本日11月14日は「世界糖尿病デー」
糖尿病の予防、治療、療養を喚起するため国連によって制定されました。
ということで、糖尿病にまつわる最新情報から・・・
http://kenkounews.rotala-wallichii.com/diabetics_potassium_kidney_heart/
海外の健康関連ニュース:糖尿病患者はカリウムを多く摂ると腎臓・心臓の健康に良い
カリウムが健康に良いことは広く知られていることですが、
滋賀医科大の研究によると、カリウムを多く摂取することが2型糖尿病患者の腎臓と心臓の健康に有益だということです。
ちなみにカリウムを多く含んでいる食品といえば、
ブロッコリー、ほうれん草、ニンニク、セロリ、人参、サツマイモ、ひじき、アボカド、リンゴ、納豆 などなど。
これまでは、カリウムといえばナトリウムとのバランスを取るうえで、血圧に良い成分だという認識でいましたが、糖尿病にも効果的だったんですね。
でもこの記事。鵜呑みにしてしまっても良いのかな?
「尿中に排出されるカリウムの量(カリウム摂取量を反映する)が多い患者ほど、腎機能の衰えが遅いという結果だった」ということですが、
穿った見方をすれば、「腎機能が正常だから尿中に排出されるカリウムの量が多い」という捉え方もできるわけで・・・
そもそもカリウムの生理作用は、ナトリウムと共に細胞での物質交換に関与し、
主に心臓機能や筋肉機能を調整すること。
ナトリウムの摂り過ぎ、またはカリウムの不足により、ナトリウムとのバランスが崩れると、
高血圧を招き心筋梗塞や脳梗塞などのリスクを高めることはよく知られていることかと思います。
また、細い血管が多く通っている腎臓にとっては、高血圧によって腎機能が衰える原因となります。
腎機能が悪化すれば、腎臓から尿へのカリウムの排泄が正常に作用しません。
よって、カリウム不足が腎機能の健康には有益な成分だということは理解できます。
しかし、一度腎機能が低下してしまえば話は別。
今度は腎臓によるカリウム排泄障害により、血中のカリウム濃度が高くなる「高カリウム血症」を起こしてしまいます。
糖尿病もまた、合併症として腎臓を患い、高カリウム血症を招くことがあります(糖尿病性腎症による高カリウム血症)
まあ仮に、腎臓を患わなくても、糖尿病によってインスリンが低値になるわけですが、
インスリンにはカリウムを細胞内へ取り込む作用があるので、インスリンが働かなくなると血中のカリウム濃度は高くなる。だから糖尿病になると高カリウム血症になりやすい。
そういうわけで、糖尿病患者はカリウムを摂り過ぎないように気を付けなければならない、というのが一般的な見解です。
だから今回の研究報告の「カリウムを多く摂取することが2型糖尿病患者の腎臓と心臓の健康に有益 」という理由が知りたいところですよね。
これから明らかになるのかな?
カリウムを多く含んだ僕の好きな食品は多いから、とても興味があります。
(カリウムは糖尿病予防には最適 SHIBA)