもしれません。

『【入浴】 子どもの入浴法 ~「夜尿症(おねしょ)」の場合~』 参照


入浴前にトイレは済ませましょう



3.改善したい習慣


・便秘ぎみ
・長時間座りっぱなし
・アルコールやコーヒー、茶を飲む習慣



一見関係なさそうな便秘の影響。

実は直腸にたまった便が膀胱を圧迫して、それが原因でトイレが近い。つまり過活動膀胱になっている可能性があります。


『【入浴】 「便秘」の入浴法 ~お腹を温めリラックスする~』 参照


これは肥満体型にもいえることで、脂肪が膀胱を圧迫している可能性もあり、
まずは肥満解消に努めましょう。


長時間座りっぱなしについては、骨盤周りの血流が滞ってしまう原因になります。

前立腺肥大を招くおそれもありますので、仕事などで座りっぱなしが続く場合は時々立ち上がりストレッチや歩いてみる工夫が必要になります。


アルコールやカフェインの入った飲料は利尿作用が強いので尿意を感じやすくなります。

過活動膀胱の人で、これらを飲む習慣がある人は、自ら症状を亢進させているかもしれません。


関連記事

『症状別の入浴法』